2020年02月26日
床の骨組みの直し
和室の畳を取り換えるにあたり(畳業者は別)、その下を直してほしいとのことで、畳下の床板を解体し、骨組(根太)を補強しています。
畳の下の骨組みは、古い木造住宅ですと、一般的には、床束という上の骨組みを支える柱の小さいものあり、その束の上を大引きという9センチ角か10.5?角の材が約90センチピッチに、水平に取り付けられます。
その上を根太という3.5?×4.5?位の角材が等間隔で並べられ、その上に厚み1.2?の合板もしくは、板が敷かれます。その上に畳を敷きます。
ここでは、畳の下の合板が床下の湿気で強度が無くなり、畳の上からでも大きくへこむようになりました。
当然その合板をはがし、新しく合板を敷き込むのですが、お客様の要望により、現状の根太と根太の間に新しく根太を追加しています。
和室の場合、畳が厚いため、根太の間隔は、45?ピッチぐらいです。畳以外の床材だと30?ピッチになります。間隔が広いゆえに合板が弱まると、床が沈むような感じになります。骨材となる根太や大引きは、大丈夫でしたが、将来また同じことになるのを避けるため、骨材を増やしました。
このあと、新規の合板を張って、畳をもとに戻します。
2017年04月04日
キッチン扉張り替え。クロス張り替え
 
・和室の壁に新規にビニルクロスを張っています。(写真上)
本来塗り壁の上には、ビニルクロスは直接張らないことが多いのですが、ここでは、強力な接着剤と全面パテをしごいて平滑にして、張っています。
元は、じゅらく壁という塗り壁で左官業者が施工する仕上げです。経年変化で表面の骨材(砂のような状態)が触れると落ちてくることがあったり、肌にあたると痛いという方もいて、ビニルクロスに変えることが多いです。
ただ、ビニルクロスでも和調のデザインもおいので、和室の雰囲気を損なうことはありません。
・キッチン扉のフィルム張(写真下)
もう完成された写真ですが、既存のキッチンの扉の表面にフィルムを張りました。商品としてあり、たびたびこのような仕事もあります。
張り終わるとちょっとした新品のキッチンになります。
デザインも豊富なので、キッチン交換までは・・・という方にはお勧めです。
2017年02月01日
床の修理
 
和室の床を畳からフローリングに変える工事を行っています。
何度かアップしていますが、畳下の骨組みを利用して、根太という水平に入る床受けの材料を設置して、補強の合板を張り、フローリング貼りの予定でした。
すると、畳下の合板がもろくなっているのと、以前工事した隣の浴室側の柱が悪かったことを確認しようと開けてみたら、現状の根太がシロアリにやられていました。
他にも床下の不具合が見つかり、まずはそこからの工事になってしまいました。
悪い根太と合板を交換。根太を受けている水平材を補強しています。
それが終わってから、通常の工事に入ります。
2017年01月11日
杉のフローリング
久々に無垢のフローリングを張りました。
もともと和室で畳だった床を板張りにしたいということで、お施主様の強い希望で、無垢のフローリングになりました。
無垢のフローリングも材木屋さん、インターネット、ホームセンターなどで購入できますが、材種等かなり多くあるため、選別も大変です。
ここでは、お施主様が国産杉で、なおかつ塗装品ではないものということにこだわっていられましたが、ちょうど取引先で安く仕入れることができました。
表面がやや柔らかいtぴう難点はありますが、風合い、素材感、においなど日本の家に合う材木だなと改めて感じました。
無垢ですから、当然色合い、木目など様々。節もところどころありますが、それがまた味が出ます。
年月がたつとよりいい風合いになるでしょう。
2016年10月27日
床張替え
 
和室の畳から、フローリングに変えます。
