2018年05月01日
蓄電池工事
当社では、太陽光発電によって、電気を作り、東京電力へ売電しています。
コストはかかりましたが、助成金があったので思い切って設置してから10年近くになります。オール電化にもしました。
次に蓄電池というのを設置しました。特に太陽光発電に不満はないのですが、売電がこの先
今の価格より下がるか、0になってしまう危惧があります。
売電して利益を考えてはいませんが、高い設備投資でしたので、電気料金が少しでも賄えられればという考えでした。
かといって、太陽光だけで家全体の電気をカバーできません。
そこで、夜の電気料金が安い時に畜電池へ電気をためて、それを利用しようということにしました。
昼間は、太陽光を使用し、それを超えるようであれば、蓄電池の電気を使用し、最後に電気会社の電気に頼るというシステムです。
また、短期間ながら震災時の電気供給が出来ないときに活用します。
この先が、どう変わっていくかわからない面もありますが、こういう仕事をしているからこそ、取り入れてみようと思いました。
ご興味のある方は、ご相談ください。
2015年05月21日
省エネ住宅ポイント工事
   
2015年より省エネ住宅ポイント(エコリフォーム)の助成が始まりました。定められた省エネに係る工事をして、申請すると最大で30万ポイント(30万円)の商品券や省エネ商品と交換ができます。
また、書類がちょっと増えますが、即時交換と言って、追加工事にそのポイントを充てられることもできます。
大きく分けると、断熱材を天井や壁に入れる工事、断熱性のある窓へ交換工事、省エネの水廻り工事とあります。他にも、追加でポイントが出るものもあるのでご相談ください。
写真上の2枚は、水廻りの工事です。在来のタイル張りの浴室から、システムバスへ改装。
写真下の2枚は、便器の交換。
対象となるのは、水廻りの場合、システムバスの高断熱浴槽と節水型のシャワー水栓、節水型の便器の3点がセットでないといけません。
浴槽は、保温性がよく沸かし直しに使う熱量が少ないこと。水栓は、体感を変えずに使用する水量を抑えています。
便器は、排水に使う水量が従来の半分以下の節水型になっています。
合わせて、浴室と洗面に手摺を取り付けて、浴室の入り口が段差の少ないバリアフリー型にしてポイントをつけました。
ここの工事では、これらで合計69,000ポイント。それを即時交換にして、洗面所の壁クロスの張替え。洗面所と便所の床の張り替えに充てました。
予算がなくなるとこの助成も終了しますので、これをきっかけにお得にリフォームしてみませんか?
2015年02月03日
屋根通気
上棟が済んだら、まずは屋根から作業に入ります。施工の手順と言う理由もありますが、屋根が出来れば、多少の雨でも作業ができるからです。
屋根垂木と言う骨材を約45?ピッチに屋根勾配なりに留めたら、その上に合板を張ります。
通常は、その上に屋根仕上げとなりますが、その前に屋根通気の施工をします。
屋根通気は、屋根仕上げの下地材と屋根垂木の骨材の間に通気層(空間)を作り、そこに空気が流れるようにします。そのことによって、屋根にあたる日射からの熱を、外部へ逃がすという仕組みになり、家の中の暖冷房の効率を上げる作用を考えています。
通気層は、入口と出口も作らなければなりません。空気が流通することで初めてその効果が出ます。また、通気層も25?以上の厚みがないと薄すぎても効果がありません。
屋根の場合、軒先から空気が入るようにして、棟で排出します。また、そのような製品もちゃんとあります。ここでは、壁通気もやるので、軒先の通気はなく、壁の通気が屋根を通るようにします。
写真の縦に流している材木がその通気層の厚みを確保するための骨材です。屋根垂木と同じピッチで留めて、仕上げの屋根材がしっかり固定されるようにします。
通気の材料の下に透湿シートを貼ります。雨水侵入時の防止と共に、湿気が入るのを防ぎ、内部の湿気を吐き出すことができるシートです。
この上に、もう一度屋根仕上げ材用の合板を張って、屋根仕上げ工事になります。
2015年01月23日
断熱材入れ
 
骨組みが出来て雨も入らないような状態になったら、断熱材を入れます。
まずは、天井(屋根)から。
断熱材は、グラスウールと言う素材の商品を使っています。いろんな種類の断熱材が出ており、その効果は様々でコストも変わります。このグラスウールが一般的です。
グラスウールの場合、メーカーもいくつかありますが、その性能は、厚みと密度で決まります。
厚みがあって、密度が高ければ、それが一番いいのですが、施工性やコストにも関係しているので、そこを考慮しながら、選びます。
屋根は、最も熱を受けてしまう場所なので、断熱材の性能も高いものを選ぶようにしています。
断熱材を入れるスペース(厚み)が、少ない場合は、薄い断熱材を選びますが、その代わりに密度を高くして、性能を確保します。
スペースがある場合は、厚みで性能を確保します。
写真上は、屋根の断熱材で、屋根垂木の厚みを考えて、断熱材1枚で密度を高いものを使っています。
写真下は、車庫の上が2階の部屋になっているので、同じように断熱材を入れます。空間があるので、断熱材を二重(薄いが密度の高いもの、厚みがあるもの)に入れています。
2013年07月05日
壁の断熱材
外部からの暑さ寒さを防ぎ、空調の効率を良くする。そのためにも断熱材は欠かせません。
省エネが非常に関心が高まり、家の気密性、断熱性もその対象となってきました。また、以前は、施工者や設計者側の考えで入れていた断熱材も、国等からの指針である一定以上の性能をもった断熱材を使用しなければいけなくなりました。
ここで入れている壁の断熱材の厚みも105?あります。施工上は、ちょっと大変になりましたが、家の性能を良くするためには、やらなければいけません。
隙間なく材と材の間に入れて、しっかり固定しています。
断熱材は、一般的なグラスウールを使用していますが、セルロースファイバーと言った古紙を再生した断熱材や、ウレタンの吹付など種類は増えています。
2013年06月29日
屋根断熱
 
間違えて、大きな写真にしてしまいました。直そうと思ったけど、どうだ!って感じでそのままにします。
いわゆるグラスウールと言う素材の断熱材です。ずいぶん前から使われている、木造住宅の断熱材では、ポピュラー。
ただ、その厚み、密度は多様にわたっており、暗にに何でもいいというわけにはいかなくなりました。
薄ければ、断熱効果も薄くなりますし、密度がないとやはり性能も落ちます。
屋根の場合、最も日差しの当たる劣悪な環境となる場所です。(小屋裏のある方は、よくお判りでしょう)。
そのため、断熱材も性能が問われます。屋根は、割と懐が大きいので、厚みのある断熱材が入れられます。
そこで、写真のように2種類の断熱材を組み合わせて、断熱性能を上げています。ちょうど、屋根垂木の厚みに合うように、100?と50?の厚みの断熱材を入れています。
薄い方は、密度を上げて、断熱性能を上げています。
完全に熱を入れないというわけにはいきませんが、換気扇と組み合わせて、断熱性能を確保しています。
2013年06月27日
壁の通気
壁に透湿防水シートを貼り終えたら、通気の桟を打ちます。この桟は、次に来る外装材(サイディング)の下地になります。そして、この桟の厚み分が通気層になります。
この桟は、厚みが25?あります。桟の下より地上で温められた空気が、上がっていき、屋根の通気層につながり、屋根の棟から排気する仕組みです。これは、自然の空気の流れのみで行われます。
壁や屋根に通気をすることによって、外部の熱や冷気の侵入を防ぎます。
断熱材に個の通気層を取ることによって、非常に断熱性の高い家になります。
また、この桟の厚みを薄くしても、効果はありません。
ただ、それだけ外壁が外に出てくるので、周囲との空きを考えた方がよいでしょう。
2012年10月07日
太陽光発電
じつは、この太陽光パネルの工事は、世田谷区から斡旋された業者が行ったもので、当社の工事ではありません。世田谷区では、太陽光に関する部門ができて、希望するお客様に業者を斡旋すると同時に助成金が出ます。
いくらかというのは、世田谷区のHPなどで見ていただければわかるので、ここでは割愛しますが、かなり補助されるようで、ここにきて2件からみました。
どうして太陽光の工事と当社が絡むかというと、その家の屋根仕上げによってなのです。
2件とも屋根の上にそのままパネルが設置できないものでした。
そこで、こちらで屋根を葺き替えて、対応できるようにしました。また、こちらで組んだ足場を太陽光の業者が利用できるという利点もありました。
パネルを載せたら、ちゃんと下屋根でもメンテナンスができなくなります。そこで、パネル設置前に塗装したり、葺き替えたりします。
太陽光発電を取り入れることは、今後のことも含めて大いに賛成ですが、屋根のことも考えてください。
2012年04月09日
LED照明器具
今、ここで紹介しなくても、もうLED照明は、定着しつつあります。
まだ、金額が高くてせいぜい電球を対応しているLEDに変えるとか、ダウンライトのような小型の照明器具で採用するとかでしたが、ここにきて一般的な聡明器具の価格も下がってきました。
まだまだのところもありますが、6畳や8畳程度の個室なら十分な器具が販売されてきました。
写真のは、高いですが、部屋の雰囲気によって明るさや色を変えられるといいうものです。
価格が安定すれば、今までできなかったことが、このLEDによって、できるようになるんです。
