世田谷区奥沢の豊島工務店ブログ 新築実況中継!

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2020年02月26日

床の骨組みの直し




和室の畳を取り換えるにあたり(畳業者は別)、その下を直してほしいとのことで、畳下の床板を解体し、骨組(根太)を補強しています。

畳の下の骨組みは、古い木造住宅ですと、一般的には、床束という上の骨組みを支える柱の小さいものあり、その束の上を大引きという9センチ角か10.5?角の材が約90センチピッチに、水平に取り付けられます。
その上を根太という3.5?×4.5?位の角材が等間隔で並べられ、その上に厚み1.2?の合板もしくは、板が敷かれます。その上に畳を敷きます。
ここでは、畳の下の合板が床下の湿気で強度が無くなり、畳の上からでも大きくへこむようになりました。
当然その合板をはがし、新しく合板を敷き込むのですが、お客様の要望により、現状の根太と根太の間に新しく根太を追加しています。
和室の場合、畳が厚いため、根太の間隔は、45?ピッチぐらいです。畳以外の床材だと30?ピッチになります。間隔が広いゆえに合板が弱まると、床が沈むような感じになります。骨材となる根太や大引きは、大丈夫でしたが、将来また同じことになるのを避けるため、骨材を増やしました。
このあと、新規の合板を張って、畳をもとに戻します。

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2019年06月14日

床の補強




1階の縁側(庭に面している廊下)の床が、劣化して上に乗ると下に下がるようになっていました。
張ってある合板材が、経年変化で劣化し、肌別れを起こしている、よくある現象です。
すぐに抜け落ちることはありませんが、生活するうえでストレスになるので、張り替えています。

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2018年10月20日

外壁下地

 


屋根ができて、次に外壁下地を作っていきます(その間にもいろいろやっていますけど)。
木造の強度を高める部材として、筋交いという柱と柱の間に斜めに入れる部材がありますが、他に壁面に写真の上のように構造用の合板を張る方法もあります。
2×4の住宅の方法に倣った工法です。面で建物の強度を高めます。
ただ、それだけは計算上弱い部分もあるので、筋交いも併用します。
写真上は、構造用合板を張り、窓のアルミサッシを取り付けたところです。

下の写真は、その上に防水透湿シートを張った写真です。
屋根も含めて全面にこのシートを張ります。
雨水の侵入を防ぐためのものであり、外部の湿度を入れず且つ、内部の湿度を外に出す材料です。
これらがすむと、外壁仕上げの準備に張ります。

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2018年10月06日

屋根下地

 


骨組みが出来たら、屋根から作っていきます。
大工さんたちは屋根材を葺きませんが、その下地を作ります。
垂木という骨材を棟木の方から軒先の桁へとだいたい45?ピッチで架けていきます。
その上に野地板といわれる屋根下地を張ります。
これは、構造用合板で屋根の面的な耐力を保つために張ります。それが屋根の下地材になります。
合板の上に防水シートを張ります(写真下)。これは、防水だけでなく、湿気の侵入も防ぐために貼るもので、屋根業者さんがこの後にさらに防水シートを張ります。

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2018年09月27日

建て方




土台を敷き込んだら、建て方になります。
柱を立てて、その上に梁など水平材を架けていき、1階から2階へと立上ていきます。
最後は、屋根材を受ける母屋や棟を上げてほぼその日は完了です。
ここまででおよそ建物の主要構造体は出来上がります。
時間があると屋根垂木を並べていくところまでやるので、家の形状はほぼ完成に近い形です。写真は、1階が出来上がったところです。
工事の過程の中で、一番大きな工事と言ってもよいでしょう。
1日のうちに土台までしかなかった家が、ほぼ完成の形まで、骨組みができるので、見ている方にも面白いでしょう。

投稿者Toyoshima : 14:59 | トラックバック

2018年09月22日

土台入

 


基礎が出来上がり、まずは土台を敷き込みます。
土台がないと家は建てられません。
あらかじめ加工された土台を基礎の上にのせます。
その前に、写真下のように気密パッキンを挟み込みます。これは、土台と基礎の隙間から
雨水などが侵入しないようにするためです。
土台の下側に防蟻剤を塗布して、載せていきます。
基礎から飛び出ている棒状のものがアンカーボルトで、基礎の中に埋まっています。
土台に穴をあけて、アンカーボルトを貫通させ、土台を載せた後に上からナットで絞め込みます。これで基礎と土台が緊結されるのです。

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2018年07月27日

土台入れ換え




既存の浴室をユニットバスに入れ替える工事は、結構多くあります。
タイル張りの浴室を解体し、ユニットバスを設置するのですが、その過程でよくあることが
土台や柱が腐食していることです。
わからないところで、水漏れがあり、長年の経過で木材が腐食してしまうのです。場合によっては、そのこに白アリが来る場合も合います。
木造のいいところは、そういった材木を入れ替えることができます。
新築のようにはいきませんが、補強は可能です。この後には、防腐剤や防蟻剤を塗布しています。
リフォームの利点は、こういった悪い場所を見つけなおすことができます。表面だけきれいにすることもありますが、できれば築年数が長い場合は、中身を見てみることも大事です。

投稿者Toyoshima : 11:07 | トラックバック

2018年03月24日

ウッドデッキ、フェンスの改修

   


すべて木材で作られたデッキやフェンス(目隠し)が腐食してしまい、危険性もあり改修することになりました。
木材は、おそらく米松系の材料と思われ塗装もされていましたが、どうしても水たまりになるところや接合部で腐食してしまったようです。

目隠しや床材など絡まりあっているため、少しづつ外しながら、土台や柱を入れ替えていきます。ホルトそこに水が入るといけないので、ボルトやビス、金物を使って接合していきます。
材料は、イペ材というウッドデッキなど外構によく使う腐食しにくい材料にしています。ただ、重くて硬いので、大工さんは加工が大変です。
ただ、取替不可能な部材もあるので、そこは、部分補修し再塗装にします。
結構大きいので、時間がかかりそうです。

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2017年08月10日

柱の補強




最近始まった改装工事は、内装を全部撤去し、やり替えるちょっと大掛かりな工事です。
おそらく30年以上前の住宅なので、多少の不具合は予想していましたが、大きく1か所柱がシロアリ系によって、腐食していました。

ここは、中古をお客様が購入したものですが、さすがに中まではわかりません。それと、リフォームもきれいにされていたようなので、その時にわからなかったのかなと疑問があります。

この柱は、通し柱と言って、1階から2階まで1本の構造上重要な柱です。
なので、このままでいいというわけにはいきません。
しかし、1階のみの柱でしたら、撤去して新しい柱にすることができますが、通し柱は不可能です。

そこで、根継という方法をしました。腐食した部分を撤去し、そこに新しい木材を継ぎ足すというものです。ここでは、空間もあったので、ただ埋めるだけでなく、前よりも太さを大きくしました。
釘、ビス、ボンドを併用して固く止めています。
こういう作業ができるのが、木造の強みでもあります(何か所もあると問題ですが)。

投稿者Toyoshima : 10:34 | トラックバック

2017年07月22日

改装の解体




30年以上前の木造住宅の2階を解体しています。
2階の床を支え、なおかつ建物の強度の担う太い梁材が手前から奥に向かって見えています。
窓の下にも入っています。

柱が多く建っていたりするところは、右に見えるように柱と同じの太さの材木ですが
柱を建てず大きい空間をとったり、上に重い荷重がかかるところは、このように背の高い太い材木を入れます。

屋根を支えるための柱は、これらの梁材の上に建っています。
右奥に見える斜めの材木が筋交いというものです。これが、建物の壁の水平方向の強度を担っています。

下に見える板や桟は、1階の天井材の裏側です。
なかなか見えにくいものなので紹介しました。

投稿者Toyoshima : 16:08 | トラックバック

2017年02月01日

床の修理

 


和室の床を畳からフローリングに変える工事を行っています。

何度かアップしていますが、畳下の骨組みを利用して、根太という水平に入る床受けの材料を設置して、補強の合板を張り、フローリング貼りの予定でした。
すると、畳下の合板がもろくなっているのと、以前工事した隣の浴室側の柱が悪かったことを確認しようと開けてみたら、現状の根太がシロアリにやられていました。
他にも床下の不具合が見つかり、まずはそこからの工事になってしまいました。
悪い根太と合板を交換。根太を受けている水平材を補強しています。

それが終わってから、通常の工事に入ります。

投稿者Toyoshima : 10:49 | トラックバック

2016年03月26日

耐震工事2




耐震工事の一つとして、壁の補強があります。
壁は、建物の立横方向にバランスよく配置されるのが望ましいです。
新築は別として、古い家だとどうしても壁の量が足りない場合があります。
窓をなくして壁にすれば強いのですが、そうはできません。
そこで、押入などの壁を補強することが多くなります。