フローリングは、商品によりますが、ベッドを置くようになるとのことで、フローリングにするとの要望です。ここでは、大建工業の合板フローリングにします。
まずは、畳を撤去し、骨組みから始めます。
フローリングの厚みが12?で、畳が60?ですから、その間を厚み30?の木を組んで、その上に下地となる厚み12?の合板を張り、その上にフローリングを張ります。
時間とコスト面から、木の骨組み直にフローリングを張ることもします。
木の骨組みの間には、断熱材も入れました。2階だったので、階下への音の考慮と少しでも断熱効果を考えました。
レベルを見たり、補強したり、フローリングを張る作業よりも下地を組む方の作業が時間がかかります。
ここでは、床下がへーベルだったのでちょっと苦労しました。
2016年05月14日
畳採寸
 
マンションの改装工事です。
洋間を和室に変えます。変えるのは床材だけです。
既存のフローリングをはがして、新規に畳を作ります。フローリングの厚みしかないので、薄い畳にはなってしまいます。
縦横の寸法を細かく測っていきます。微妙に壁が変わっているところもあるので、単純に縦横だけでなく、各々4か所づつぐらい測っています。
この寸法に従い、畳を製作します。
2016年03月26日
耐震工事2
耐震工事の一つとして、壁の補強があります。
壁は、建物の立横方向にバランスよく配置されるのが望ましいです。
新築は別として、古い家だとどうしても壁の量が足りない場合があります。
窓をなくして壁にすれば強いのですが、そうはできません。
そこで、押入などの壁を補強することが多くなります。
解体後に、基礎補強。それから、筋違を入れたり、柱や梁を補強したりと骨組みの補強をします
古い家だったので、断熱材も入っていなかったので、断熱材も入れました。
土台や柱、筋違など地面から1mぐらいまでを防蟻材を塗布して、白アリ対策も行います。
このあと、現状復旧します。
2016年03月24日
床張り替え前の補修
和室の床の改修工事です。
畳からフローリングに変えます。このような改修工事の要望は多く、畳工事が減っています。
畳の下は、古い家ですと写真のように床の骨組みの上に板が貼ってあります。
たいてい杉板で厚みが12?ほど、幅が21から24?ほどです。
これが、腐っていたり破損していたりすると、撤去して貼り替えますが、問題なければそのまま下地として残します。
ただ、釘が抜けていることが多く、写真のように上から釘を打って補強します。
このあと、さらに根太と言って床用の骨組みを打ちます。畳の厚みは、たいてい6?ぐらい。フローリングの厚みが1.2?。その厚みを調整するために骨材を打って、構造用合板でさらに補強してフローリングを張ります(予算によって、この合板をしないこともあります)。
その際、断熱材も入れます。
2015年03月27日
畳敷き
最近、少なくなった和室。それと共に畳の工事も減りました。
和室と言っても、柱など造作材は現さず、畳が敷いてある洋間と言う感じです。
これは、建築基準法にからむところもあります。構造体としての柱や梁などが、露出できない場合があります。
また、木材を露出するとなると、それなりの材料となり、コストにも影響します。
当然大工さんなどの職人さんの技術や時間もかかるので、人件費も上がります。
そういったことから、畳が減ってはいますが、やはり日本人として、畳は、残していきたいものです。
フローリングなどは、早くから張りますが、畳は最後に敷き込みます。
和室の内部が出来上がると、畳業者が床を計測し、畳を製作します。
建物によって、微妙に寸法が変わるので、どこの畳も同じ寸法ではありません。
畳の敷く順番もあり、どこへ置いてもいいというものではありません。畳を裏返すと、その畳業者特有の記号が振ってあるので、一度見てはいかがでしょうか?