寿命も長くLEDより器具そのものの方が先に壊れるかもしれません。
もう一つ、大きな照明器具でまだ使用しきれない理由として、LEDの光が一定方向に行くため、蛍光灯のように拡散せず、部屋全体が明るいという感覚が持てない点があります。やや暗いような気がするのです。ただ、それも解消されつつありますから、今後、照明器具の動向は注目です。
ユニットバスの完成
ユニットバスの完成といっても、引き渡すまでは、養生しているのであまりよく見えません。
かえって、ショールームの方がよく見れます(笑)。
ただ、家の中ではどこよりも早く完成するのが、ユニットバスです。
たいて1日でくみ上げます。
床、壁、天井の各パネルがパーツできて、現場で組み上げます。それから、浴槽、水栓金具、鏡などを取り付けていきます。
ここでは、TOTOというメーカーの商品を設置しました。水廻りのメーカーは、ほぼユニットバスを取り扱っているので、選択が大変です。
ユニットバスの良さは何度も説明させてもらいましたが、今は、高断熱浴槽(温度が下がりにくい)、気密性も高く、温かい。つまり、お湯を頻繁に温めなくてもよいというエコな商品でもあります。
清掃性もよくてお掃除も楽になりました。
シャワーも節水タイプですし、これらを総合して検討してもユニットバスがよいと分かっていただけると思います。
2012年04月07日
内窓の設置
 
既存のアルミサッシの窓だけでは、音、熱が防げないなどまたは、防犯上からよく設置します。
窓を交換するというのは、可能ではありますが、大きな仕事になります。まずは、外壁を壊してしまいます。それから、内側も壊してしまう可能性もあります。そうすると窓だけの交換では済まなくなります。ましてや2階ともなると足場も必要です。
そこで、窓の内側に有効なスペースがある場合、内窓を設置します。
窓が二重になるので、断熱効果があります。さらに外部の音も軽減されます。防音で工事される方も多いです。
ただし、窓を開ける場合には、2回開けなければいけないので、その手間は、ご了承ください。
内窓の設置は、まずは、四方枠がばらばらになっていて、それぞれを取り付けます(上)。
それから、窓を建てこみます(下)。それだけなので、工事も早く終わりますが、事前に寸法をちゃんとはからないといけません。
また、窓枠の幅(奥行)が6センチから7センチぐらいあるので、取り付けるスペースがないといけません。
たまに、建物がゆがんでいることもあり、そうなると取付も難しいです。
色も既存のサッシに近いものから、木の色に近いものまでいくつかあります。ガラスも透明と不透明とあります。状況に合わせることが可能です。
2012年03月19日
壁の断熱材
壁に断熱材を入れ始めました。グラスウールという素材の断熱材で、以前から一般的に使われる商品です。
ただ、今までと違うのは、省エネ基準が決められたことから、薄かったり、密度のない断熱材はなくなってしまいました。
昔は、入っていれば的なところがありましたが、ちゃんと相当の断熱性能を満たすように考えて入れています。
また、ただ押し込んで入れるだけじゃなく、外壁側にちょっと空間ができるよう、入れていきます。
隙間なく入れるのですが、壁側に少し空間がないと効果が出ません。
グラスウール以外にも断熱材はありますが、価格的な面から選んでいます。
2012年03月13日
壁の通気層
外壁下の通気層となる材木を打ったところです。この木は、厚みが25ミリあります。
この厚み分が空気層となります。
外壁の下から空気が入り、屋根を抜けて棟の頂部から空気が抜けます。この空気層が、
断熱効果を上げます。アルミサッシの二重ガラスと同じ効果です。
厚みはあればあるほどいいのですが、そんなことをしたら、都内では隣地に行ってしまうので、個の厚みがちょうどよいです。これより薄いと今度は効果が少なくなります。
この木は、約45センチピッチに打ってあります。当然この下には柱など構造材があるので、外壁の重みにも耐えます。
建築業者によって、やり方も変わるので、木の打ち方が違うこともありますが、この通気層は一般的な方法となりました。
基礎断熱
断熱材は、壁や屋根だけでなく床下にも施します。
床下地に入れる断熱材はもちろんあります。その床下に入る前で断熱しようという考えです。基礎の
コンクリートは、厚みもあり、熱を伝えにくいものですが、それでも地面や外部からくる熱をとめることによって、床下が安定した状態になります。
基礎の立ち上がりは当然すべて断熱材を張ります。土間の部分は、外部より45センチの幅で張っていきます。
こうした見えないところで、建物の機能性を保つように努力しています。
2012年03月12日
窓周りの気密化
アルミサッシを取り付け終わると、窓枠を付けて中の壁になりますが、枠でふさぐ前に発泡ウレタンで窓回りの隙間を埋めます。
窓を取り付ける際、どうしても多少大きめの開口にするため、隙間ができます。
その隙間をそのままにすると壁の中で結露を起こしかねません。
そこで、発泡ウレタンを充填させているのです。
2012年02月29日
アルミサッシ取付
外壁の下地ができてくると、窓を取り付けます。
窓は、アルミサッシを使用しています。ここでは、いわゆるペアガラスといった複層ガラスにしています。複層ガラスは、その名の通り、ガラスが2枚になっています。ただ、大事なのは、ガラスが2枚ということより、その間の空気層が重要です。その空気層によって、断熱効果を高めています。
また、アルミ部分にも熱伝導しにくいよう工夫されています。
まだ、1枚ガラスは、ありますが、もうこれからはすべて複層ガラスになるのでしょう。
窓は、設計段階で大きさが決まっています。あとは、その大きさに開口を設けて取り付けます。やや大きめに開口して、取付後隙間に充填剤を入れます。
窓の寸法は、住宅の場合、2×4と在来工法では、若干違いますが、基本的な寸法が決まっています。その中から選択するのですが、どうしても希望の大きさがない場合、特注で作ることが可能です。枠の色も各メーカー5色ほどあります。
窓の種類も多いので、デザインや機能、部屋の明るさを考えて選びましょう。
2011年06月24日
リフォームの断熱材入れ
 
リフォームといっても様々ですが、この写真のように内装の壁や床下地まで壊してしまう場合には、断熱材も入れるようにしています。
もともと入っている場合もあります。しかし、古い家の場合、断熱材の基準が今とは違うので、省エネルギー基準という意味では、効果の少ない断熱材が多く入っていました。また、湿気によって、断熱材がはがれていたりして、効果を満たしていないことも。
床下に関しては、入っていない方が普通でしょう。
そこで、この機会に断熱材を入れます。できるだけ今の基準に近い、性能のよいものを入れてあげたいと思っています。
ここまでの規模のリフォームだと窓も改修する場合もあります。
その時にエコポイントが使えるのですが、残念ながら平成23年7月末をもって終了します。これからという時に残念です。
ただ、この制度が終わっても助成を受けられることもありますし、断熱材を良くすることで、空調設備の効果も上がり、エコな住宅になっていくのです。
これからを考えると、より必要なことではないでしょうか。
2010年11月11日
断熱材
この仕事をやっていて何ですが、この断熱材を詰め込んだ壁を見ていると 押入の中に布団を詰め込んでいるような、なにか食べ物のパックを入れているような、なんだろうかと思ってしまいます。
でも、そんな不謹慎な考えとは全く反対でこれがあるからこそエアコンの効率も良くなり、外部からの寒さ熱さを防いでいるのです。
この断熱材は、グラスウールという断熱材で、ごく一般的に住宅に使用されているものです。
さらにグラスウールには、厚みと密度などの組み合わせで性能が変わり、その用途によってたくさんの種類がありました。
先にも言いましたが、断熱材の性能によって空調機器の効果も左右されます。Co2の排出という考えから、この多数あるグラスウールも今後を考えてさらに高性能のものに絞り込み、種類が少なくなりました。
それは、コストも考えるといいことなのです。
ところが、今の現場では、混乱が起きて、断熱材が入ってこないというとんでもない事態になっています。
いずれ落ち着くのでしょうが、現場を止めておくわけにはいかない私たち施工業者には、とても大問題です。
メーカーおよび行政もそこをよく考えてほしかったです。
この業界は、石油の高騰や原材料の不足(大きいイベントによる流通の不均衡)によって、または株式によってもコストや流通が左右されます。
これは、一般の消費者には分からないことです。
なにか目に見えないものが働いているのではと、勝手に考えてしまうこともあります。
とにかく、我々も困りますが、最後はエンドユーザー(施主)のことを考えていただきたいと思います。
以上、愚痴でした。
2010年10月30日
外壁の下地完了
外壁の下地が完了しました。あとは、仕上げ材を施工するのみです。
白いシートは、何度も紹介した透湿シート。これで、この家の湿気と雨漏りは守られています。
縦に打ってある桟は、外壁材の下地になるとともに空気層となり、家に対しての断熱効果を高めます(屋根にも施されています)。
極端に言うとこのままでも家の機能は果たすのです。
実は、ここで言いたいのが機能だけでなく、養生のシートがはがれていることをいいtかったのです。
終わっていないのに?