解体後に、基礎補強。それから、筋違を入れたり、柱や梁を補強したりと骨組みの補強をします
古い家だったので、断熱材も入っていなかったので、断熱材も入れました。
土台や柱、筋違など地面から1mぐらいまでを防蟻材を塗布して、白アリ対策も行います。
このあと、現状復旧します。

投稿者Toyoshima : 09:39 | トラックバック

2016年03月24日

耐震工事下地




築50年もたっている、木造住宅を耐震目的のリフォームをしています。
世田谷区では、耐震診断を無料で行っており、それに伴い改修工事にも助成金が出ます。
ただ、今回はお施主様の自費で工事を行っています。
なるべく、現状を変えないように押入やあまり使っていない部屋を中心に改修しています。
まだ、始まったばかりで、押入の内部を解体し、骨組みの状態にします。
基礎の補強は済ませており、これから筋交いなど骨組みの補強に入ります。
また、古い建物で外部側に断熱材が入っていないので、挿入可能な断熱材を入れます。

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2015年10月17日

補強金物




木造住宅の骨組みは、主に基礎上に設置する土台。土台の上に垂直に立つ柱。柱の頂部同士をつなぐ水平材の梁または桁。柱と柱の間に斜めに設置する筋違(すべてに入れるわけではありません)から構成されています。
それらの接合部分は、古来より受け継がれてきた仕口という木材同士の接合部分の加工によって接合され、釘やかすがいと言った金物で補強していました。

阪神大震災以降、その部分の強度により剛性のある方法となり、写真のように構造用の金物で固めるようになりました。

まず、土台の上に丸い座金が見えますが、これが基礎から出ているアンカーボルトのところです。土台の上からこの座金で締め付け、基礎と土台を固めます。
土台を貫通しているアンカーボルトがあります。そのアンカーボルトの頂部にホールダウンと言う金物を設置して、柱に専用のビスで止めます。
これで柱と基礎が固まります。ホールダウンの金物は、構造計算によって、取り付ける位置や大きさが決まります。
柱の横に見える斜めの部材が筋違です。その筋違を柱と金物(いろいろな形状があります)で止めています。これは、筋違の上の部分にも取り付けます。
他にも金物はありますが、おおよそこれらの金物によって、構造上の補強を行います。

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2015年10月15日

屋根下地




上棟が終わると、まずは屋根から作っていきます。基本的には、上から下へ降りていくという順番になります。
屋根を葺く前に下地を作ります。屋根垂木と言う屋根の骨組みを等間隔で並べます。それに構造用合板(写真)を張って、屋根の合成を強めると同時にこの合板を下地として、屋根材を葺いていきます。
屋根仕上げにもいろいろありますが、この手順は同じです。このあと防水紙を張ります。

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2015年10月10日

歪み直し




上棟の工事の際、1階から順番に上がっていきますが、1階が組み上がったところで、ゆがみ直しをします。ゆがみ直しとは、柱を建てて、梁材を取り付け組み上がった時に垂直にはなっていません。
それを垂直になるように直していきます。
さげ振りというもので垂直を調べます。写真は、そのさげ振りを柱に取り付けているところです。
中に分銅のようなものが糸でぶらがっています。その下に目盛があり、その分銅の先と目盛が合うと垂直になるという仕組みです。アルミの角材の中にありますが、それは風で動かないようになっています。
直すときは、反対側からひっぱたり、押したりして調整しています。
写真では、その調整しているところで、目盛を見ています。

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本日棟上げ




全て準備が整い、いよいよ上棟です。
天候に左右されますが、曇りとはいえまず雨でなくてよかったです。
先行して取り付けた土台に、1階の柱を建てていきます。柱が建ったら、それに取り付く梁材を
敷地の奥から順番に入れていきます。1階が組み終わったら、2階へと続きます。

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2015年10月07日

土台設置

 


基礎が完成し、型枠を取り外したら、土台を設置します。
既に基礎工事中に土台(そのほかも含めて)加工はしてあり、現場に搬入し、基礎上に設置していきます。
土台を設置する際には、あらためてレベル(水平)を見て、高低差が出ないように、土台を加工したりして設置します。
基礎から、土台と基礎をつなぐアンカーボルトが出ており、その位置を土台に出して、穴を開けていきます。土台を据え付けたら、アンカーボルトの頭に金具を取り付けて、機械で締め付けていきます。こうして土台と基礎がしっかり固定されて完成です。
そして、いよいよ上棟になります。

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2015年08月29日

墨付け




解体や基層工時とほぼ並行して行われます。上棟日に合わせて、材木屋から材木を仕入れて加工していく作業です。
以前は、当たり前の作業ですが、現在はほぼプレカットと言って、事前に工場で加工し、上棟日に搬入します。
当社では、大工の技術確保のため、あえて手作業で行っています(現場が重なるとプレカットをすることもあります)。
上棟に必要な土台、柱、梁など主要構造材がすべて入ってきます。
自分の会社で作業する工務店もあると思いますが、当社は狭いため、材木屋の作業場を借りています。
まずは、図面から寸法を確認し、加工するための墨付け(印をつけるようなこと)から始めます。

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2015年02月10日

外壁下地構造用合板




骨組みが出来て、屋根ができると外壁に入ります(基本的に、外部から仕上げていきます)。
壁には、構造用合板の厚み9?を貼っていきます。
これは、2×4工法などのパネル工法によく見られるやり方です。
在来軸組も、阪神大震災以来、構造強度を上げる方向に行き、材木同士と継手や筋交いの入れ方などが変わってきました。
その流れの一つが合板を外周に張ることです。
これで、水平方向の風力や変形に対応します。
ただ合板を張ってあればよいわけではなく、上下については、土台から桁など水平方向の構造材にかかっていないといけません。
また、左右については、基本的には柱から柱にかかっていないといけません。柱がない場合は、間柱にかけます。
釘のピッチも15?以内、太さ長さも決まっています。
見えないところですが、重要なところです。

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2015年02月02日

上棟




無事、上棟完了。写真は、2日後ですが、上棟時も天気がよく、立地上、レッカー車が使えず人力になってしまいましたが、順調に進み屋根垂木までできました。
鳶も足場に養生のネットを貼って、周囲に物が落ちないようにしてもらいました。

写真では見えませんが、一番上に南へ向けて上棟用のお飾りを、取り付けています(工事が進むと屋根裏に入れてしまいます)。
作業後、お客様と外部の色などの確認を行い、それから建物の四方に、酒・塩・米を撒き、お浄めしました。
その夜は、お客様に一席用意していただき、終始和やかに上棟式は終わりました。
これからが、本番です。

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2015年01月26日

金物付け

 


土台を据え付けたら、上の骨組みの材料を搬入します。
雨ならば別ですが、現場にて構造用の金物を取り付けます。
当社では、なるべくプレカットをしない方針なので、こういった作業が上棟までにいろいろあります。
この金物は、タツミ社のクレテックと言う商品です。
柱・梁・桁他構造材の接合部を従来の材木を加工して組み合わせるのではなく、金物で接合します。
もう10年以上も使用しており、問題もなく、当社ではこれ1本でやっています。
金物の性能については、メーカーのHPをご覧ください。
材木同士の組み合わせだと、欠損することが多く、本体の材木の断面積が失われます。この金物工法だとそれが少ないのです。
材木の大きさに合わせた金物を取り付けていき、あとは建てるのみです。

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2015年01月24日

土台入れ




基礎が完成し、先行の足場もできて、いよいよ木造本体の工事です。
まずは、土台の据え付けです。
基礎に写し出した、建物の基準芯を土台にも写していきます。
それから、基礎から出ているアンカーボルトの位置を写し、アンカーボルトが入るように穴をあけます。
それが出来たら、基礎の上の土台を載せていくのですが、その前に防蟻材を塗布(写真奥の方で黄色になっている部分)します。
一方、基礎の天端には、基礎用の気密パッキンを敷いていきます(写真左の黒い部分)。
土台と基礎の間からの雨水・虫・冷気などの侵入防止のためです。
それらを終わらせて、土台を据え付けます。

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2014年12月22日

構造耐力壁




木造の建物で大事でどうしても必要な部材は、土台、柱、梁・桁。ですが、これらを助けてあげる、影の大事な部材があります。
この写真にまとめてみました。筋交い(斜めの部材)、構造用合板、そして構造用金物。

柱や梁が建物を片付くる骨組みですが、地震や台風などによって建物にかかってくる外的な力。
それが水平方向だったり、上下の動きだったりします。その時に骨組みが壊れないように頑丈にサポートしているのが、筋交いと構造用合板。
その筋交いと構造用合板は、しっかりと土台・柱・梁と接合されていなければいけません。