畳にも種類があって、畳表【イ草】が、国産、中国産でも変わりますし、色の褪せにくい薬品が入った畳、畳の芯がスタイロフォームになっているもの・・・さまざまです。
また、縁のない、よく言われる琉球畳というのもあります。
厚みも薄いものから6センチぐらいまであります。
縁も柄や色がいくつかるので、部屋に合ったものを選びましょう。
畳は、経年変化で擦り減ってしまい、芯も弱くなってしまいます。早めでしたら、畳表を裏返したり、張替えたりすることができて、そんなに費用も掛からず、また長く使えます。
芯が弱くなると、新規に取り換えますが、段取りよくすれば、1~2日でできるので、他の床材よりも簡単です。
2014年07月26日
和室の壁改修
 
和室の壁改修と言うよりは、壁のクロス下地です。
既存の和室を改修するに当たり、洋間に変えてしまう方が多くなっています。
ここでは、古い民家の改修工事を行っていますが、和室の趣は残したいものの左官仕上げの壁が、汚くなっていたり、はがれていたりしていました。
そこで、もう一度左官業者を入れて、壁を塗り直す方法もあります。
ただ、単価が高めで、工事の時間も乾燥する時間などを考えると、長くなります。
そこで、クロスを貼るのですが、塗り壁のままでは、基本的にはクロスは貼れません(下地の調整によっては可能です)。
そこで、壁に合板を張り、その上にクロスを貼ります。クロスであれば、将来貼り替えるのも簡単です。
合板は、状況によりますが、厚み4?ほどです。それ以上厚かったりすると、壁に合板がなじまないので、この厚みがちょうどよいです。
古いアパートなどの改修もこの方法が多いです。
2013年10月25日
新規畳の敷込み
マンションのリフォームで、洋間から和室に改装しました。
床を壊して下地からやり直し、新規に畳を敷きました。
畳屋は、木工事が終わり、部屋の大きさが決まってから、寸法を取ります。
うまく作っても、やはり直角や長さなど多少の違いはあります。それを考慮して、出来上がった寸法を取り、畳の敷き方を考えて、1枚1枚の寸法を計算します。
ですから、畳を敷き込むのに順番があります。適当に敷き込んでも入らなかったり足らなかったりします。
畳むを上げて裏側を見ると、何らかの符号があります。畳屋によって違いますが、それが畳の入る位置や方向なのです。
畳は、年数が経っても、畳の表面を裏返したり、貼り替えたりします。新規にするのは、かなり年数が経ってからです。その時に、その符号が役に立つのです。
2012年10月05日
和室壁のクロス下地工事
和室のリフォームで、壁が聚楽壁と言って、左官業者が塗って仕上げている壁があります。
古くなり、何もしていないとしみが出ていたり、聚楽の材料がはがれたり、人によっては、ざらざらした素材感がいやだという方もいます。
和室なので、もう一度塗り替えるのが通常のやり方ですが、上記のような理由から嫌がる方もいます。また、塗り替えとなると作業も大変でコストもかかります。古いイメージを持つ方もいますね。
かといって、このまま塗装してしまうのもありますが、それでは、あまりにも簡易すぎる・・・。
そこで、ビニルクロスをお勧めしています。ビニルクロスなら将来張替えも簡単だし、いろんな柄を選べます。
ただ、そのまま貼ることはできません。強力な接着材を使用して、張ることもありますが、あまりお勧めしません。
そこで、写真のように合板または、石膏ボードを下地に張ります。
たいてい、柱とか壁から大きく出ているので、きれいに中に収まります。
この下地ができれば、後はクロスを貼るだけです。アパートの改装でもよくやる方法です。
2011年12月13日
畳の入れ替え
実は、当社(自宅)の工事です。
15年目にしてついに畳の入れ替えです。持たせた方なのか、持ちすぎたのか。
猫を飼っているせいもあって、畳表は、ややぼろぼろ。
畳は、裏返し、表替え、入れ替えとあります。簡単に言うと、裏返しはまさしく、畳表の裏返し使用。
表替えは、表面を貼り替え。あとは、新規に入れる。
当然だんだん単価は、高くなります。
早めの段階なら、裏返しや表替えでいいのですが、あまり古くなると・・・。