実は、台風がくるので、シートやネットが風に飛ばされたり、それが原因で足場が崩れることもあるからです。過ぎ去るまでは、このままです。
逆に、この下地がよく見えて説明しやすくなりました。
このシートが貼ってあるから、養生をはがせるというのもあります。
台風が過ぎるとまた隠れてしまいますけど・・・。
2010年10月22日
外壁の透湿シート貼り
外壁の工事に入る前に行うのが、この透湿(防水)シート貼りです。
今では、あちこちの現場でこういう白いシートが貼ってあるのをよく見かけるのではないでしょうか。そのシートによくメーカー名が入っています。
外壁材が何であれ、そこから雨漏りする可能性は木をつけて施工はしていてもあります。
万が一、そういった場合に雨が浸入しないようにするためのシートです。
縦に貼ったり横に貼ったりいろいろですが、いずれにしてもシート同士の重なりは、10センチ以上確実に重ねます。そして、常に上に上にシートが重なるようにして水がジョイントからはいらないようにします(当社の場合、ジョイントに専用テープを貼ります)。
次にこのシートの特徴としては、雨を守ると同時に外部の湿気を室内に入れないという機能も持ち合わせています。湿気を入れないということは、木材のためにもよく、家の湿度もエアコンによって調整しやすくなるので、長持ちすることになると思います。
ラッピングしているような、シートにメーカー名が入っているので巨大な広告のように見えるかもしれませんが、これがとても大事なものなのです。
2010年10月19日
基礎の断熱材
基礎にも断熱?
床下なのに、コンクリートなのにと思いますよね。
熱というのは、以外とコンクリートでも関係なく伝わります。木でも鉄でも熱は伝わるもので、その浸透していくのが遅いとか、すべてが伝わらないとかの差はありますが、基礎の中にも外部の熱は伝わり、内部の熱は逃げていきます。
1階の床下に断熱材を入れたりするとしても、基礎断熱はした方がよいかと思います。
(床下で換気を行う場合や地下室の場合は別ですが)
床暖房をしたとしてもその熱が逃げないためには、基礎の断熱があった方がよいと思います。
2010年10月18日
吹き付け断熱材
 
断熱材を入れるのは当たり前のことですが、その断熱材もいろいろあります。
というのも、断熱材の素材が多様にあるのです。
従来、その素材の多くがグラスウールというガラス繊維を主とした断熱材でした。
それも厚みや密度によって性能(もちろん価格も)が変わります。
使用する場所や求める断熱性能から断熱材を選びます。
ここでは、素材を新聞紙などの古紙を再利用した断熱材を採用しています。
紙の持つ密度や吸湿力などを利用して、古紙を使用することでリサイクルという目的もあり、万一破棄しても自然に戻るという利点があります。
もちろん性能についても専用のシートを貼ってその中にめいっぱい充てんするので、グラスウール以上の効果があります。紙とは言え火にも強く、施工も速く、価格はやや高めですが、非常に優れた断熱材です。
2010年10月08日
屋根通気
建物に通気層をとるという考えは、だいぶ当たり前になってきました。
手間が余計にかかることですが、建物のためには、さらに家の内部のためにもいいことです。
白いシートの上に屋根なりに取り付いている桟のようなものがあります。この厚み分(30ミリ)が通気層となります。
当社の場合、壁にも通気層をとるので、家全体が通気層におおわれるようになります。
白いシートは、透湿シートといって、防水の役目(雨が万一浸入した時でも防ぐ)もありますが、通気層を通る湿気を室内に入れない役目もあります。逆に内部の湿気を出すこともします。
通気層は、厚ければ厚いほどいいのですが、それでは大変なので約30ミリ前後にしています。
この通気層によって、外部の温度や湿気を建物内に入れないという役目を持っています。ということは、室内の空調設備の効率も良くなります。エコですね。
アルミサッシのペアガラスもガラスとガラスの間にある空気層が断熱効果を持っているのです。
ちょっと手間はかかりますが、長い目で見た場合にこの通気工法を是非取り入れていただきたいものです。
2010年06月15日
外壁の下地と通気
わかりにくい写真になってしまいましたが、右側が建物の壁になります。
まだ、下地の段階ですが、ここが重要なところです(何事も下地が重要ですが)。
外壁の下地でもあり、建物の構造上強度を高めるために構造用合板を貼ります。
その上にすぐ外壁材で仕上げる現場をよく見ますが、ここからが建物のための下地です。
まず、最近よく見かける透湿シート(防水の効果が主な要素で雨水の侵入を防ぎます)を貼ります。これで外部の湿気を入れずに内部の湿気を放出します。
放出された湿気はどうなるかというと、次に縦に桟を等間隔(45センチぐらい)に打ちます。この桟の厚みが空気層となり、上昇気流で内部からの湿気を上に流します。当然下に通気の入り口があるので、外部の湿気も通ります。そこで透湿シートが貼っていないとだめなのです。
この桟が外装材を留めるための下地になります。
2010年06月12日
自然素材の外壁
 
左官業者が塗って仕上げる外装材です。
この現場では、壁の一部に使用しており、玄関廻りの一番よく目に付く場所になっています。
左官業者の塗る材料は、近年いろいろ出ており、以前のようなモルタルばかりではありません。漆喰も日本の伝統的な材料で自然素材といえますが、今や各地域からその地域特有の素材が左官材として産出され商品として出ており、迷うほどです。
珪藻土もその一つでしょう。
ここでは、九州で産出されるシラス台地から生まれた自然素材を使用しています。
断熱保温効果はもちろん調湿機能も備え、その材料はリサイクルも可能です。
まさに今の時代にあったエコ材料。さらに家のためにも良い。
仕上げも塗る材料なので、フラットなものからかき落としといって、写真のようにブラシのようなものでわざと削ってあらく仕上げる方法もあります。
色の種類もあるのでお好みの仕上げができるでしょう。
予算も関係しますが、一つの提案として考えて見てはいかがでしょうか?