そして、頑丈な骨組みが、基礎から離れないようにするホールダウン金物とアンカーボルト(写真の土台にあるもの)、。
この金物は、2階と1階の骨組みをより強くつなげるときにも使用します。
あと、筋交いについている金物。筋交いが、壊れないようにするためのものです。

これらを組み合わせて、建物が頑丈になります。
では、これらの部材を全て取り付けているかと言うと、そうではありません。
構造計算によって、必要なところだけつけます。がっちりしすぎても、バランスよく配置しないとゆがみが生じます。

細かく言うと、かなり長くなるので、どうしてこういう部材がついているのかと言うことを理解していただいてほしいです。

屋根の骨組みと下地が終わったので、壁の作業に入っています。

投稿者Toyoshima : 11:55 | トラックバック

2014年12月13日

上棟




基礎など出来上がり、ついに上棟です。
とんでもない快晴で、ミスもなく、早く立ち上がり非常に良い上棟でした。しいて言えば、ものすごく寒かった。

基礎工事中に、材木の墨出しから加工、金物取付の準備をして、事前に土台を据え付け、一気に立ち上げます。事前の準備をしっかりして、レッカー車を使うので、お昼には、写真のような状態になりました。接合部を構造用金物を使用することによって、上棟の作業はずいぶん早くなりました(レッカー車と言う重機の役割もありますが)。
このあと、屋根垂木を取り付け、足場の残りを組みました。

その後、お施主様と共に、建物の四方を塩・米・酒でお浄めをして、一番上の棟に上棟のお飾りを設置してこの日は終了しました。

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2014年12月09日

材木の搬入




土台を据え付けて、あとは、建ち上げるだけになりました。
その前に、柱や梁材を現場に搬入します。建てる日に持ち込むときもありますが、レッカー車が来てすぐにできる状態にしたいために、事前に搬入します。
梁材、柱材をきれいに分けて、当日順番よくできるようにセッティングします。
あわせて、間違いがないかなどのチェックをします。
あとは、雨対策に養生をします。

このあと、周りの足場を組みます。

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2014年12月05日

墨出し




基礎が出来上がれば、あとはその上に木構造を組み立てていきます。
最初に取り付けるのが、土台です。
その土台を正確に取り付けるために、写真のような墨出し作業があります。

さきに、基礎周囲にあるやり方から、建物の通り芯を基礎の上に写します。
その方法としては、やり方に記した通り芯の位置に糸を通して、定規などを使って、直角にしたいとの真下にその通り芯を記します。

これは、具体的に文章では表しにくいですが、この作業をしないと、土台が正確に基礎の上に乗りません。
このあと、やり方は撤去してしまい、足場を組みます。

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2014年11月13日

材木の刻み




基礎をやっている間、大工さんは骨組みを用意します。
必要な材料を仕入れて、それらを刻みます。
刻むという言葉も変ですが、各部材を指定の長さに切る、部材と部材の接合部を加工する、と言った作業です。
基礎工事の間にこれらを済ませれば、基礎ができた段階ですぐに建てることができます。

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2014年01月21日

床下補強




1階の床骨組みです。補強というのは、ここでいう場合、荷重がかかりそうな場所の骨材を多くいれていることです。
根太という床材を受ける骨材を、約30?ピッチで入れていますが、オーディオ関係の重い、機器類があるということから、さらに細かく骨材を入れたところです。
入れないと床が落ちてしまうことはないですが、長い間に床が下がったり、床鳴りが出る可能性があるからです。
こういうことも、お客様からの情報によるものなので、事前に打ち合わせの時に伝えてください。ピアノや重い本棚なども補強が必要です。

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2014年01月12日

1階の床組

 


今回は、平屋なので1階の床だけです。
1階の床は、基礎の土間から束を建て、それに大引きという9?角の骨材を約90?間隔に載せていきます。
一番支えとなる束ですが、以前は、コンクリートや石など角材の上に材木で建てていましたが、今は、白蟻や材木の腐食を考慮して、樹脂製や鋼製の束になっています。
下の土間にコンクリート用の釘と専用のボンドで固めます。この束は、高さ調整もできるので施工性もよいです。
その上に、根太という床を止める材木を約30?間隔に並べて留めていきます。
床の仕上げ材によりますが、フローリングの場合、フローリングの方向と直行するように並べます。
根太の大きさは、状況によっていろいろ変わりますが、3?×4?か3.5?×4.5?の材木を使います。
あとは、この上に構造用合板(ア12?)を張っていき、床仕上げ材を張ります。

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2013年12月26日

外壁下地と金物

 


大工さんは、屋根下地が終わると外壁の下地に入ります。
雨が降ると、内部の工事もしますが、基本的には外部を先行します。
ここでは、外壁に構造用合板厚み9?の物を貼ります(写真右)。土台から梁まで届く長さの合板です。
この合板と筋交いで建物の壁の強度を出しています(構造計算上、筋交いのみや合板のみの時もあります)。
また、基礎工事の時の紹介したホールダウン金物は、この状態で取り付けます(写真左)。
基礎と柱を個の金物で結びつけ、建物が基礎から引き抜かれることを防止します。今回は、平屋なので1ヶ所だけです。
外壁の下地が張れたら、窓のアルミサッシを取り付けます。それから、屋根と同様、通気層の工事に入ります。

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2013年12月13日

上棟

   


建築工事の中でも、醍醐味のある瞬間です。特にお客様にとっては、特別の思いがあるでしょう。
基礎から、1日で建物の骨組みが出来上がっていしまいますからね。

特に、今回は平屋なので、時間も早く終わり、お客様は、びっくりされたと思います。
柱を立てて(写真左上)、その上に梁や桁という水平の構造材を載せ(写真右上)、屋根の形のように母屋を載せ(写真左下)、屋根を支える屋根垂木を掛けます(写真右下)。
2階建てならば、1階の水平の構造材の上にまた、柱を建てて、おんなじように組んでいきます。

施行する側にとっても、一大イベントですね。

投稿者Toyoshima : 14:32 | トラックバック

2013年12月11日

土台据え付け




アンカーボルト用の穴あけや、防蟻材塗布等終えて、土台を据え付けました。

土台を据えて、アンカーボルトの頭に座金とナットを取り付け、締め付けて、土台を基礎に固定します。その際、水平になるようレベルを調整します。

これから、上の骨材を搬入いたします。

投稿者Toyoshima : 16:04 | トラックバック

2013年12月10日

土台据え付け準備

 


基礎が出来上がったら、土台の据え付けです。

基礎の型枠を外した時に、基準墨を出したので、それに合わせて、土台を据え付けていきます(ただ、持ってきて、ポンとおいているわけではありません)。

ただ、基礎にはアンカーボルトがたくさん出ているので、それが通るように穴をあけないといけません(ボルトよりちょっと大きいぐらいの穴しかあけません)。
それも、最初に出した基準墨から位置出しして、ドリルで穴をあけます。

土台を据え付ける前に、気密パッキンという、スポンジ状のシートを基礎の上に貼ります(写真左)。
これは、土台と基礎の接着面の隙間をなくすためです。これで、気密性と万一の雨水の侵入を防ぎます。

土台には、アンカーボルトの穴の他に、土台同士の接合部の金物の取付も行います(写真右)。

これらが済んで、土台を据え付けます。次に、柱や梁などを現場に搬入します。

投稿者Toyoshima : 15:48 | トラックバック

2013年11月08日

浴室の土台補修




浴室の改装工事で、在来のタイル張りの浴室から、ユニットバスに変える工事です。
土台は、ユニットバスには、関係ありませんが、既存の浴室を解体したら、土台が二方向腐食していました。
外部に面したところは、ブロックが腰ぐらいまで立ち上がっていたので、土台は腐食していませんでした。
ただ、腐食した土台もすべてがやられていませんでした。また、すべて取り換えることも不可能なので、土台を半分欠きこみ、新しい土台を横から取り付けました。
さらに、シロアリ防止のために防蟻材を塗っています。

こういった目に見えないところを直すことができるのも、リフォームの良いところです。
ユニットバスを設置してしまったら、もう直せません。
工事は、大変ですが、家のためにもそのままにしておくことはできません。ですから、工事中には、お客様には、現状をお知らせするようにしています。