畳を外して、まずは採寸。この写真にある棒のような定規で、部屋の寸法を取ります。
真四角のようでも実際は、一辺一辺の寸法は違います。対角を測ったり、綿密に採寸して、製作します。古い畳は、新しい畳ができた時に取り替えます(でないと畳のない生活になってしまう)。
畳は、日本古来からある建築部材なので、ここで畳について書き始めたら、論文ができてしまうので、それは、現場でお話ししましょう。
2010年07月05日
畳敷き
和室に必須アイテムである畳を敷き込んでいます。
やはり日本人ですから どこか1部屋でも畳がほしいと思います。
中には、洋間でも置き畳といってカーペットのような感覚で部屋のコーナーに敷く方もいます。または、ベッドのような台を部屋の一部に作ってそこを畳を敷くこともあります。部屋は洋間でも寝そべることができる畳がいいという感じでしょうか。
畳は、部屋の大きさに合わせて採寸し製作するのでどこに持っていっても順番を変えて敷いても入りません。その部屋だけの畳なのです。
新規の畳はイグサの独特のにおいがして癒されます。
今は、ダニなど虫対策のできている畳もありますから、心配せずご検討してみてください。
2010年03月26日
左官工事
 
和室の壁を塗り直しているのですが、その工事に必要な道具に目が行きました。
ここの和室は。珪藻土という左官塗り材料で仕上げています。土塗りのようなものですが、調湿効果があり、お住まいの方からも気持ちがいいといわれました。
素材の感じから部屋の雰囲気も良くなります。自然材料なので、人体への影響も心配ありません。
その壁を一部手直しすることになったのですが、狭いところで鏝をうまく使う作業に見とれてしまいました。
そこで、合間に道具を見せてもらったら、鏝だけでこの多さ。さらに、大きな面を塗るものなどあとひと箱分もありました。
使う用途で違うらしいのですが、どれとしていらないものもありません。
電動工具が多い時代に こういったものを見るとやはり伝統的なものがまだ残っているんだなと思います。
2009年08月23日
畳工事
 
最近めっきり減った和室。それに伴って畳屋さんの仕事も減っています。
ここでは、茶室を含めた和室があり、畳を必要とします。
やはり、出来上がると畳っていいなぁと思います。私がふるい人間なのでしょうか?
日本人のDNAを持っているせいでしょうか。
イグサのにおいをかぐと何とも言えない気分となり、寝転びたくなります。
日本の伝統文化でもある内装材ですから、残したいなと思います。
上の写真は、畳を引く前に虫がつかない用防虫シートを敷いています。畳が敬遠される理由の一つが、ダニなどがつくということです。今は、防虫剤が入っているものや、芯が、スタイロフォームもあるのですが、ここでは、本畳と言ってすべてわらの素材で作っていますので、念のためシートを敷きます。
それから畳を敷きますが、部屋の形状に合わせてあるので、どこに敷いてもいいというわけではありません。順番と位置があるのです。
畳の裏に符号が書いてあります。畳屋さんが自分が敷くときのための目安に書いたものです。畳は、上げることもできますから、一度裏をのぞいてみたら?
2009年08月01日
左官仕上げの壁
和室の壁仕上げ工事です。壁仕上げに多く使われるクロスではなく、左官さんが塗る壁にしました。
塗る壁といっても材料は様々で、漆喰もあれば、モルタル、京壁など。
ここでは、最近はやりの珪藻土を使っています。珪藻土は塗り厚も少なくてよいので、非常に施工しやすく場合によってはお客様自ら塗ることもあります。
他に珪藻土を使う理由として調湿効果やシックハウス対策としての材料としてつかわれることが多いでしょう。それと、同じ理由で貝殻や卵の殻を原料とした塗り材も出ています。
和室なので、どうもクロスというのは、抵抗があり(勝手な思いですが)、予算が合えば塗り物の壁をお勧めしています。
和室に限らず、洋間でも仕上げ方によってはよく使います。塗装やクロスと違い、左官の塗り方一つで斑を出したり、パターンをつけたり、ざらざらした素材感を出したり、遊ぶことができます。
2009年07月27日
内部塗装工事
  
和室の塗装工事ですが、塗装というより清掃に近いです。
