2008年04月19日
外構工事
建物の廻りの植栽や門扉、カーポートなどそれに伴う土間や塀工事、建築物以外の外回りの工事を外構とかエクステリア工事と呼んでいます。
道路から建物までのアプローチは、敷地の大小に関係なく、コンクリートを打ったりそれにタイルを貼ったり、植木を入れたりいろいろです。ここでは、御影石を並べています。人間しか歩かない場合や車が乗る場合などで材料の選定も変わります。
外構はある意味自由なデザインが可能ですが、建物のデザインも考えて一つのものとして考えられた方がよいでしょう。
2008年03月31日
神棚
玄関ホールに神棚を取付けました。他の部屋で取り付けるところが無く、ある意味仕方なくという点もありますが、この家が当社でも基礎工事などでお願いしている鳶の家ということも関係します。
黒く太い柱も、これはもともと「よいとまけ」といって昔、地盤を突き固めるときに使う道具で、これをうまく利用しようということになり、柱として使用しました。
また、神棚も以前から使われていたものを再利用するという形を取りました。
他にも、鳶の道具を置いたり、他人が入るところでもあるので、人に見せられる玄関ホールというスタイルにしました。この他に纏も置くので、独特の空間になるでしょう。
2008年03月04日
内部塗装
大工さんの造作やボード貼の仕事が終わると塗装業者が入ります。クロスやその他の内装仕上、設備機器を取付ける前に塗装します。
ここでは、リボスという自然素材をベースにした塗料で仕上ます。せっかく木部を無垢で仕上るのですから、塗料にも自然素材を使いたいのです。ただ、ニスなどに比べて乾きに時間が掛かり、光沢が少ないです。
また。どの塗料にしても色の種類がいくつかありますが、木部の素材感を生かすために木地仕上(または、クリア色ともいいます)にしています。
塗料の種類も多く、ペンキ塗りでデザイン性を強く出すこともありますが、環境や体のことを考えると。自然塗料をおすすめします。
2007年12月19日
FRP防水
2階のベランダの防水工事です。防水の種類にはいくつかありますが、このブログでも何回か紹介しています、FRP防水を使用しています。FRPの樹脂材のネットのようなものと防水材と塗料で乾くとボートの船底みたいな状態になり、故意に傷つけない限り漏れにくい防水です。
業者についてもただ施工すればいというのではなく、どのポイントが漏れやすい場所とかを考えながら施工してもらようお願いしています。
2007年11月21日
床下地・置き床
マンションリフォームでも紹介した床の下地工事です。事務所など良く使われていますが、鋼製の脚を要所に並べて、その上に60cm×1.8mの板を敷き詰めます。脚は、ある程度高さ調整ができるので、下が多少平でなくても平気です。
通常木造では、使用することは少ないのですが、ここの現場では、1階が鉄骨で2階の床下がコンクリートになっているので、この工法を使っています。
2007年11月19日
サイディング工事
サイディングという外壁材を貼る作業です。サイディングといってここでは、広い意味で乾式で成型された規格の材料を使った工事としてまとめています。それぞれ素材が違うサイディングがあり、メーカーによっては、サイディング材と入っていないものがありますが、一般の方にはわかりにくいので説明するときは大きくサイディング材といってます。
下地取付金具を打ち、それにサイディングを引っ掛ける方法と釘打ちする方法があります。材料の厚みも約12?から20mmぐらいまで幅広くあります。厚みがあると金物で取付ける方法になります。
外壁という面積が大きく、外観を構成するものなのでコストやデザインが大きく左右します。長所短所もありますから施工業者とよく相談してください。
2007年10月26日
鉄骨階段
鉄骨で作った階段を掛けました。1階が工場で高さがあることと外部になるため、鉄骨で作りました。
鉄骨で作った場合、いずれ錆の問題があるため、錆止め塗料の上に塗装業者によってペンキ関係を塗ります。ただ、いずれ塗り替えが出てくるのでコストは高くなりますが、亜鉛メッキで工場でドブ付けといってメッキ加工します。コストが掛かることと取り付け時に傷をつけないようにすることがありますが、メンテナンスを考えるとおすすめします。
2007年10月25日