2010年04月10日
みんなで塗ろう
お施主様ご夫婦が窓枠を取り付ける前に塗装しているところです。
別に工務店がお施主様に仕事をさせているわけではありませんので、ご注意を(笑)。
リボスという自然塗料をここでは使用していますが、この塗料は、比較的塗りやすく専門業者でなくてもいい仕上がりに塗ることができます(乾きが遅いですが)。
そこで、枠を取り付ける前にお施主様に塗っていただいているところです。こうすることで塗装工事のコストが削減できるからです。
また、自分の家を自分で手掛けるという楽しさや喜びも知ってもらえるのではないかと思いますし、塗装業者さんの仕事も少し理解してもらえるのではと考えています。
自然塗料なので、シックハウス対策にもなりますし、後々においも少ないです。
これは、一例ですが、お施主様が工事に参加することはたまにあります。
自分の家を自分で作るとう楽しみをお考えになっていたら、工事業者に尋ねてみては?
結構お手伝いできるところがあるかもしれませんよ。
2010年03月26日
屋根断熱材
なにか、模様のようにも見えますが、これは天井が仕上がった状態ではありません。断熱材を敷き込んだ状態です。
断熱材は、その密度と厚みによって、性能と価格が変わります。あつければ、いいというものでもなく、密度がなければいけません。
厚い断熱材が入れられる空間があればいいのですが、ない場合薄くて密度の濃いものを選びます。
見た目がみな同じに見えてしまうのですが、断熱材を入れる場所とその家に求める性能とコストによって、断熱材の種類も変わってくるのです。
屋根は、特に上からの直射日光を受ける場所ですから、特にその性能を考えなければいけません。
断熱性能が良ければ、家の中の温度もコントロールしやすく、当然内部の温度も外に逃げにくくなるので空調の効果にも影響します。
冷暖房を機械に頼っている今だからこそ断熱材の重要性があるのです。
左官工事
 
和室の壁を塗り直しているのですが、その工事に必要な道具に目が行きました。
ここの和室は。珪藻土という左官塗り材料で仕上げています。土塗りのようなものですが、調湿効果があり、お住まいの方からも気持ちがいいといわれました。
素材の感じから部屋の雰囲気も良くなります。自然材料なので、人体への影響も心配ありません。
その壁を一部手直しすることになったのですが、狭いところで鏝をうまく使う作業に見とれてしまいました。
そこで、合間に道具を見せてもらったら、鏝だけでこの多さ。さらに、大きな面を塗るものなどあとひと箱分もありました。
使う用途で違うらしいのですが、どれとしていらないものもありません。
電動工具が多い時代に こういったものを見るとやはり伝統的なものがまだ残っているんだなと思います。
2010年03月20日
アルミサッシの取付調整
建物で重要な一つの窓。その中でもアルミサッシは、もう当たり前の商品です。外部の下地工事とともに外装の仕上げ前に取付ます。
光と風を取り入れ、外の景色を見たりもする。 そんな役割の窓ですが、一方で外部の熱を伝えやすく、結露を引き起こすこともある 問題部分でもあります。
窓が大きければ大きいほどその危険性はあります。
そこで、最近一般的になってきているペアガラス(複層ガラス)。
1枚のアルミサッシに2枚ガラスが入っています。ただ、2枚入っているだけでなくガラスとガラスの間に空気層があり、それが断熱効果を高めているのです。
また、アルミ部分も金属なので熱を伝えやすく結露を起こします。
そのアルミ部分に樹脂製の部品を加えることで結露を防いでいます。
サッシがやや重くなる欠点がありますが、今後の空調の効率や生活を考えると是非、取り入れてほしいものです。
また、同時に音を軽減することもあります(完全なのは防音サッシ)。
ガラスの種類によって、より高い遮熱性能や防犯の性能を高めることもできます。
防水シート貼り
建物を紙のようなシートで覆ってしまいます。
これは、防水・透湿シートといいます。まずは、雨の侵入を防ぐのが主な役割です。
ですから、シートのジョイントは、常に建物の上部側の方を上にして雨が入らないようにします。重なりも充分に取ります。
また、シート自身も湿気の侵入を防ぐ機能を備えていますから、建物内に無駄な湿気が入らないようになっています。
2010年03月08日
基礎断熱材
建物としては、1階の床下になるところ。それも外周部(外部に面した)。
ここに基礎の立ち上がりを利用して断熱材を貼ります。あわせて、そこからおよそ50センチぐらいまで基礎の土間に断熱材を貼っています。
上部の建物には、断熱材を隙間なく入れるのに対し、基礎のは何も施されていません。
いかにコンクリートの塊とはいえ、地熱や空気の熱が入ってきたり、出て行ったりもします。
そこで、基礎にも断熱材を入れているのです。1階の床下から冷気が・・・と、いうようなことがないように。
ただ、床下に外部の空気を取り入れてることもあります。そういう場合は、基礎に断熱しても意味がないので、1階の床に断熱材を入れます。
床下に外部の空気を入れる入れないは、建物全体の工法によって変わりますのでここでは割愛します。共通するのは、1階の床下にも断熱材は必要ということです。
2010年01月13日
断熱材入れ
壁に断熱材を入れたところです。
今や入れない住宅はないと思いますが(法的にあり得ませんが)、その入れ方はわからない方も多いようです。
ただ、柱や間柱の間に詰め込めばいいわけではありません。
断熱材の裏側に空間ができるようにします。また、断熱材もそうなるような工夫がされており、耳がついていてそれを柱などに止めると、裏側に空間ができます。
空間がないと内部結露を起こしてしまい、結露でぬれた断熱材は性能を発揮せず、その水滴が材木を痛めます。
どうしても断熱材の厚みある場合、スペーサーのようなものを入れてなるべく空間を作ります。
また、シックハウスに対応できるようにメーカーも制作しているので安心して使えます。
断熱材も厚み、密度がいくつか種類があり、現場の状況やコスト面から選択します。
あと写真には、窓が写っています。
その窓周りには、気密材を吹き付けて微妙な隙間を埋めています。これも断熱とともに結露対策です。
2010年01月12日
壁の通気
外壁に透湿シートを張ったら、次に外壁材を仕上げるのですが、通気層を確保するために桟を打ちます。この桟が外壁材を留めるための下地にもなります。
だいたい45センチピッチで厚みは2.5センチから3センチ。許されれば、厚い方がよいのです。
基礎の上から(写真で言えば、ちょうど桟が終わっているところあたり)、空気を自然に取り入れ、壁を通って、屋根の頂部から抜くというものです。
状況によっては、屋根ではなく壁の頂部、軒下で抜くこともあります。
これが、何の利点があるかというと 通気層というのは、当然外部ですが、温度が上がると空気が上昇するという性質を利用したものです。だから、空気層ではなく通気層なのです。
この流れる空気の層があると外部の温度、湿気の侵入を防ぐのです。
アルミサッシのペアガラスの空気層と同じで、断熱効果をもたらします。よって、エアコンの機能にも影響するのでエコな工法なのです。
目に見えないわかりにくいところですが、そこにこそ必要なものは隠れているのです。
透湿シート張り
壁の合板が張り終わり、アルミサッシを取り付けたら透湿シートを張ります。
屋根でも紹介していますが、湿気の侵入と雨水の侵入を防ぐすぐれたシートです。
ちょっと紙のような感じもしますが、実際は、非常に丈夫です。
これを壁にすべて隙間なく張ります。ジョイントが当然出てきますが、そこは、専用のテープで目張りします。
土台の部分は、土台の下から立ち上がっています。また、アルミサッシの周りも完全に防いだ上にテープで留めます。
よって、すっかり包んだ状態になっています。隙間があれば、そこから湿気が入ってしまいます。また、万一外装の仕上げ材から雨水が浸入してもこのシートが保護してくれます。
また、侵入した雨水は、この後施工する通気層を通って、外部に出てしまいます。
2009年12月25日
屋根断熱
家の中で外部の熱の影響を受けやすいのは、窓周りと屋根でしょう。
屋根は、直接太陽の熱を受ける場所ですから、冬は良いとしても夏には困るものです。
小屋裏など断熱材なしにするとその熱さと言ったらサウナ以上です。2階にも影響します。
そこで、しっかり断熱するのですが、最近行われつつある方法が、セルロースファイバーという材料と工法です。
新聞などの再生紙などを利用した環境にも配慮された材料です。当然使用された家にもシックハウスなどの心配はありません。
屋根を支える垂木材に専用のシートを貼り、密閉します。
それから、一部穴をあけて掃除機のようなものを差し込み、一気に断熱材を吹き込みます。
隙間なく充てんされるのと適度な密度で空気層もある断熱層となり、屋根外部からの熱を遮断します。工事も速くて1から2日で終わります。
2009年10月29日
壁の断熱材
断熱の方法は、内側に張るうち断熱と建物の外側に張る外断熱があります。
今は、外断熱の方法も多くなってきましたし、当社でもよくやります。
ただ、コストは割高になるのと、外部に断熱材を貼るため、狭小の敷地では厳しい時もあります。
ここでは、内断熱です。内断熱でも従来通りのグラスウール製品や吹き付けるタイプの再生紙などを利用した方法と素材がいくつかあります。