投稿者Toyoshima : 15:54 | トラックバック

2013年07月03日

ベランダの床下地




この現場では、2階にベランダがついています。
木造なので骨組みも木造ですが、もっとも雨がたまるところなので、防水などに気をつけなければいけません。
ベランダの雨の跳ね返りやたまってしまった場合を考えて、窓の下から、ベランダの床は12?以上離さなければいけません。
当然防水工事を施します。ここでは、FRP防水を採用しています。
その下地の段階ですが、床とその立ち上がり30?ぐらいまでに、不燃材を貼ります。木造のままですと、いかに防水をしても、浸透してしまった場合に腐食してしまう恐れもあります。また、ベランダの壁は、防水シートで巻き込み、その上にサイディング材を貼ります。
個の下地は、防水と同時に火災時にベランダが燃焼しないための処置でもあります。また、この下には構造用合板12?も貼ってあります。
排水も防水メーカー専用の樹脂製品を使います。

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2013年06月15日

構造用金物いろいろ

 


阪神大震災以降、木造の住宅も構造の見直しがされて、昔ながらの接合や釘で持たせるということはなくなりました。
基礎から建物が動かないよう、土台と基礎をつなげるアンカーボルトは以前から取り付けていましたが、基礎と柱をつなげるアンカーボルトも入れるようになりました。
それをホールダウン金物で柱に留めます(写真上)。土台と基礎をつなげるアンカーボルトは、座金やナットで締め付けますが(写真下)、ホールダウン金物は、専用のビスで柱に留めます。
すべての柱に取り付けるわけではなく、荷重のかかり方による計算で、位置が決まります。また、その強度も変わります。
また、ポピュラーな構造材として、筋違と言う柱と柱の間を斜めに取り付ける材木があります。
この筋違も強度によっては、X型に入れたり、太くします。
その筋違は、柱・土台・梁と必ず接合されていなければなりません。それも、今は、釘ではなく、専用の金物があります(写真下)。
筋違は、建物の倒れやゆがみを防ぐ重要な部材です。それが、地震で簡単に外れないように、金物を使うようになりました。
このように、今は、金物で確実に固めていくので、非常に耐力は、強くなっています。

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2013年06月12日

屋根防水シートと通気層




梅雨の時期に当たり、外の工事も難しくなりました。
それでも、雨の合間を見て、屋根下地を作っています。
屋根を支える垂木と言う部材が打ち終わったら、屋根用の構造用合板を貼ります。屋根の剛性を強めるのとともに、屋根材の下地になります。
その屋根下地に、透湿防水シートを貼ります。雨漏りがした場合、このシートで雨水の侵入を防ぎます。
さらに、当社では、この屋根下地に通気層を設けています。シートの上に角材が屋根垂木と同じ間隔で打ち付けてあります。この部材の厚み分が、通気層の厚さとなります。
壁にも通気層を設けるので、その通気がこの屋根の通気層を通って、棟から抜けるようになります。
空気が通るので、湿気対策としてもこのシートは必要になります。
通気層を設けるのは。アルミサッシのペアガラスと同じで、空気の層が外部の熱を遮断したり、内部の熱を逃がさないようにするのです。
もちろん、断熱材は入れますが、さらにその性能を上げているのです。
個の通気層の上にもう一度合板を貼って、屋根葺き工事になります。

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2013年06月10日

屋根垂木掛け




さて、上棟と言う一大イベントが終わって、これから完成に向けて、頑張る日々が始まります。
まずは、屋根から作っていきます。当たり前ですが、ビルでない限り、上から作っていきます。
屋根があれば、多少の雨でも仕事ができます。
垂木は、屋根材を受ける骨組で、最近は、2×4住宅でよく使われるSPFの2×6を垂木にしています。
乾燥していて、強度もあるからです。
それらを貼り材の上に約45センチ間隔で並べて、釘で留めていきます。
背が高いので、転び止めとして垂木と垂木の間に同じ材を中間ぐらいに入れます。
垂木を止めたら、その上に屋根材の下地となる野地板(構造用合板)を貼ります。

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2013年06月08日

本日上棟




土台を据え付け、準備が整い、いよいよ上棟です。
現場の状況にもよりますが、レッカー車と言って、クレーンのついたトラックが来て、材料を運び、大工さんたちが組み上げていきます。問題がなければ、1日で組み上げます。
天気も良く、とてもいい上棟になりました。

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2013年06月03日

土台据え付け

 


上棟前に、まずは土台の据え付け。土台がなければ、家は建ちません。
事前に長さや継手の加工などは済ませているので、基本的には据え付けるだけですが、そんなに簡単ではありません。
まずは、基礎工事前に設置した「やり方(基礎の周囲にあるもの)」から、建物の芯を基礎に写し込みます(写真上)。
「やり方」は、これで用が済み、撤去します。
芯の墨を写したら、基礎が直角やまっすぐか確認します。
また、基礎からアンカーボルタがたくさん出ているので、それを通すように土台に穴をあけます。
先ほど出した芯を土台に写して位置出しをします。このあたりの作業が、手間がかかります。
あとは、土台を据え付けていきます(写真下)。

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2013年05月22日

アンカーボルト入




基礎の鉄筋に金色のステッキみたいなものが、取り付いていますが、それがアンカーボルトです。
このアンカーボルトも2種類あります。長さ、太さはもちろんですが、土台と基礎を固定するアンカーボルトと、柱と基礎を固定するホールダウンです。太くて長いのがホールダウンです。
基礎より上の躯体を基礎から動かないようにするために、アンカーボルトは入っていますが、さらに強固にするのがホールダウンです。
どのように柱や土台に取り付くのかは、上部が出来上がった時にアップします。
昔は、基礎のコンクリートを打ち込むときに、手で差し込んでいましたが、今は、結束線などで先に固定します。
アンカーボルトが、真ん中に入っていなくいとか、上に飛び出すぎているとか、下に下がりすぎているとかを防止するためです。せっかく入れても、ちゃんと固定できなければ、意味はありません。
取り付ける場所や大きさは、現場での判断の時もありますが、設計図に記されています。
設計も適当な位置に入れているわけではなく、バランスよく適正な場所に入れています。
このあたりは、説明が長くなるので、割愛しますが、強度上必要な場所に入れています。

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2013年04月06日

材木の墨付




いよいよ、新築工事の始まりです。最近、修繕・リフォームが多かったので、やっと新築実況中継になります。
設計図から、必要な土台、柱、梁・桁を仕入れます。
基礎工事完了後に、土台を据え付け、いわゆる上棟日に一気に棟まで骨組みを、組み立てます。
そのために、まずは準備です。
今は工場で、事前に材木を加工するプレカットと言う方法が今や一般的になっているので、こういう大工さんが加工する光景が珍しいかと思います。
仕入れた材木は、長さも継手も何も加工されていません。そこで、大工さんは、設計図を基に加工するのです。墨付けと言うのは、いきなり加工する前に、材木を切る場所や、継手の仕口を加工する形状を墨を使って(ここでは、ボールペンや鉛筆ですが)、材木に書き込む作業です。
これを間違えると、上棟当日大変なことになります。
当社は、加工する場所が狭いので、材木屋さんの場所を借りています。

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2013年02月21日

補強と断熱




日本木造建築のいいところは、解体すれば、いくらでも修復できるところです。
少し、オーバーな言い方ですが、補強したい、断熱材を入れたい、形状を変えたい、設備を良くしたいなど、コストの許せる範囲では、どうにでもリフォームできるところが、いつもすごいなと思っています。
ここでも、2階の荷重が重く、1階に関しては、一度も大きな直しをしたことがなかったので、耐震などを考えてリフォームに踏み切りました。
部屋の中は、すべて撤去。土間にコンクリートを打って、その中の鉄筋を周りの基礎と絡める。
床の骨組みも太く変え、構造用合板で固めました。壁も窓を少なくして、筋違を設置。
柱を増やし、2階の床を受ける梁材を補強。やれることはすべてやっている感じです。

そこで、もう一つ大事なのは、断熱材。古い家屋なので、壁に入っている断熱材も気密と厚みがあまりなく、役割を果たしていないので、新しく交換。2階との間にも断熱材を入れて、熱と音の対策をとりました。

こうして考えると、木造家屋は、いろいろできていいなと思ってしまいます。

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2013年01月28日

床下地直し




2階の洋間の床を直す工事をしています。床は、絨毯敷きで、結構お値段もいいようですが、床鳴りがしていました。
骨組みが悪くなっているのでは、と、お施主様がご心配になられており、その不安を解消するためにも、絨毯をはがして、床下地もはがしました。
実際、床の骨組みはしっかりしていましたが、あらためて、新しい木を添えて補強もしました。