屋根と雪止め
屋根が葺き終わると同時に雪止めを取付けます。写真に見えるL字型の金物が雪止めです。この他にL型のアングルで水平に長い金物を取付けることもあります。
東京のようにめったに雪が降らないところでも、たまに積もることがあります。
雪が解けはじめるとそのまますべるようにして落ちます。その時、隣地の建物が接近しているため破損させたり、人にあたる恐れもあります。
無駄なようですが、万が一を考え、設置した方が良いでしょう。
2007年10月22日
屋根断熱材
屋根裏で屋根の骨材を利用してその間に断熱材を入れます。
赤い断熱材と白い断熱材が見えますが、グラスウールという同じ断熱材ですが、性能と商品が違うので色が変わっています。
屋根は、家の中で一番太陽熱を受けるところです。当然その面は暑くなります。よく小屋裏とか最上階が1階より暑いのはそのためです。屋根があってもやはり熱は入ってくるのです。
そこで、断熱材を入れるのですが、その熱を遮断するには壁以上の性能を持つ断熱材を入れないといけないので、二重に断熱材を入れています。吹き抜け空間なので特に断熱には気をつけないと空調の効率も悪くなります。
断熱や通気を良くすることは、家が快適なだけでなく、空調などの省エネにもつながり、環境にも配慮されます。
2007年10月06日
防水シート
外壁の仕上がり前の下地の状態です。縦に取付けた材料が最後に貼る仕上材の下地になります。と同時にその材の厚み分が空気層となり、ペアガラスの中間の空気層と同じようにそれが断熱効果を生み出します。その厚みがあればあるほどよいのですが、そうすると弊害もあるため、写真のような大体25ミリぐらいの厚みが適当と思われます。
また、その空気層の下は、開放されており下部から入った空気が熱によって上昇し、上部で外部に出るように作ると湿気も抜けていきます。
そうなると空気層の部分に湿気が通るため、防水(透湿)シートを貼ることによって、内部に湿気を入れないようにするのです。これは、万が一雨が侵入した場合の防水層にもなります。
屋根下地
屋根仕上の下に貼るシートです。どんな屋根材でもこのようなシートを下に貼ります。これは、屋根材から雨が万が一侵入しても、内部に入らないようにします。
アスファルト系の材料が多く、これが無くて雨漏りする家もあります。
2007年09月27日
ALC工事
今までのブログでは初登場の工事です。いわゆるヘーベルとよくいわれる材です。
耐火性に優れた材料で多くは、鉄骨工事によく使われるので、木造を主としている当社では、あまり使用しないため工事の紹介も少ないのです。
基礎の上に鉄アングルを通し、その上にヘーベルを載せ溶接で固定。上部は、鉄骨の梁にやはり取付用の鉄アングルをつけて溶接して固定します。
デザインもパターンがいろいろあり、最後は吹付けします。
2007年09月26日
構造用金物
大きい地震が続く中、耐震性が常に話題になります。
私たちは、当然そのことを考えながら家を建てているわけですが、行政からも建築基準法として構造の強化を指示しています。
その中の一つが構造用金物の使用です。基礎と土台、土台と柱、柱と梁や桁などの水平材、筋違、それぞれの部材同士を強く接合するために必要な場所に金物を取り付けるのです。
また、ただ取り付けるのではなく、建物全体のバランス(一部が強くて他が弱くならないこと)を考え、地震などのときに掛かる荷重やゆれを考慮して金物はつけられます。
写真で言うとまず、筋違という斜めの部材が取り付けられます。今までは、釘だけでしたが柱と離れないような金物もつけます。それと柱と土台(または梁)をつなげる金物。土台にボルトの頭が見えますが、これが基礎と土台をつなげるボルトです。場所によっては、もっと太く長いボルトを入れ、柱とつなげます。
2007年09月22日
構造用合板・屋根
屋根下地の工事です。ここの場合、屋根というより屋上という形になります。勾配が無いだけで工事内容は同じで、垂木という骨材の上に構造用合板(7.5?、9?、12?と種類があります)を貼っていきます。これによって水平面の剛性を取ります。
つまり、地震や台風などで建物が平面状変形しないよう構造上強くするためです。
釘も通常の釘よりも太い2×4用の釘を使用し、約15cmピッチで打ち込んでいきます。
2007年09月18日