コストと性能のバランスからその素材を選んでいきます。
内断熱でグラスウールのように個体になっているものは、内側から柱や間柱の間に入れ込みます。単純な作業ですから誰でもできるのですが、ぐっと奥に押し付けることはNGです。断熱材の裏には、空気層になるようあけておかなければいけません。
そうしないと、結露の原因になったりして断熱の効果が得られません(屋根も同様)。
それと水にぬれた断熱材(グラスウール)もNGです。
2009年10月21日
窓廻りの気密
アルミサッシを取り付けた後、外側には防水テープや防湿シートでその取り付け部を防ぎます。主に雨漏りを止めるためです。
内部は、ウレタン系の発泡剤で隙間埋めをします。
これは、防水ではなく気密や断熱性能を上げるためです。
今のアルミサッシの性能は非常によくペアガラスならば、気密断熱性ともに優れています。
しかし、取付部はどうしても簿妙な隙間があるわけです。外側は、もちろん塞がないといけないので、先の防水テープなどで止めます。それから外壁仕上げ材を施工します。
中では、その隙間から入る冷気や湿気を止めることで内部結露を防ぎます。
アルミサッシ自身にその機能はついていますが、取付部の隙間だけはどうしようもないので、この方法をとっています。
いずれ隠れて見えなくなりますが、そういうところに気を使うのが大事と考えています。
2009年10月09日
透湿シート
この白いシートの機能としては、防水がメインですが、そのほかに外部の湿気や冷気を通さず、内部の湿気を外に出します。
壁や屋根の構造の上に通気層を設けていますので、当然そこに外部の空気が流れているわけです。その中には冷気や湿気もあるわけでこのシートがそれらの侵入を防ぐのです。
なおかつ内部の湿気も出してくれるので、それが通気層によって外気に出されるわけです。家のためには非常に良い材料です。
また、そういう機能なので、雨水の侵入も防いでくれますから、万一外部から水が浸入しても建物内部に入り込まないようになっています。
建築中の建物で白いシートに覆われているのは、このシートです。
2009年08月27日
気密シート
写真は、施工中の段階ですが、気密シートというビニールを基礎下に敷きこんでいます。
これは、基礎下の地盤から上がってくる湿気をこのシートで止めようという考えです。
このシートのおかげで出来上がった基礎の中は、いつも乾燥した状態です。
家が完成しても、床下は乾燥していて、シロアリもつきにくく、材木も腐りにくい、湿気による体調不良も防ぎ、体にも家にも良い基礎になるのです。
2009年08月23日
吹き抜け
2階のリビングの見上げの写真です。
小屋裏空間をそのまま天井として、ダイナミックな吹き抜け空間を作りました。
2階は、日当たりも良いので、非常に爽快な気分です。
欠点は空調の機能が損なわれるため、シーリングファンと言って、扇風機のようなものを天井に取り付け、空気を撹拌し、温度を調整するようにしています。
天井は、杉の無垢の羽目板、壁はエコ系のクロス。
小屋裏となるところは、構造体としての木組みをそのまま表しています。
気持ちよさと同時に、環境や体に良い材料を使って、より効果を上げています。
必ずしもできるものではありませんが、空間の有効利用とおもしろさ、住み心地の良さ、これらを踏まえた空間が少しでも実現できるよう、努力しています。
2009年08月05日
クロス貼り
壁紙を貼る前のパテ処理が終わり、パテが乾くとクロスを貼る。
以前から紹介しているように、クロスはビニル素材からできているビニルクロスというのが主流でした。
今でもありますが、このビニルクロスがシックハウスというものにかかわってきました。
使用する糊や、ビニルの素材に体に影響する成分があったためです。これは、クロス以外にもペンキやフローリングなどの建材にも問題が出ました。
また、ビニルクロスは産業廃棄物として処分され、リサイクルできないものとして、非常に使用しにくくなりました。
そこで、自然素材を使った塗装や珪藻土のような塗り物、タイルが登場し、これが大きく普及しました。
クロス製品では、ケナフなど植物系の自然素材、珪藻土の成分から作られたもの、和紙を主成分とした材料が開発され、健康にも影響なく、処分してもリサイクルできるクロスが多く出てきました。糊の成分もよくなり、広くつかわれるようになりました。
ただ、ここで問題なのは、施工面です。
これらのクロスは生地が薄いものが多く、貼ったときに下地の不陸や処理の不具合がそのまま出てくるということ、ビニルと違い自然に近い素材ですから湿気や温度で左右されすぐに伸び縮みしてしまうのです。
これは、施工業者泣かせでやりなれていない職人さんは、当初それでクレームにもなりました。
今でも、張替えの時は、注意して施工すると同時にお施主様にもよくその点を理解してもらうようにしています。
どうしても見栄えを重視したい場合、まだビニルクロスは商品として多く出ています。従来ほど厚い生地ではなくなりましたが、施工性はよいです。シックハウス対策としても国の決めた基準に合格した商品に改良されており、糊とともに問題なく使用できます。
梱包された商品に「F☆☆☆☆」の表示があれば、安心です(他の建築材料にも表示されています)。完全ではないですが、以前のような悪い成分は少なくなりました。
逆にそうでない商品はありませんが、シックハウスを気にされる方は、クロス選びの時に業者さんにそのお点を留意してもらうようお伝えください。また、施工性が商品によって変わってくることもご理解ください。
2009年08月01日
左官仕上げの壁
和室の壁仕上げ工事です。壁仕上げに多く使われるクロスではなく、左官さんが塗る壁にしました。
塗る壁といっても材料は様々で、漆喰もあれば、モルタル、京壁など。
ここでは、最近はやりの珪藻土を使っています。珪藻土は塗り厚も少なくてよいので、非常に施工しやすく場合によってはお客様自ら塗ることもあります。
他に珪藻土を使う理由として調湿効果やシックハウス対策としての材料としてつかわれることが多いでしょう。それと、同じ理由で貝殻や卵の殻を原料とした塗り材も出ています。
和室なので、どうもクロスというのは、抵抗があり(勝手な思いですが)、予算が合えば塗り物の壁をお勧めしています。
和室に限らず、洋間でも仕上げ方によってはよく使います。塗装やクロスと違い、左官の塗り方一つで斑を出したり、パターンをつけたり、ざらざらした素材感を出したり、遊ぶことができます。
2009年06月14日
通気層の入口
建物のために通気層を外部に設ける話は何度も紹介してきました。
基礎の上あたりから空気を取り入れ、屋根の頂部でぬくという方式で、空気が暖まると上昇する原理を応用しているものです。
その入り口にあたる部分がこの写真。
外壁の仕上げ材の一番下には、必ず水切りを入れます。この写真でいえば、こげ茶色した金属。
アルミだったり、カラー鋼板だったりします。水のはねあげを止めたり、垂れてきた雨を文字の通り切って、建物につかないようにします。
この金物の裏から空気は入ります。それから、壁に打ち付けた桟の間を通って、空気は屋根に上がります。
青く見えるのは最近入れるようになったのですが、防鼠材です。空気を入れるために外壁の下部に穴があるわけで、そこからネズミや大きな虫が入るのを防ぐための材料です。これをつけたら、外壁の工事に入ります。
2009年06月06日
窓回りの気密
アルミサッシを取り付けた後、その周りにウレタンフォームを吹き付けます。発泡材のようなものです。
これで、サッシ廻りの隙間をなくします。
気密性を保つのはもちろんですが、隙間から入る熱が、アルミに当たり内外の温度差があることによって、金属であるアルミに結露をおこす可能性があるからです。
ガラスの結露は拭けますが、内部の結露はできません。そのためです。
見えないところにも気を配る、そんな工事を心がけています。
2009年06月05日
壁の断熱材入
今では、どこでも入れている断熱材。
このブログでも何度も紹介していますね。
グラスウールという素材で、壁の柱の間に入れ込みます。隙間なく入れる反面奥に押し込まないようにして、裏側に少し空間ができる程度に入れます。
隙間なく入れるのは、当然熱を入れたり逃がさないためで、少し浮かすのは、空気層を作るということとそれによる結露を防ぐこと。また、断熱材をぐちゃぐちゃにつぶすと効果がないからです。
こんな綿見たいのが何の効果がと思いますが、リフォームで古い家に断熱材がなく、入れた上で工事すると やはりだいぶ違うといわれます。
素材は、ほかにもありますが、既定の性能を備えた断熱材で適正な工事をすれば熱効率のよい家となり、環境にも良いことです。
プラス外部に通気層を設ければ、よりよい家となります。
2009年05月27日
屋根断熱吹き付け
前々回からの屋根断熱の続きです。
屋根の骨組みに貼ったシートの中に掃除機のホースのようなものを差し込みます。
それから、空気の圧力で断熱材を吹き込みます。
手で貼るグラスウール系の断熱材と違い、間違いなく断熱材が隙間なく詰め込まれます。
やや高めの材料ですが、素材が紙でできていること(それでも、火には強く加工されているようです)、かなり厚く隙間なく入れられることなどよい点も多く、屋根が大きい時は、よく利用しています。
この断熱材工事が終わるとその下に天井の下地を組み始めます。
2009年05月26日
通気工法
外壁の通気層です。なにが??