床鳴りは、釘の止め方が原因の大半のようでした。今度は、ビスでしっかり止めていきます。

また、余談ですが、ネズミのふんも見つかり、そこから外部を調べて穴も見つけました。

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2012年07月28日

浴室中の筋違入れ




コンクリート打ち、土台の入れ替え。そして、筋違入れ。
古い建物で、その多くは、家のゆがみを支える、筋違が入っていないことが多いです。
そこで、今回浴室内をきれいに解体したので、できれば補強したいと思い、筋違を入れました。
ここに入れれば、この家が地震に絶対強くなるというわけではありません。
耐震をするのなら、家全体を考えて適正な位置に入れるのが本来です。
しかし、部分的なリフォームなので、それはできません。だからと言って、何もしないのもいけないと思います。そこで、可能な限り筋違を入れました。

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2012年07月27日

浴室の土台補修




浴室を解体した時に判明した土台や柱の腐食。
そのままにせず、できるだけ対処します。
まずは、ユニットバス設置のために指定された土間の高さまでコンクリート打ちます。
それは、ユニットバスが安定して設置されるためと浴室内を構造的にも強くしたいということ、下からの湿気を防ぐためということです。コンクリートを打つ時は、その下に湿気止めとしてシートを敷き込みました。コンクリートもワイヤーメッシュという簡易的な配筋もしました。

足元がよくなったところで、土台の入れ替えです。入れ替えというより、すでに腐食して存在しないような状態だったので、浴室側から横に入れ込んでいきました。
柱ともちゃんとつながるように隙間なく入れ込み金物で止めます。

今後のことも考え、木部には防腐剤を塗布します。

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2012年07月20日

待合席




お茶を教えていらっしゃる、お客様の玄関先に3人程座れる待合席を作っています。
基本的に杉材を使っています。腐食の面でどうかということもありますが、素朴さと雰囲気を優先しました。蚊がいっぱいいて大工さん大変。

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2012年03月23日

浴室土台の入れ替え




住宅で既存の浴室がタイル張り、しかも木製の浴槽!
漏水や使い勝手などいろんな点からユニットバスに変えることになりました。
現状の浴槽を撤去し、壁床を壊してユニットバスが入るようにします。古い配管も撤去して、
新規にやりかえます。
これは、当然やらなければならない工程ですが、古い住宅ほどよくあるのが、土台や柱の腐食、断熱材がないということです。

ここでも、やはり土台が腐食していました。漏水していたので、壊す前から予想はしていましたが、ほぼ腐食していました。
そのままにはできないので、写真のように交換したり、悪い部分だけを取り除いて継ぎ足したりしました。このあと、防腐剤も塗布します。
ユニットバスになるので、今度からは直接水が当たることはないのですが、念のために処置します。

こういったことができるのもリフォームの利点です。見えるところがきれいになれば、いいというものではありません。

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2012年02月20日

耐力壁




耐力壁は、地震や台風などの強風から建物が壊れないようにするために必要な壁のことです。
これは、構造計算からその位置と量が出てきます。

耐力壁は、その補強の仕方が数値で表されて、その数値に見合った方法を施工します。

ここでは、筋違と構造用合板で強度を出しています。構造用合板は、外部に張りますが、今は、外壁として下地にも使っているので、構造計算というより一般的に家全体に張っています。
それでも数値上足りないときは、筋違(斜めに入れてある木材)を入れます。さらに少ないとこの筋違をたすきに(×状)します。さらに足りないときは、筋違の太さを太くします。

こうして、建物の強度を出します。

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2012年02月17日

ホールダウン金物その2




ホールダウン金物という構造補強金物は、基礎土台廻りで紹介していますが、その場所以外にもホールダウン金物は使用します。
家の形状などによって、使用する場所が異なりますが、3階建てとなればまず必要となります。

使うアンカーボルトは、基礎の時と違っていますが、用途としては同じです。写真は、屋根を受けいる水平材(梁または桁)と柱をつないでいます。他にも1階と2階、2階と3階というように階上の構造材とその階下の柱を結びつけるために使用しています。
この金物によって柱と水平材が離れる(引き抜かれる)ことがありません。
また、アンカーボルトを柱に留めるホールダウン金物は、使用する場所によって強度が変わります。
これは、構造計算や定められた仕様書によって変わってきます。

まだ、他にも補強金物はいろりいろ取り付けられます。木造とはいえ、その強度は、ずいぶん上がっています。ちょっと過剰では、と思う時もありますが、地震の後に過去に建てた方の感想を聞くと当社の物件に限らず、この方法になってからは、丈夫だと喜ばれます。

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2012年02月15日

ホールダウン金物




土台を据え付けた状態を載せた時に説明したホールダウン金物です。
基礎工事の時に据え付けた長いアンカーボルトは、土台を貫通させています。
そのアンカーボルトにホールダウン金物を取り付けて柱に専用ビスで留めます。
これで土台はもちろん柱が基礎より離れることはありません(私たちの場合、柱が引き抜かれるといいます)。

その横に斜めに入っている木が筋違です。建物水平方向のひずみを補強するための材料です。
その筋違も以前は釘打ちでしたが、今は、専用の金物を使って筋違が外れにくくなっています。

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2012年02月14日

屋根下地貼り




屋根の骨組みの上に構造用合板を張ります。これが、屋根の仕上がりの下地材になるのはもちろんですが、屋根の合成を保つためでもあります。
壁や柱が強くても、床や屋根が弱くては、建物が地震の際に揺れてねじれた場合の強度が保てません。
屋根とはいえ、上からの荷重なども考えてしっかりしたものにしなければいけません。
そこで、構造用合板(厚さ12mm)を上から張って固めるのです。

これで、屋根の下地ができたので屋根業者さんが入ります。

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2012年02月10日

屋根骨組




無事に上棟が済み、天候もよく外部の仕事から始めています。
まずは、屋根です。屋根ができれば、多少の雨でも内部の作業できます。

その屋根をやるためには、骨組みを作らないといけません。屋根垂木という部材を455?ピッチで入れていきます。垂木は、一番上の棟で継いでいます。その補強に合板を打ちます。
垂木は、強さを持たせるために背の高い部材にしており、高い方を縦に立てています。
そうすると垂木が不安定なので、横木を入れて転び止めをします。

鼻先は、都内では、敷地が狭いためあまり大きくは出せません。ほぼ外壁と同じぐらいになります。それでも横木や金物を使って鼻先も補強します。

垂木ができたら、その上に構造用合板を張っていきます。

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2012年02月08日

上棟

 


基礎ができて、足場も組んで、材木の段取りもできたら、上棟です。

奥の方から順番に組んで、1階、2階と・・・組み上げていきます。
その順序は、不規則ではなく、材木を刻んでいる時から決まっています。
また、組み上げていきながらも建物の曲りなどを修正していきますすべてくみあがってから、建物の曲りを修正することはできませんので。

今回は、非常に段取りよくミスも少なくお昼過ぎには、大体出来上がりました。
これで、建物の大きさがわかってきます。立体的になってくるので、お客様にも建物の規模や空間が実感できると思います。

さて、これからが木工事の本番です。

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2012年02月04日

金具付や加工してます




土台を据え付け終わったら、今度は、その上に立つ柱や梁などの構造材を加工します。
すでに設計通りの寸法に加工してあるので、ここでは、構造用の金物付けを行います。

設計図に指示されている位置に間違えないよう金物を付けていきます。

一方で上棟時にスムーズにいくよう整理しながら配置しています。

あとは、天気がいいのを祈るだけです。

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2012年02月03日

土台とアンカーボルト




基礎の上に土台を据え付け終わりました。

ちょうど建物の角の所をアップしました。

何やらいろいろ文字が書いてあるのは、大工さんが金物の記号や柱などが建つ位置を記したものです。知らない人が見たら、何が何やらさっぱりでしょう。

アンカーボルトは基礎の時に何度も説明していますが、土台を据えるとこのような状態になります。
手前にナットと座金がついているアンカーボルトが、基礎と土台を結びつけるものです。
この建物には70本以上は入っています、。

にょきっと長く伸びているアンカーボルトは、この後ホールダウン金物という金物を使って、柱と基礎を結びつけるためのものです。

この二つのアンカーボルトによって建物が基礎から離れないように、がっちりとするのです。

土台の交差した角にパイプが1本はいいっています。これは、タツミというメーカーの構造用金物です。当社では、材木の継ぎ手を金物によって固めるという工法を使っています。
これによって、部材の断面欠損が少なくより強い建物になるのです。
このパイプが、柱とつながり柱の強度を高めます。

ちょっと専門用語や商品名を多用しましたが、ご了承ください。

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土台の据付




今回怒涛の写真アップ4連続です。

基礎が出来上がったので、土台を据え付け始めました。
まずは、基準の墨出しをして、それに合わせて土台を据え付けます。
アンカーボルトなどが飛び出しているので、その位置を正確に土台に写し、穴などをあけて
据え付けます。