基本的に和室には、ペンキやニスなどは施しません。崩した和室でない限り、色も付けません。
ここは、茶室にもなるので、木材の素材をいかさないといけません。
作業としては、水やシンナーを使って汚れをふき取り、そのあと専用のワックスを掛けます。
ひとつは汚れを落とし、また汚れがつかないためですが、ここの壁は、珪藻土という塗り壁になります。
塗り壁だと、壁際の材木に塗り物材料が浸透し、灰汁が出てくることがあります。それを避けるためにも、ワックスを掛けます。
通常塗装工事でも同じでうが、上の写真からまず、塗装がかかってはいけないところと塗っていいところを見切るために養生のテープを貼ります(その前に塗る周りには汚れないよう養生もします)。
貼った状態が中の写真。テープの色は、関係ありません。これらを施してから。
塗ります。ここは、ワックスなので、養生前に洗浄もしています。塗装ならサンドペーパーをあてます。
塗り方は、その材料で変わってきます。
2009年07月01日
床の直し・フローリング張り
リフォームで多いもののひとつに、和室から洋室へのリフォームがあります。
洋室に変えるというより、畳をフローリングにしてほしいというのが本当でしょう。
理由として、畳にダニなど虫がつくのではという考え(防虫のものもあるんですけど)。
畳が古くなってしまい、替えるのが面倒。フローリングなら一度張ればそれまで(傷つけられたらだめですけど)。
ベッドにしたいので、フローリングに。
掃除がしやすいから・・・などなど。
工事としては、さほど難しいことではありません。
問題としては、畳の厚さが通常5センチから6センチ、フローリングは厚くても1.5センチぐらい。そうすると床に段差ができてしまうので、フローリングの下に骨を入れないといけません。
写真は、畳を撤去した後に垂木という桟で30センチ間隔で骨にします。これが、およそ3から4センチ。
それから、合板を下地に(強度を増すためもあります)貼り、それからフローリングを貼って元の畳の厚さと同じようにします。
また、1階の場合などこの垂木の間に、断熱材を入れて下からの熱を遮断します。
2009年03月08日
畳替え
最近徐々にその存在が少なくなってきている、畳です。
畳をやめてフローリングに変えることが多い中で、やはり畳の部屋もほしいという希望もあります。
横になれるからとか、畳の感触やにおいが良いなど。あと、和室という雰囲気とフローリングが合わなくてという方もいますが、これは前にも紹介しましたが、和と洋の折衷も面白いスタイルだとは思います。
ここでは、虫のつかない畳ということなので、新しく作り変えて敷きこみました。
畳はほかに表面(畳表)だけを貼り替える表替えと、表面(畳表)を裏返しにする方法があり、裏返しが一番安いです。ただ、一度裏返しをしてあったら二度目は、表替えです。
また、年数がたち畳の芯(藁床)が弱ってふわふわしてくることがあります。これだと表替えをしてもダメなので作り替えになります。
でも、新しい畳のにおいと肌触りっていいもんですね(よく女房と畳は新しいほうがいいとは言いますが・・・)。
そこで横になって やっぱり日本人だな。
2009年02月12日
床の張り替え
床の張り替えのひとつに 畳からフローリングにする工事があります。
最近、特にこの工事が増えました。
ダニなどの虫を気にする方、掃除などのしやすさ、生活スタイルなどから変えることが多いです。
いたって、工事としてはやりやすく、よほど下地が悪くない限りは、8畳で2、3日でできます(荷物がすごい多いと別ですが)。
畳の厚さを利用してもう一度骨組みを作り、フローリングを貼るのである意味床がより頑丈になります。
その骨組みに断熱材を入れれば、より保温効果もあがります。1階の場合は、特にお勧めします。
この写真では、2階です。2階の場合、畳からフローリングに替えると音の問題が出ます。そのためにクッション材を先に入れています。それでも不安な場合は、遮音のゴムマットを入れたり、遮音用のフローリングを使用します。
床暖房を考えている場合もこの時に行うといいでしょう。
2008年12月29日
和室の内装