防水(透湿)シートを貼りめぐらした後に通気層を作ります。壁の下から空気を取り入れ屋根上まで通気層を作り、屋根棟から出します。
その層を確保するために厚み25ミリの桟を竪に打ちます。
柱や間柱と同じ間隔で打ちます。その間が通気層となり、基礎上ぐらいから入るようにしています。
この桟は、外壁材の下地材にもなります。
空気は、上昇気流の原理で地面で温められ上に上昇していきます。出口がないと空気だまりになるため、屋根棟から出します。この通気層が外部の熱を遮断します。層が厚いほど効果があるのですが、そんなに厚くはできないため、現状の寸法にしています。
また、空気が流れることで湿気も上部に逃がす効果を持っています。
これだけでは、断熱効果はまだ弱いので断熱材も併用するのです機械を使わない、通気工法でより家のためによい作り方を目指しています。
2009年05月25日
屋根断熱
工事も内部に入ってきました(雨でやらざる負えない時もありますが)。
屋根の断熱工事です。最も日差しを受け、小屋裏などは夏の時にはサハラ砂漠のような暑さ(行ったことありませんが)になります。この経験は皆様の家にもおありでは?
これを空調なしで解消するのは、やはり難しいです。
でも、以下に軽減するかが断熱工事にかかっています。まずは、外の通気層で熱を逃がしてはいますが、それでも暑くなりますから、断熱材を入れます。
断熱材もグラスウールやウレタンなど種類はいろいろあります。ここでは、新聞紙など古紙を再利用した断熱材を使用します。新聞を体にかけるだけでも温かく感じませんか?
そういった紙の断熱性をうまく利用しています。吹き付け材のように屋根にその断熱材を吹き付けます。接着剤のように落っこちてくるので、そのために先にシートを貼ります。そのシートの中に断熱材を吹き付けます。そうすると、隙間なく断熱材が充てんされるため熱が入ったり逃げたりすることがなくなります。
断熱材の効果が上がれば、空調のかけ方も少なくなります。
快適な小屋裏とはいかなくても夏には上がりたくない小屋裏ではなくなるように考えています。
2009年05月20日
防水シート張り
正式には、防水ではなく、透湿シートです。
メーカーも多数あり、いろいろな名前で出ていますが、基本性能として雨水の侵入を防ぐのはもちろん、外部の湿気も入れず、かつ内部の湿気を出すというものです。
この上に桟を打ち通気層をとり外壁材を貼ります。つまり建物本体と外壁材の間に空間ができるため、そこを通る空気に含まれる湿気の侵入を防ぐのです。
それが、防水効果にもなるため、万一雨水が浸入しても内部にはいることなく、通気層を通って出ていく仕組みになっています。
このシートは、屋根まで貼ってあるので、雨水対策としては安心できる状態になっています。
2009年05月19日
基礎断熱
基礎断熱といっても断熱材を基礎に貼るだけのことです。
基礎の土間と立ち上がりに断熱材を貼るのですが、これは、コンクリートを通して地中や外気の熱が入らないようにです。床下が冷たければ、床上も冷たいのです。
特にここでは、床暖房を行うので断熱しないと熱が逃げてしまいます。
床下に換気をとる場合は、この方法は行いません。当たり前のことで外部の空気を取り入れるようにしているのに断熱しても意味はないので。
床下が乾燥するようにすることはよいことですが、外部から空気を入れるのは湿気を入れることにもなり、冷気を入れることにもなるだろうという考えから当社では、床下に空気を入れず断熱します。
床下の空気は滞留したまま?
機械換気で小屋裏の空気から床下の空気を循環するようにしており、空気の流れは作っているので内部の湿気や気温が溜まらないようにはしています。
だからこそ基礎断熱が必要と思います。
2009年04月04日
断熱材入
新築ではありませんが、リフォームでも断熱材を入れることはできます。
浴室になるところですが、ユニットバスを設置するので内部の壁・天井を全部壊しました。
腐食したところを補修したあと、壁の中に断熱材を入れました。
古い建物で断熱材が一切入っていませんでした。こういう建物は案外多く、今は当たり前のことが、されていない時代もありました。
せっかく断熱材を入れることが可能な状態なのに、それをそのままにしておくというのは、家の性能を損ねますし、二度と入れられなくなります。見積の時もつい見落としてしまうこともありますが、そこはお施主様と相談してお勧めしていますし、少量であれば見積内として入れてしまいます。
おかしいところを直すのも当然ながら、性能向上するのであれば、それはやるべきと思います。それを勧めるのも施工業者の義務ともいえるでしょう。
2008年12月29日
和室の内装
完成した和室の写真です。
和室なのに床柱や長押といった壁に木が見えていません。床は畳だけど何かログハウス風な・・・。
このST邸では、和室が2か所あり一方は、いわゆる真壁と言って従来の床柱、長押、その他柱など見えており、天井は、敷目板、床の間も備えています。壁も左官工事で珪藻土でフラットに仕上げています。
もう一方は、少し崩した形にしました。洋和風といいますか、壁は、大壁式と言って柱などを見せない洋間風に仕上げ、ビニルクロスを貼っています。でも、ちょっと和風な柄にしています。
窓には、障子を入れてこれも和風です。障子は、カーテンと違い目隠しにもなりつつ光も入れられます。風を入れたい場合は、目隠しにはなりませんが、あけることによって十分風を入れられます。
天井は、ログハウスのような板張り。
この組み合わせも面白いと思います。遊んではいますが、はでではありません。和のアイテムを使って、洋間に変化をくわえてみてもよいでしょう。
2008年12月17日
珪藻土塗り
和室の壁を珪藻土で仕上げています。
昨今のシックハウス対策や環境に対する関心から内装材も変わってきました。
和室でさえ、コストや工期の面からビニルクロスで仕上げることが多くなっていました。
珪藻土という左官材料が出てから、その傾向は変わってきました。
漆喰などの今までの材料よりやや安めで、工期もさほどかからないことから、この珪藻土で洋間も仕上げたりすることがあります。
やはり、塗って仕上げた壁は、和室によく合います。色やパターンも選ぶことができますし、和室があるならば、一部屋だけでも珪藻土にしてみませんか。
調湿効果もありますし、化学材料も少ないのでお勧めします。
2008年12月09日
内部の塗装
大工さんがメインとなる木工事が終わると、次に内装工事に入ります。
各部屋の造作材(木製の枠や巾木、廻り縁、カウンターなど)、階段などをまず塗装から始めます。
それから、壁紙などのクロス工事や珪藻土などの左官工事に入ります。
リビングの巾木を塗装しているところです。塗料は、オスモという自然素材系の塗料でクリア(木地の色を生かした透明な)色に塗っています。