お清め
上棟のお飾りがすむと、建物の四方を清めます。南の方位からはじめて対角線に移動します。
基本的には、お酒とお米、塩をまきます。あまると良く水廻りにこれらをまきます。
米、塩、お酒の順序に清めていきます。ただ、塩をまくとき、柱や土台に取り付いている金物に気をつけないと塩分から錆びてしまう可能性があります。
お飾り
上棟を祝して、簡易的な祭壇を設け、地鎮祭と同じようなものを並べました。
最近は、こういった儀式を簡略化する傾向にありますが、日本古来の独特なものとして考えれば、残したいものです。
2007年09月15日
上棟中
好天気の中、建て方工事の入りました。規模が大きいので、2日に分けて建てていきます。いつどんな建物でも、この建て方から上棟に至るまでの1日は、非常に長く(短く感じる事も)、緊張します。この建て方がうまくいった夜のお酒はおいしいものです。
2007年09月13日
上棟準備
基礎が出来ると土台を敷き込みます。それから、建物の骨組みを搬入し、建てる準備をします。当社は、構造用金物(タツミ・テックワン)を接合部に使用する工法なのでそれぞれの部材に金物を取り付けていきます。山のような材料を仕分けをしながらなので敷地が狭いと大変です。金物を取り付けてから搬入することもできますが、
運搬にかさばってしまい、搬入が大変なのでどうしても現場で取り付けます。
2007年08月18日
土台墨出し
コンクリートの床の上に土台の位置を出しています。
この現場は、1階が鉄骨造で2階の床は、デッキを敷き込みその上にコンクリートを打ちました。2階からは木造となりますが、その位置を正確に出さないといけません。
何も無いところに適当に土台を並べて組むことは不可能です。
そこで基準線を出し、そこから図面を見ながらその数値に従って各土台の位置を出していきます。その時も直行する線が直角になっているかなど確認しながら出します。この後コンクリートの床の水平調整をします。
2007年07月31日
材木選別
木場の材木問屋にて、床柱や大黒柱、化粧となる梁材の選別に行きました。
設計事務所の方にも同行してもらい(本来は、お施主様も見に来てもらいます)、見積した金額の中でできるだけが見栄えや質の良い材木を問屋さんと相談しながら決めています。
木を見せることが少なかったり、和室がないと、材木を選ぶという作業は、しなくなります。また、お施主様や業者の都合が合わなかったり、建材メーカーのユニット型の造作材を使ってしまうとサンプルで決めるようになってしまいます。
その方が、施工業者も色むらや間違いが無く、楽ですし、無垢の木は、曲がったりひびが来る可能性もありえます。
でも、ここで材木を眺めているとやはり本物は良いです。コストとの勝負になってしまいますが、できるだけ本物を使っていこうと改めて感じました。
番付
柱材に「い四」など記号のように書いてあるのが番付です。
これは、建物のその部材が来る位置を示すものです。設計図があるので、どこに柱が建っていたり、梁などの部材が取り付けるのかわかります。
山のように並んだ材木を見て、各職人が誰が見ても直ぐにその位置がわかるようにするには、番付をつければ、図面が無くてもわかるのです。
木造の場合、3尺(約910?)ピッチに番号や文字を振ります。い通りと四通りの交点にある部材に「い四」と符号をつけるのです。
これは、ずっと昔から続くもので、CADができても、機械が進んでもこのやり方は変わりません。(ただ、最近アルファベットの場合もありますが、大工さんは困っているようです)
鉄骨建て方
このブログでは、初お目見えの鉄骨工事です。この現場は、1階が作業場となるので、どうしても間口が広くなり、高さも高くなると木造では無理があります。そこで、鉄骨で1階を造りその上を木造で3階まで建てる構造です。こういう形を混構造といます。鉄骨について書き始めるととても終わらないので、なぜ木造をメインとする当社が今回鉄骨を使っている理由を書きました。このようなパターンは、下が店舗だったり、間口が狭く柱が多く建てられないような場合、建築基準法が厳しく木造が使えない場合に鉄骨や鉄筋コンクリートを使うことになります。
2007年06月30日
鉄骨墨出し
鉄骨を建てるための根切りや地盤が整ったところで、鉄骨の柱の位置出しをします。
