2009年08月20日
材木の墨付
新築工事ですから、当然材木の準備から始まります。
このときの名称をいつも悩んでおり、タイトルに苦労しています。あまり専門的な用語だと内容も分からないし、でもつい使いなれた言葉になります。
設計図を基に材木を拾い出します(いろいろ長さや太さがあるのでその種類と数量を出すこと)。それを材木屋さんに注文すると、2週間近くでほぼそろいます。
それから、材木を必要な寸法に切ったり加工したりするのですが、その作業を自分の会社の作業場を使ったり、材木屋さんの作業場を借りたりします。当社は、狭いので(悲しいことに、都内では大きい敷地は高くて確保できませんです)、材木屋さんの作業場を借ります。
以前は、いろいろな工務店がその作業をしていましたが、プレカットといって、すべて工場で加工して持ってくることが多くなったため、材木屋さんの作業場での光景もなくなりました。
タイトルの「墨付」は、材木に切る位置や加工する形を墨で(今は、鉛筆やボールペン)、書き込むことです。こういった作業により、大工さんは徐々に家の内容を把握していきます。
それがすむと切ったり掘ったりの加工ですが、その時は、多分「きざみ」という言葉を使うでしょう。
わからない言葉があったら遠慮なくお問い合わせください。辞典で調べてからお答えします(笑)。
2007年09月29日
家具製作
当社の工場ではありませんが、現場のあいているスペースを使って、家具(ベッド)を大工さんが作っています。
家具には、いくつか考え方があって、本来家具専門業者や建具業者が製作しますすが、コスト面でできないことが良くあります。そこで、
1.家具屋で商品として売っているものを買う。通販やインターネットで中古品も含めて購入する。
2.DIY系の店舗で購入する。
1、2共コスト面では安価に納めることができます。ただ、どうしても必要な寸法のものが無かったり、手作り感を求めた場合
3.家具専門業者や建具業者が製作。
完全なオーダーメイドになりますが、コスト面で難しいことが良くあります。
4.以上の状況から大工さんで作ることがあります。ただ、家具業者のように金物等劣る面もあります。
このようにコスト、デザイン、利便性を考えて選択して下さい。
2007年07月31日
番付
柱材に「い四」など記号のように書いてあるのが番付です。
これは、建物のその部材が来る位置を示すものです。設計図があるので、どこに柱が建っていたり、梁などの部材が取り付けるのかわかります。
山のように並んだ材木を見て、各職人が誰が見ても直ぐにその位置がわかるようにするには、番付をつければ、図面が無くてもわかるのです。
木造の場合、3尺(約910?)ピッチに番号や文字を振ります。い通りと四通りの交点にある部材に「い四」と符号をつけるのです。
これは、ずっと昔から続くもので、CADができても、機械が進んでもこのやり方は変わりません。(ただ、最近アルファベットの場合もありますが、大工さんは困っているようです)
2007年03月23日
仕上加工機械
最新式ではないですが、仕上の加工機械を取替えたので記念の1枚です。窓枠、ドア枠、その他巾木など無垢の材木で仕上ることが多いので、その材料をきれいに削る機械です。本来は、大工さんの手でカンナを掛けて仕上るところですが、最近はコストやスピードアップ、技術的な格差を少なくするために機械に頼ることが多くなりました。ただ、この機械を扱うにも基本的な技術があってこそ扱える機械です。どんなに便利でも扱う職人の技量があってこそなのです。
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