自然塗料は様々な種類が出ていますから、塗装業者さんと相談してください。物によっては、一般の方でも塗れる材料です。よくお客様に塗ってもらうこともあります。
通常ペンキやニス、ウレタンなどの塗料を使いますが、住む人を考えていくと自然系の塗料や建材にしたいものです。
ただし、階段やカウンターなどは、汚れや傷がつきにくいものにしたいのでその場合、やむなくウレタン系の塗装にしています(その方が丈夫なので)。
最近は、枠材や建具など建材メーカーの規格品をよく使用します。コストも安く(上級になると高いこともありますが)、工程も早くなり非常に施工者サイドとしては、良いものです。製品も良くできており、金物、色など間違いありません。
しかし、なるべく手作りのものをお勧めしたい当社としては、高めでもその家の個性としてできれば、大工、建具屋、塗装屋、内装屋といった職人が作るものにしたいと考えております。
2008年10月22日
天井断熱
1階リビングの天井下地です。縦横の格子状に組んでいる桟が、石膏ボードを止めるための骨組みです。
この骨組みは、2階の床組みや貼り材などといった構造材からつっています。
ここでの天井は、平らな仕上げになりますが、平らに仕上げても通常部屋の中央辺りが微妙に上にあがっています。
それは、本当に平らに作ってしまうと目の錯覚で天井が下がって見えてしまうからです。
大工さんはそういうところまで考えて作っています(床ではそんなことするとビー玉が転がってしまうのでやりませんが。笑)。
天井下地の上に置いてあるのが、断熱材です。2階と1階の温度が伝わらないようにする意味と多少なりとも遮音の効果を考えています。家族で住むのでそこまでは必要ないと言われれば無理には入れませんが、部屋の温度を保つためにもお勧めしています。
本当に音を止めるる必要がある場合は、もっと大掛かりな工事になりますので、これは、工務店と相談してください。
2008年10月16日
通気水切
外壁の最下部に当たるところです。ここに水切を取り付けます。
サイディングにしても塗り物の壁にしても、必ず水切は付けます。雨などの水が壁をつたって落ちてきたときに、水切がないとその裏側に水が変わってしまうことがあります。まさに水を切るのです。
また、どんな外壁材も下側は、仕上がっていなかったりして何か止がないとうまく納まりません。
そんな働きをするものですが、通常の水切を取り付けるとせっかくの通気層をふさぐことになります。
そこで、通気専用の水切材を使うと水切を兼ねて通気も取れます。ただ、ここでは、水切を通気層の前に取り付けることで通気を確保しているので通常の水切を使用しています。
色の種類もあるので、外壁の色やアルミサッシの色と考慮して選びます。
青い部材が見えるのは、通気層に虫が入るのを防ぐ防虫材です。
2008年10月10日
壁通気
外壁材の下地受けでもあり、壁の通気層を確保するための桟をうちます。
通気層は、できればその空間が大きいほうが有利なのですが、外壁が外に多く出てしまうことや下の隙間から虫や火が入る恐れがあるので15から25ミリぐらいまでになります。
この通気層が屋根まで上がり、そのまま屋根の通気層につながっていきます。そして、棟の換気口から排気されます。入口は、土台下つまり基礎上ぐらいの高さになります。
通気を行うことで、外部からの断熱効果を高め、湿気を防ぎ、それが空調の効率を高めます。
それが、環境にもやさしい(エコな)ことになります。
この通気層の桟を打った後、外壁の仕上げ材を貼ります。ここでは、モルタル塗りの塗装仕上げなので、モルタル塗り用の下地材を貼ります。
2008年10月03日
外壁の防湿
屋根にも張った透湿シートを外壁の下地にも貼ります。この上が通気層になるので、外部の湿気を入れないためにここの工程で貼ります。
透湿シートの効果は、何度も紹介しましたが、外部の湿気を防ぎ、内部の湿気を出す効果があります。
この住宅は、外断熱工法なので、断熱材を貼った後にこのシートを隙間なく貼ります。特に窓周りは、雨漏れの原因になりやすいところなので、注意して貼ります。
このあと、通気層を設け、仕上げ工事に入りますが、外断熱をやらない場合は、壁の構造用合板の上にこのシートを貼ります。
2008年09月18日
屋根断熱材
現在新築する住宅で、断熱材を入れない住宅はないと思います。
ただ、その断熱材を入れる方法や素材の種類がいくつかあります。
直接日射のあたる屋根も特に断熱が必要です。よく小屋裏や屋根裏を覗くとむっとします。
小屋裏部屋など夏はサウナ状態です。
それを機械設備なしで全く解消するのは難しいですが、断熱材を入れることで低減させます。それも二重に入れます。グラスウールという素材の断熱材を入れますが、その密度や厚みによって性能が異なります。ここでは、屋根垂木の間に入るように密度が高くて厚みが薄い断熱材と厚みがあり密度がやや低い断熱材を組み合わせてます。
断熱材も隙間がないように充てんし、落ちてこないように留めます。
さらに外側では、屋根通気もありますから、断熱性はかなり高いと思います。そうすれば、空調の効率も上がり、環境にも良い建物なるのです。
2008年09月10日
屋根通気・仕組
先に屋根の通気のお話はしましたが、そのしくみがわかりやすい写真です。
上棟時には、屋根垂木(屋根を支える骨組)まで組めました。そのあとに屋根剛性を高めるために構造用合板を貼るのですが、ここでひとつ工夫しなければいけないのが通気層です。壁に通気層をとれば、当然その行く先は屋根です。屋根も通気しなければ、一番熱を受ける場所ですから意味がありません。
そこで、屋根垂木の上に薄い合板を貼り(これは、透湿シートが張りやすいことと、大工さんの足場を良くするため)、透湿シートを張ります。
その上に桟を流します。この桟の厚みが通気層になるわけです。その状態がこの写真です。
この上に構造用合板を貼り、その頂部に隙間を作り、空気を排出するのです。壁の場合は、順番がちょっと違うのでまたあらためて。
2008年05月21日
珪藻土仕上げ
珪藻土という言葉は、一般的にも耳にされることが多いのではないでしょうか。
藻類の堆積物でできた土を利用した仕上材料です。この材料が多孔質なので吸水性に優れています。つまり、この材料を塗ることで室内の湿気を吸収し、乾燥したときには放湿する優れた材料です。木もその性質に近いので、これらを組み合わせれば、快適な空間になります。
色の種類も多く、塗り方によってたくさんの仕上げ方があるので、デザイン性も富んでいます。当然低ホルムアルデヒド対応品です。
塗り物なので乾燥の時間が必要ですが、そんなに工期の掛かるものではありません。ビニルクロスと比べるとコストがかかりますが、使用する部屋を選べばそんなに負担にならないのでは?