完成した和室の写真です。
和室なのに床柱や長押といった壁に木が見えていません。床は畳だけど何かログハウス風な・・・。
このST邸では、和室が2か所あり一方は、いわゆる真壁と言って従来の床柱、長押、その他柱など見えており、天井は、敷目板、床の間も備えています。壁も左官工事で珪藻土でフラットに仕上げています。
もう一方は、少し崩した形にしました。洋和風といいますか、壁は、大壁式と言って柱などを見せない洋間風に仕上げ、ビニルクロスを貼っています。でも、ちょっと和風な柄にしています。
窓には、障子を入れてこれも和風です。障子は、カーテンと違い目隠しにもなりつつ光も入れられます。風を入れたい場合は、目隠しにはなりませんが、あけることによって十分風を入れられます。
天井は、ログハウスのような板張り。
この組み合わせも面白いと思います。遊んではいますが、はでではありません。和のアイテムを使って、洋間に変化をくわえてみてもよいでしょう。
2008年12月20日
障子工事
和室にしつらえる建具の一つに障子があります。襖とともに和室の雰囲気をよく表すアイテムです。
襖は、経師屋さんといって襖紙を貼る職人さんが骨からすべて作ります。しかも、骨組み、下貼り、襖紙貼り等厳密には作業によって職人も分かれているそうです。
障子は、骨組みや現場への建てこみまで建具屋さんがやります。そのあと、経師屋さんが障子紙を貼ります。
障子も腰まで板を貼るものや雪見障子と言って障子の中の骨組みが上げ下げできて建具を閉めたままでも外が眺められるものなど、デザインも豊富です。
カーテンと違って光を入れつつも目隠しになることからデザイン上洋間に入れる人もいます。
障子紙も破れない材質のものもありますので小さなお子様がいても安心です。
たかが障子ですが、使い方やデザインを考えると色々使えるものなのです。
2008年12月17日
珪藻土塗り
和室の壁を珪藻土で仕上げています。
昨今のシックハウス対策や環境に対する関心から内装材も変わってきました。
和室でさえ、コストや工期の面からビニルクロスで仕上げることが多くなっていました。
珪藻土という左官材料が出てから、その傾向は変わってきました。
漆喰などの今までの材料よりやや安めで、工期もさほどかからないことから、この珪藻土で洋間も仕上げたりすることがあります。
やはり、塗って仕上げた壁は、和室によく合います。色やパターンも選ぶことができますし、和室があるならば、一部屋だけでも珪藻土にしてみませんか。
調湿効果もありますし、化学材料も少ないのでお勧めします。
2008年05月09日
ワックス掛け
和室床板部分のワックス掛です。床板は、無垢の桧です。
ワックス掛というと通常完成前の掃除のときにかけるものですが、この桧の床板は、無塗装品のため早めに保護しておきたいこと。和室という部屋は、基本的に塗装仕上げをする部屋ではないので、床柱や鴨居、敷居など一度洗って、ワックスをかけ自然な仕上げにします。
また、今回壁が珪藻土仕上のために、先にワックスをかけないと珪藻土が触れる部分がしみになってしまうためです。
2007年10月02日
障子貼り
和室が少なくなっている中、畳屋さんや障子などを貼る経師屋さんの仕事があまり見られなくなりました。
日本の伝統的で独特な建材であり、職業なので何とか残したいです。
今、モダン和風といって洋間に障子や襖をいれることもあります。障子は、視線をさえぎつつ光を取り入れるなど長所があります。
カーテンのようにかさばらず、ある程度の断熱性もあります。子供やペットによるいたずらにも破れない障子紙もありますから、是非採用してみては?
写真は、現場で障子紙ののりを建具に塗っているところです。こういう光景を絶やさないようにしましょう。
2006年07月22日
畳工事
和室があるので畳を敷き込んでいます。絨毯同様汚されては困るので最後の工事になります。この畳は、中がスタイロフォーム製です。軽くて湿気も虫もつきにくい安価な畳です。ただ、本床(中身が藁)をできれば薦めたいのですが、価格の問題の他、なかなか和室がある家は少なくなってきました。畳屋さんのためにもその技術の保存の為にも何とかしたいものです。