事前に建物周囲に出したやり方(何度か紹介していますが)から基準線を柱の建つ位置に出します。
高低差があるのでレベルの機械やさげ振り(写真)を使って位置出ししていきます。
これが間違っていると鉄骨が建ちません。
この後鉄骨の柱に絡んでいく鉄筋を加工し配筋します。
2007年06月08日
地鎮祭儀式
地鎮祭の式典中です。施主(今回は、基礎工事業者さんが施主です)が祭壇に礼拝しているところです。
ほとんど神式で行うのが一般的です。祭壇に神様へお供えするものを飾り(飾りは神主さんが行います)、祭壇の周りに竹を4本立てそれを注連縄で結びます。
神主の進行で式は進めます。
式の内容は、多少違いがありますので一般的な流れを述べます。まず全てが神様に対して、行われます。施主が誰で、建てるのが誰で、どこの建つかを言います。敷地を塩や米で清め、それから祝詞などを経て、鎌入れ、鍬入れ、漉き取りといった儀式を行い、その後施主や施工業者が祭壇へ玉串という榊を献上し、礼拝します。
ある種独特の雰囲気があります。工事の安全の意味もありますが、家のために行われているものです。
信仰するとかしないとかではなく、伝統的な儀式としてみていただいてもいいのではないでしょうか。
地鎮祭
地鎮祭も建てる側するといつものことと考えがちです。しかし、施主側からすれば二度も三度も経験するものではありません(中にはいっぱい建てられている方もいらっしゃるとは思いますが)。結婚と同じです(結婚も何度もしている方がいらっしゃるとは思いますが)。
ある意味貴重な体験ですから是非、行っていただきたい。祭壇に飾るもの、施主が用意するもの、施工者が用意するものなど準備についてや段取りなど施工会社か最寄の神社にお聞き下さい。
日取りもありますので、工程との兼ね合いがあるので施工会社に相談するのが一番よいでしょう。
2007年05月22日
ガスの撤去
ガスメーターもガス会社のものなので撤去し返却します。そして、敷地内で道路境界近くでガス管を切って、ガス漏れしないように止めてしまいます。電気やガスのこれらの作業を解体前にしないと解体業者も困りますし、そのまま解体することは危険です。
電気料金やガス料金を引越しの際、止めるときに建替えしますなど相手に告げてください。
電気の撤去
解体に入るまでにいろいろ撤去しなければいけません。
電気、ガス、水道、電話などです。それぞれお引越しにあわせて料金の精算、停止をお願いしますが、建物が無くなるので、各々のメーターを撤去しなければいけません。と、いうのは、メーターは、すべて電力会社、ガス会社、水道局のものなので返却する形になります。これは、電気屋さんや水道屋さんが撤去はしません。ただ、水道の場合、工事中も使うのでそのまま残してもらうことが多いです。
電気は大半が電柱から入ってきているので、籠のついた車で電線から取り外してしまいます。
2007年05月18日
お引っ越し
契約も済み、いよいよ新築工事着工です。その前に・・・当然お引越しがあります。
引越し業者を選び仮住まいも決まれば、必要な家具や荷物、そして本人達もお引越しです。
それだけではありません、神棚もいっしょにお引越し。他にも再利用できそうな家の部材や付属品など引越し業者では持ち出せないものを解体前に取り外しに行きます。
長く住んだ家のある一部を再利用したり、神棚のように引き続き使用するものなどはよくあります。家を壊す前にもう一度長年住み慣れた家を見直してみてください。もしかしたら再利用できるものがあるかも。
2007年05月16日
ボーリング
ボーリングといってもスポーツではありません。以前にも紹介している地盤調査の種類です。
機械を使って孔を掘っていき、地質の調査をしていくものです。地盤の固さはもちろん、地盤の性質なども調べることができます。調査内容は、建てる建物の形状や重量規模によっても違いますが、少しでも地盤に不安がある場合は、調べた方が間違いありません。近隣で地盤調査をしている、近隣の建物で長い間に傾いた建物がある、その土地の評判が昔からよくないなど見かけたり聞いたりすることがあれば調査した方がよいと思います。事前に役所で近隣のデータを見ることもできます。でも木造で小規模の建物の場合、ある程度基礎をしっかりすれば大丈夫な場合もありますので、そこは建築士や施工業者と相談しましょう。