据え付ける前には、当社では、土台下にも防蟻材を塗布します。万日シロアリが侵入しそうな場合のためです。また、土台と基礎との間には、気密パッキンという隙間埋めのスポンジ状の材を入れます。土台を据えてアンカーボルトで締め付けると全くつぶれてしまうので見えなくなりますが、土台と基礎との間にできそうな隙間を埋めることが出いて、床下の気密性を保ちます。

また、土台を据え付けながら水平を見る測量機を使って土台が水平になるようにします。

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2011年11月25日

リフォームと補強




内外部大きなリフォームが始まりました。
内装もやり替え、間取りも一部変えて、外装もします。

ここまで大きくやるとなれば、断熱材の補充、不足している壁の補強、古い窓の交換と
可能な限りやることにしています。

古い家なので、どうしても耐力壁が不足がちです。そこで、直す部屋で筋交いのないところに壁を作ったり、筋交いのない部分に改めて入れたり、筋交いが無理な場合は、構造用合板を貼ります。
当然思いつきでやるのではなく、設計事務所の方に入れるポイントを指示してもらいました。

予算の問題・間取りの問題・技術上の問題などリフォームすれば、できるというものではありませんが、少しでも不安を解消できればと思います。

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2011年11月04日

材木のきざみ




解体工事が始まると同時に材木のきざみも始めました。
きざみというと分かりづらいと思いますが、つい現場用語の方が表現しやすいので、ご了承ください。

墨付けなどいろんな用語があるのですが、家を建てるための準備です。
まず、上棟に必要な材木つまり骨組みとなる木を仕入れます。
それから、大工さんが図面を見ながらカットされる寸法を材木に書き込んだり、接続となる部分にその加工用の下線を書き込んだりします。このあたりを墨付けと言えばいいでしょうか。

それかた、切ったり加工したりします。それと今は、耐震のために法的にも厳しくなっており、構造用の金物を取り付けることが多くなってきました。その加工もします。

しかし、このような作業は最近ではまれです。一般的には、プレカットと言って工場で加工されたものを現場に搬入します。つまり、今まで人間の手でやっていたことを機械でいっぺんに工場で加工するのです。
この方法も当然いいことですし、当社でもプレカットにすることはあります。ですが、やはり技術として残していきたいなということもあり、時間やこちらの都合があえば、なるべくて加工したいと思っています。

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2011年09月15日

浴室交換と土台入替




浴室工事は、何度も紹介してきましたが、あらためてよくみられる状態を紹介します。
浴室交換とタイトルにしましたが、在来のタイル貼りの浴室からユニットバスに交換することです。

今でも防水してタイルを張る工事は行われていますし、その方が自由があります。

ユニットバスは、規格型の商品なのでサイズなどに制限はあります。
でもあえて、それを勧めるのは、たいてい浴室を壊すと、土台、柱の根元が腐食しているか白アリにやられています。

これは、何年もたつと防水が劣化したり、タイルが割れたりして水が浸入するからです。それと常に湿気にさらされているからです。

外壁は塗り替えができますが、内部のことはなかなかできません。

そこで、浴室を工事するときは、写真のように腐食した部材を交換したり防腐剤を塗布したりするのです。場合によっては、断熱材が入っていないこともあります。
こういった工事ができるのもリフォームのいいところです。

ここで、ユニットバスを勧めるのは、同じように仕上げるとまた、内部の腐食を心配することがあるからです。ユニットバスの良さをここであげるときりがないし、タイル貼りにはその良さもあるので、ここでは略します。

ただ、古いからといって必ずしも腐食していることはありません。下から1mぐらいまでブロックを積んでいたり、コンクリートの基礎を立ち上げていることもあります。その場合は、木材が腐食していることはあまりありませんでした。こういった工夫をすれば、在来の方法も問題ありません。

タイルにひびが入ってきたら、ちょっと気にしてください。

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2011年06月30日

柱の補修




窓枠が腐食して、その周辺に雨漏りの形跡があったので、外壁を一部撤去したら柱が腐食していました。
みると、2階のバルコニーと建物の付け根にひびが入っており、そこから雨が浸入し長い間に壁の内部で腐食したようです。さらにそのこにシロアリも来て周囲の土台壁下地がやられていました。
新しい柱などに入れ替えたりして補修しましたが、ちょっと大変な工事です。
取り替えた材木には、防蟻材を塗布して元に戻します。

雨の侵入から始まったと思われるこの状況。ちょっとしたひびなどでも長い年月になるとおおごとになってしまいます。不審な点を見つけたら、工務店に相談しましょう。
我々は、ある意味医者と同じですから。初期症状なら簡単に直せることもありますよ。

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2011年06月23日

便所の床直し

 


便所の床直しを依頼され、日程を調整の上、工事に入りました。
床が今にも落ちそうなほど、トランポリンのようにバウンドしていたのです。
床は、タイルで仕上がっていました。

壊してみたのが左の写真。
すべて撤去したのでわからないと思いますが、床を受けている根太という木の骨(約3.5cm×4.5cm・一般的な太さです)が、折れてしまい、タイル下地の合板のみで便器や人を支えていました。

床の下は、土。基礎でがっちり囲まれており、通気口もなく、湿気が多い状態でした。
おそらく長い間に湿気で骨が腐って(実際腐りかけてました)、荷重がかかって折れてしまったようです。多少排水が漏れていたかもしれません(床が動くので排水管の接続から微妙に漏れていた可能性もあります)。

合板は、粘りがあるのでいきなり割れてしまうこともなく、タイルと相まって何とか今まで持っていたのでしょう。
いかに、床下が乾燥しているのかが重要かというのがわかりました、まだ、シロアリにやられていなかったのは幸いです。

このあと、土間に気密シートを敷いて、防水テープで基礎に止めて、木部には防腐防蟻材を塗布して、フローリングで仕上げました。
フローリングも耐水性のあるものを選びました。

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2011年06月01日

骨組みの腐食




逆光でわかりにくいかもしれませんが、本来あるべきはずの柱が、腐食してなくなっていました。
原因は断定できませんが、状況からみるとかなり前から雨漏りしていたようでそれで腐食したのと、それに伴いシロアリによって完全に柱としての形をなくしていました。

改装工事で表面の内装だけでなく、内部も見ることでわかったことです。
これが、改装、リフォームのよいところです。

作業は大変ですが、柱の補強をすることでこの家をさらに良くすることができます。

また、これを見てもわかるように外装工事はとても大事です。ただ、表面的にきれいにするのではなく、こういった悪いところがわかるかもしれません。それで早く補修すれば、被害は少なく金額もかからないのです。
ぜひ、家のメンテナンスを怠らないでください。

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2011年05月25日

ウッドデッキと手すり




庭など表に出る掃き出し窓の先に一つのクッションとしてベランダと呼ばれたり、濡れ縁と呼ばれたりするものがあります。
ここで、洗濯物を干したり、広くできれば、遊んだりくつろげる場所になります。

ここでは、庭は広いのですが、花壇などが多く、また洗濯物を干す空間がなかったので、ウッドデッキで作りました。

当ブログで何度も登場するイペやセラガンバツといった水に強く固い木材を使用しています。
さらに手すりを兼ねて布団などが干せるようにしました(ただし、ヒノキ材)。お年寄りだと高い位置に物干し金物を取り付けると大変だからです。
建物の床高が割に高く、庭に下りるにも段差が大きいので、同じ材で階段を作りました。

他にアルミ製のサッシメーカーなどが作っている商品や見た目が木目調の樹脂製のデッキ材などがあります。

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2011年01月29日

補強します




壁も壊すような今回のリフォームの場合、壁の中が見えることによってできることがあります。
古い家だと断熱材が入っていないことが多いので、できるだけ入れるようにすること。

もう一つ大きいのは、構造上の補強です。同じくあまり古い家だと写真のうな壁に斜めに入る筋交いというものが少ないことがあります。
今回のように間取りも大きくいじることになると、りオーム後の間取りを考慮して、構造上必要なところに筋交いを入れていきます。

また、柱が不足しているようなら柱を建てたり、床の骨組みが細いようなら太く補強したり、いろいろできます。

写真では、床に桟のようなものが並べて売ってあります。これは、構造上の補強ではありませんが、畳のところをフローリングに変えるために行っています。
フローリングの方が当然畳より薄いので、そのまま張ってしまうと前より床が下がって、かえってバリアフリーにならなくなります。
そこで桟を打ち、高さを調整するのです。
さらにこの上に構造用合板を貼って、床の剛性をとります。

リフォーム後の外見がきれいになるのも大事ですが、見えないところも直していくのもリフォームの大きな魅力です。

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2011年01月26日

補強(リフォーム)