一度ご検討下さい。
2008年04月18日
階段
階段を組み立てています。写真は、廻り階段となる部分で1階から2階に上がる際、階段を長く取れるスペースがない場合。このようにUターンしながら階段を上がり降りするようにします。
都内では、階段の為に大きなスペースが確保できないので、どこかでまわる部分ができてしまいます。それでも階段の幅を広く取ったり、蹴上げを低くしてあがりやすくしたり工夫しています。
材料も積層の集成材ながら無垢の木を使用しており、素材感を生かし、人にやさしい階段材に仕上ています。
2008年04月17日
天井仕上
天井の仕上材として杉板を貼っています。ここ最近のシックハウス関係から無垢の木等自然素材を多用した住宅が増えています。
当然メーカーもそういう商品を発売しており、インターネットでも購入できるような状態です。杉板に限らず木の場合、そのものが調湿効果がありますし、においや質感など人に快適な空間を与えいやしなど精神的な影響もあるようです。
手間隙も掛かったりビニルクロスに比べ割高になるなどコスト面では、マイナスですが、長く住む空間として考えれば、こういうお部屋が一つはあってもよいと思います。
ただ、無垢の木ですから1枚1枚表情が違います。プリント合板やビニルクロスになれている方は、その点だけ注意してください。でも、それが無垢の証拠でもあり良さでもあります。
2008年04月03日
基礎の断熱
屋根、壁の断熱があたりまえのこのごろ、基礎(床下)の断熱も入れるようになっています。基礎のコンクリートが薄くても12センチ以上はあるので、そんなに断熱しなくてもと思われるかもしれませんが、やはり熱は、コンクリートでも伝わるので、その対策は必要です。床の下地材の間に断熱材を入れる方法もありますが、床下での結露、断熱を考えて、基礎に断熱材を貼っています。
これにより床下の断熱性が高まり、床暖房などの効果もあがると思います。
2008年04月02日
断熱材入れ
屋根(2階天井裏)、壁の断熱材を入れた状態です。隙間無くびっしりと断熱材が入っていますが、適正な断熱効果を得るためには、隙間無く入れ込み、外壁側(外部側)に断熱材がつかないようにします。これは、メーカーの指示もありますが、外部側に断熱材を押し込むと内部結露を起こす可能性があるため、外部側に通気層を取るのです。
断熱材を入れるということは、現在あたりまえのことです。しかし、適正な施工とともに適正な断熱材を入れることがメーカーのみならず、建築基準法、性能評価上などからも指示されています。
東京を含む関東一円は、全国の省エネ基準の地域区分から「4」地域となります。北海道や九州から比べれば、基準の低い位置にはなりますが、屋根裏、壁などに必要な断熱材の熱抵抗値や厚みがあります。その規準以上の断熱材を入れなければなりません。
建物の気密性があがっている現在、性能のよい断熱材や適正な施工をすることで、その断熱機能が出てきます。断熱効果があれば、電気代やガス代の効率もよくなります。見えなくなるところですが、非常に注意しなければいけません。
2008年03月04日
内部塗装
大工さんの造作やボード貼の仕事が終わると塗装業者が入ります。クロスやその他の内装仕上、設備機器を取付ける前に塗装します。
ここでは、リボスという自然素材をベースにした塗料で仕上ます。せっかく木部を無垢で仕上るのですから、塗料にも自然素材を使いたいのです。ただ、ニスなどに比べて乾きに時間が掛かり、光沢が少ないです。
また。どの塗料にしても色の種類がいくつかありますが、木部の素材感を生かすために木地仕上(または、クリア色ともいいます)にしています。
塗料の種類も多く、ペンキ塗りでデザイン性を強く出すこともありますが、環境や体のことを考えると。自然塗料をおすすめします。
2008年02月15日
棟通気
屋根の一番頂上、棟の下地の状態です。
屋根の剛性(強度)を高めるために構造用合板を貼っていますが、棟の部分がすき間があります。ここが壁通気の出口です(これから棟換気材など取付けたりしますが)。
壁の下から入った空気が屋根を通り、棟から(自然)排気されることで、家の通気層として完成です。この途中で空気の流れを止めてしまうと、空気が対流しないため、かえって湿気をためて効果を無くすことになります。見えなくなるところですが、こういう工夫が性能のよい家になっていくのです。
2008年01月21日
通気層
外壁の下地の状態です。ここで何度も説明している通気層をあらためて説明しましょう。建物にとって大事なことと我々は考えていますので、今後もそのたびに説明していきたい工事です。
白いシートは、透湿シートといっていくつかのメーカーから販売されています。その特徴は、共通で防水の意味と外部の湿気を防ぎつつ、内部からの湿気は外部に通すという便利なシートです。ジョイントには、専用のテープで気密性を保ちます(専用のテープが無いメーカーもあります)。本来の外壁は、この上に貼るのですが、なぜこのように湿気を防ぐ必要があるかというと、シートの上に竪に打ってある木が、外装材を受ける材ですが、同時にこの期時の間の空間が通気(空気)層になるのです。
壁の下から入った空気が、上昇気流でこの空間を通るのです。そして、屋根の換気棟から出て行きます。となると壁の中を湿気を含んだ空気が通るので透湿シートが必要なのです。そして内部の湿気をこの空気層で上に押し上げるのです。
この通気層によって、漏水・湿気を防ぐこと、断熱効果をあげる効果があります。アルミサッシのペアガラスがなぜ良いのかというと、2枚のガラスの間の空気層が断熱効果を出すからです。それと同じです。
この通気層を持つか持たないかで家の性能は大きく変わるといってよいでしょう。
2007年10月22日
屋根断熱材
屋根裏で屋根の骨材を利用してその間に断熱材を入れます。
赤い断熱材と白い断熱材が見えますが、グラスウールという同じ断熱材ですが、性能と商品が違うので色が変わっています。
屋根は、家の中で一番太陽熱を受けるところです。当然その面は暑くなります。よく小屋裏とか最上階が1階より暑いのはそのためです。屋根があってもやはり熱は入ってくるのです。
そこで、断熱材を入れるのですが、その熱を遮断するには壁以上の性能を持つ断熱材を入れないといけないので、二重に断熱材を入れています。吹き抜け空間なので特に断熱には気をつけないと空調の効率も悪くなります。
断熱や通気を良くすることは、家が快適なだけでなく、空調などの省エネにもつながり、環境にも配慮されます。
2007年08月17日
金属板外壁工事
コストやデザインから、最近金属板の外壁もよく使います。
波の形や色の選び方によっては、面白いデザインになりますよ。
なぜ波板かというと波の山の間を利用して通気を取ろうという考えです。
この写真では、電気ノコギリで切っています。今やなんでも電気です。
2007年07月31日
天井裏
1階の天井裏の施工状況です。木が格子状に組んでありますが、これに石膏ボードを貼り付て、天井となります。
この天井の下地となる木も水平に見えますが、やや真中でむくって(持ち上がって)作っています。水平に作ると人間の目は、かえって天井が下がって見えてしまうのです。これも長年の工夫です。
その上に断熱材が入っています。これもあたりまえのように入れていますが、1階と2階の遮音と断熱の効果を考えています。
上からの音や下からの音を少しでも和らげようという考えです。また、各々の階の室内の温度が逃げたり入ってこないように工夫し、空調の効率をよくしようと考えています。
2007年07月24日
断熱材入れ
壁に断熱材を入れ込んだところです。
現在の住宅で断熱材を入れることは、絶対条件なのですが、その中でもその断熱材の性能を考えなければいけません。
基準によれば、北海道や九州、関西、関東などエリアによって断熱材の性能は変わります。当然北海道などは冬の環境が厳しいので、断熱性能は、関東よりよくしなければいけません。ただし、当社では、必要とあればよりよい基準の断熱材を入れるように心がけています。断熱性能が上がることによって、光熱費も変わりますし、環境にもいい影響になるのです。
2007年03月30日
リフォーム左官材
ここにきて何度も紹介している石灰を主体にした左官材です。色も21色でテクスチャーも様々です。
袋にも書いてありますが、光触媒作用で消臭性に優れているそうです。調湿効果もあります。このような材料は、珪藻土がはやりだしてからものすごい数の材料が発売されています。インターネットでもいろいろ出ていますから、よく見てください。ただ、仕上方がデリケートなので、下地の調整や部屋の状況などよく施工業者と打ち合わせてください。http://www.ashlight.co.jp 日本エムテクス株式会社まで
2006年07月21日
循環換気とグレーチング
ここは、2階の廊下です。どうしても家の中心が暗くなり、また細長い家のなので空間の広がりを持たすために、2階から3階の廊下に吹抜けを作りました。ただ、それでは、廊下の床を狭くしてしまうことにもなるので、FRP製のグレーチングをはめ込み、吹き抜けの感じと床としての機能を両方併せ持つ工夫をしました。また、中にパイプが見えます。これは、1階から3階までつながっており、家の空気が循環するようにしています。3階の暖まった空気が機械換気によってパイプを通って1階の床下に吹き出すシステムになっています。パイプの出口と入口は後ほど紹介します。
2005年12月21日
M邸2階天井
2階の天井仕上材です。I邸の時も紹介しましたが、栗駒という産地の杉材です。部屋を広く見せるために天井を少し勾配をつけ、天井高を高くしました。杉の香りがほどよく癒し系です。他の部屋にも使用しています。