 


簡単なリフォームから新築に近い大掛かりなリフォームまで、同じリフォームでも様々。
今、その大がかりなリフォームを行っています。

大がかりというのは、内装関係をやり替えるだけとか設備機器を取り換えるというのではなく、ほぼ構造体のみにして、間取りから内装設備すべて変えてしまうもの。

そのためには、構造的に影響が出てくることがあるため、慎重に判断して補強することも出てきます。ただ、こういう工事ができるのも木構造という日本従来の建物であるが故にできることともいえます。

そして、きれいに壊してやり替えるのであれば、ついでと言っては変ですが、是非やりたいこと。
それは、壊さなければできなかったことです。

先にも述べたように古い建物は、現在の耐震基準を満たしていないものが多いので、その補強です。
間取りもいじることがあるので、やらなければならなくなってしまうこともありますが、骨組みを補強すること。細い柱や梁を太い材に入れ替えたり、補強金物を使用して、強くすること。

土間が、土のままであることが多く、基礎も鉄筋が少なかったりすることも。
土間のコンクリートを打って、補強すると同時に土間からの湿気止めをします。

腐食した材を入れ替えて新品同様にするなど。

あとは、断熱材が入っていないこともあるので、現在に見合った断熱材を入れます。

設備関係の古い配管も新しくできます。
他にもアルミサッシを入れ替えるとかいろいろ。

もし、大がかりに壊すようなことであれば、このようなことを視野に入れたリフォームをお勧めします。家がより長持ちしますよ。

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2010年10月08日

屋根の構造用合板貼り




上棟が済むとまずは、屋根から作っていきます。
屋根ができれば、少々の雨なら下で仕事ができます。

垂木という骨組みを組んで、その上に構造用合板を貼ります。屋根の仕上げ材の下地になることから、野地板とも言います。
ただ、以前の野地板には、構造上の強度としての意味は少ないのですが、この合板を貼ることで屋根を固めることができ、家全体の強度もあげているのです。
厚みは、求められる強度が違うのですが、だいたい12ミリです。

それを2×4用の釘で(通常の釘よりも太い)約15センチピッチで留めていきます。
これが済むと屋根業者さんの出番です。

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屋根通気




建物に通気層をとるという考えは、だいぶ当たり前になってきました。
手間が余計にかかることですが、建物のためには、さらに家の内部のためにもいいことです。

白いシートの上に屋根なりに取り付いている桟のようなものがあります。この厚み分(30ミリ)が通気層となります。
当社の場合、壁にも通気層をとるので、家全体が通気層におおわれるようになります。

白いシートは、透湿シートといって、防水の役目(雨が万一浸入した時でも防ぐ)もありますが、通気層を通る湿気を室内に入れない役目もあります。逆に内部の湿気を出すこともします。

通気層は、厚ければ厚いほどいいのですが、それでは大変なので約30ミリ前後にしています。

この通気層によって、外部の温度や湿気を建物内に入れないという役目を持っています。ということは、室内の空調設備の効率も良くなります。エコですね。
アルミサッシのペアガラスもガラスとガラスの間にある空気層が断熱効果を持っているのです。
ちょっと手間はかかりますが、長い目で見た場合にこの通気工法を是非取り入れていただきたいものです。

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2010年09月29日

アンカーボルト




土台を据え付けた状態です。
見えなくなっていますが、土台の下には機密用のゴム製のパッキンがはさんであります。外部の空気や雨水の浸入を防ぐためです。それから透湿シートを敷き込んでいます。このシートは、ずっと屋根まで立ち上げて建物を包むようにします。

それはあとにして、ここで見てもらいたいのは、金物です。
金色の細い棒がにょきっと立っています。これは、アンカーボルトで基礎の中に埋め込んであるのですが、中では先の方で傘の柄のように曲がっていて、基礎に食いつくようになっています。このアンカーボルトが土台を突き抜けているのは、そこにくる柱と結びつけるからです。
土台は、その左わきにある金物で基礎と固定されていますが、このアンカーボルトによって、建物が完全に基礎から外れないようになっています。

このアンカーボルトは、その建物にとって重要な場所に設置されます。あまり負担のかからないところにしても意味がありません。
とても重要な金物です。


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2010年07月30日

1階のデッキと2階のバルコニー骨組

 


何度か紹介しているバルコニー関係ですが、骨組みがちょうど2パターン同時に行った現場があったのでご紹介します。

木だけで製作したバルコニーもありますが、1階の場合どうしても湿気などの問題からすべて木製にするとメンテナンスが必要となるので、床を受ける足だけ別の素材にすることがあります。
ここでは、下がコンクリートなのでやりやすかったのですが、鋼製束という足で上の木部を受けています。
高さが調整できるので施工もしやすいのです。ビスとボンドで留めるので倒れることもありません。強度もあり湿気にも強い製品です。
その上に木の受け材を流し、デッキ材を貼りますが、これらはセラガンバツといって最近よく使われる水によって腐らない木を使用しています。

さらに2階のバルコニーは、空間が大きいことから鉄骨で骨を組んでいます。
これは、建物の強度を上げる効果もあります。
鉄骨で梁を組んでターンバックルという細い棒で水平方向の強度を上げます。
塗装は、塗装業者のペンキではなく、亜鉛めっきをしています。さび等のことを考えるとめっきがいいのですが、コストはかかります。

この上にFRPのグレーチングを敷きますが、これは、下の木製デッキと併せてまたご紹介します。

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2010年07月24日

2階の木製バルコニー

 


ちょっと1階のテラスのように見えるバルコニー。
これは、2階です。
すべて木製でできたバルコニーです。

当然雨などによる腐食のメンテナンスなどのリスクはありますが、ここで使われている木は、構造上重要な柱や床受け材根太など骨組みは、ウリンといって水に入れても沈んでしまうような、重い木で耐水性に優れた木です。
なおかつキシラデコールという浸透性の外部用塗料を塗っていますから、丈夫にできています。

やはり、木のぬくもりは気持ちよく、このように天気のいい日にバルコニーに出るのは格別だと思います。

すべての住宅に応用できるとは言えませんが、やり方によっては、木でも出来ますのでご検討を。

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2010年06月19日

デッキの製作




本体ができてきたので、2階のベランダを作り始めました。

すべて木製で現場で仕上げます。
木で作るということは、長い間で腐食することも考えなければいけません。
安い木で作ると塗装だよりになってしまい、メンテナンスも大変でそのうちほっとくと腐ってしまいます。
そこで、最近よく使うのがイペ、セラガンバツ、ウリンといった非常に硬くて重い南洋系の材木です。

水に非常に強くこういったできい材には適しています。
ただ、価格が高いのと固くて加工が難しいという点があります。
そこで、骨組みはこういった木を使い簡単に直しやすいデッキ(床)部分や目隠しにするような羽目板などは、比較的安価な杉材などを使い塗装します。

できたと木の風合いなどを考えると材木で作ることをお勧めしますが、アルミ材でつくるバルコニーやデッキ材もあります。メンテナンス的にはすぐれてます。ただ、好きなように加工できないこともあります。

いろんなことを考慮してベランダやバルコニーの材料は選びましょう。

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2010年05月27日

上棟

    


ある意味一大イベントである家を作るという行為。さらにそのイベント性の一番高いのが上棟の日でしょう。

家を壊すか更地の土地を購入した状態は、何もないただの地面。

そこから、地盤調査したり、掘ったりコンクリートを打ったり、わかりやすい工事とはいえ、何ができるのかわからない工事。

それらが済んで、ほぼ1日で建物の形が出来上がってしまう上棟の日は、お客さまにとって本当にイベント性の高いものと思います。
それは、建てる我々も同じ思いです。
何かわかりませんが、達成感のある1日です。こちらは慣れてしまっている部分がありますが、平面的なことや話だけの物が、立体的にできるということは、お客さまにとって本当に感動的なことなんだなといつも実感します。

そう思っている限りは、この仕事辞められないでしょうね。

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2010年05月25日

材木搬入、土台敷き




基礎が完成し、準備が整うと建物の木材が搬入されます。

現場狭いので、すべて一気に入れません。
まず、最初に必要な土台を搬入します。

搬入された土台を設置する場所に並べ、確認。それから基礎から出ているアンカーボルトの位置を合わせて、土台に穴を開けます。
土台と土台(その後の材木も含めて)、今回は、プレカットといって、工場ですべて加工して持ってきます。
ですから、問題がなければ、土台は並べてアンカーボルトで締め付けるだけなのです。

土台が終わるといよいよ柱や梁が搬入されます。

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2010年03月01日

構造用金物




今や、木造建物欠かせないのが、これらの金物です。
写真の金物は、基礎と柱を結びつけるホールダウンという金物。これで、建物が基礎から外れることがないようにします。
土台に埋め込まれている丸い金物は、土台と基礎を固定させる金物。
柱の横にある斜めの部材が筋交いで、それを柱に止めている金物。
他にも柱と土台、柱と梁や桁、屋根の垂木を留める金物とたくさんの種類の金物があり、それらを使用します。

土台を除けば、各木材は、お互いを固定するように加工されており、釘ビスを使って止まっています。しかし、それだけでは、大きな地震には耐えられないので、このように金物を使うのです。
また、この金物も適当に使っているのではなく、適材適所に計算されているのです。

木造は地震に弱いと、早合点をしないでください。見えないところでこのような工夫がされているのです。

投稿者Toyoshima : 14:55 | トラックバック

外壁下地構造壁




建物の強度をより強くする方法として、壁屋根の下地に合板類を貼ることが主流になってきました。
2×4工法もその一つで、大きな柱や梁は使用していませんが、建物を面で持たせるという考えです。ですから、ちゃんと基礎とつながっていないと家がそのまま転がっていくこともあります(アメリカはこの工法です。よく、屋根だけ飛んで下がそのまま残っているのを見ませんか?)。

近年、日本の木造住宅にもこの方法を取り入れています。柱や梁、筋交いだけでなく合板を貼ることで強度を上げるのです。
また、これらを貼ることで、外装の工事の下地にもなり、作業しやすくなりました。
今、透湿シートという防水シートを貼るので、この合板が貼ってあると作業しやすいです。

この白い板も構造用の材料ですが、合板ではありません。耐火性能もある優れた材料です。内装用もあります。

ただ、どんな材料でも正確な施工をしないと意味がありません。
止めるための釘のピッチ、釘の大きさ。そして、この板が柱、梁、土台に必ず取り付いているか。
中途半端に止めてしまうと構造上の強度に全く反映されません。
これも見えない作業ですが、とても大事なところです。

投稿者Toyoshima : 14:47 | トラックバック

2010年02月19日

屋根骨組




上棟したら、まず屋根から作っていきます。
当たり前ではありますが、上から順番に作っていくのです。屋根ができてくれば、多少の雨なら工事が進められることもあります。

屋根垂木という屋根を受ける骨組みを組んでいます。屋根材を受ける距離によってその材の大きさが変わります。
この垂木に構造用合板を打ちつけ、屋根材を仕上げていきます。

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2010年02月16日

内装下地




内装の仕上げの下地として、石膏ボードを貼ります。
壁は、通常厚み12.5ミリ。サイズは、畳ほど。または、天井まで届く長いサイズもあります。当然、継ぎ目が少ない方が内装の仕上げには影響が少ないです。
天井には、厚みが9.5ミリ。作業性として薄くしないと天井の場合は大変です。

石膏ボードは、耐火の役目ももっています。
また、本来強度はほとんどないのですが、強化ボードといって構造強化のために使用するボードもあります。また、水回り用の耐水ボードもあります(いずれも普通より高い)。
厚みも15ミリというものもあります。

今、仕上げとして多くの場合、ビニルクロス貼り。ここ最近では、珪藻土といった左官材料で塗って仕上げることも多くなりました。
さらに、塗装で仕上げることも。
いずれにしても下地としては、この石膏ボードで十分まかなえます。
板材で仕上げる時も下地にはこの石膏ボードを使っています。

多くの仕上げ材の下地になれるこの石膏ボードはすぐれものです。

投稿者Toyoshima : 18:41 | トラックバック

2010年02月13日

上棟

    


材木も搬入し、足場も出来上がる。

やっと、上棟です。上棟とは、字のごとく建物の屋根で一番高い部分を支える水平材である棟を上にあげて取り付けること。
つまり、その日に建物の形がわかるような構造体として出来上がるときです。

現在は、レッカー車というクレーンの備えた機械を使って立ちあげることが多く、その日の工事も速くなってきました。重い材木も簡単に上がってしまうからです。

奥の方から手前に向かって立ちあげていきます。まずは、柱を建ててそれかる上に乗る材木をレッカー車で持ちあげて取り付けていきます。

1階から2階へと建ち上がっていき。最後に屋根となる小屋組みを作って、棟を上げます。

そこまでいくと、棟飾りを南に向けて棟となる部分に設置します。
これは、上棟の日だけで、屋根工事のころには、屋根裏かスペースのあるところに入れてしまいます。この飾りも含めて、上棟の儀式は、地域によって変わりますが、おそらく多くは、簡易的になっていると思われます。
でもそうはいっても、やはり一大イベントという感じはします。

施工業者である我々は慣れていますが、おそらくお施主様には感慨深い工事日ではないでしょうか。

投稿者Toyoshima : 18:34 | トラックバック

2010年02月09日

土台敷き

 


基礎が完了すると次に土台を据え付けます。
材料を搬入し、必要な場所に振り分けます。そして、最初に土台を据えて上棟に備えます。
土台にアンカーボルトのあたる部分を写し、ドリルで穴を開けます。
そして、敷き込んで、アンカーボルトに座金を入れて締め付けて土台を定着させます。
その際、土台のレベル(水平)も見て、その後の工事で建物が傾いて建たないよう注意します。

投稿者Toyoshima : 17:42 | トラックバック

2010年01月20日

天井のボード




内装の仕上げ材の前には、たいてい石膏ボードを貼ることが多いでしょう。
壁や天井に石膏ボードが貼られると部屋の広さがわかってきます。

天井の石膏ボードは、厚みが9.5ミリ。壁が12.5ミリ。
天井は、荷重がかかるので厚みが薄いのですが(施工も大変なので)、防火上の問題や構造上の問題、つまり3階建などはその厚みも変わります。
天井でも12.5ミリになったり、壁が15ミリになったりします。

石膏ボードも種類があって、強化ボード、耐水ボードがあります。
基本的に内装の下地材ではありますが、湿気、防火の性能が本来のものです。構造上それほど強くはないのですが、木造3階建てになってくると強化ボードで壁の強度を上げるようにします。

また、石膏ボードは水浸しにしてしまうと断熱材と同じでだめになってしまいます。
湿気が強いところでは、耐水ボードにすることもあります。
仕上げると見えなくなるのですが、必ず必要な下地材ですね。

投稿者Toyoshima : 17:51 | トラックバック

2009年12月25日

プラ束




プラ束というのは、商品名でどこでも通用する名前ではありませんが、床を支える束が木製でなくプラスチック製であるということです。
プラスチックといっても当然そんなに簡単の壊れるような商品ではありませんので、なんら使用に問題ありません。

施工上のいいところは、軽いし、セッティングすると高さを調整できる点です。

その他で今までの木製より何がよいかというと、腐食することがなく万一シロアリの被害もないことです。また、木だと乾燥したり湿気で動くため、床なりの原因になりやすいですが、このプラ束だと床なりが少なくなりました。

使う場所は、床でも1階のみです。下がちゃんとした地盤なり土間があるということです。
写真に見える束の上に載せている太い角材は、大引といって、9cm角のものです。
この大引に根太という床板を受ける水平材がかかります。
その根太の上に床用の構造用合板を貼り、フローリングなど仕上げの床材を貼ります。

小さくて軽いけれどもこれらの重量を支える大きなやつです。

投稿者Toyoshima : 11:16 | トラックバック

2009年12月19日

筋交い




よく見かけるとは思います。
壁となるところに斜めやクロスして板が打ってあります(写真の手前に斜めに見える板は別です)。

これで建物の強度を保っているのは、もう常識的にお分かりと思います。

立体的な面として壁を考えて水平方向のゆがみをこの筋交いで防ぎます。
突っ張り棒と思えば、わかりやすいでしょうか。
ここでは、計算上斜めに1本にしていますが、不足する場合は、たすき掛けにクロスして入れます。
この筋交いの上下は、構造用の金物でしっかりと止めるので、外れることはありません。

この筋交いは、家の内部の壁にする場合もあります。
ですから、壁を壊してくださいという要望に答えられない場合もあります。

適当に入れているのではありません。ちゃんと必要なところに入れてあるので、むやみに撤去はできないのです。

投稿者Toyoshima : 10:30 | トラックバック

2009年12月15日

屋根下地




上棟しますと続けて木工事が始まるわけですが、まずは屋根から作っていきます。

要は、上から順番に作っていくわけですが、屋根がある程度できると少々の雨でもしのぐことができるため、屋根下の工事ができるので、雨が降るたびにお休みすることはなくなります。

屋根の骨組みができて、屋根の剛性を高める合板を貼ると防水シートを貼ります。
防水シートといっても透湿シートといって、外部の水の侵入を防ぐと同時に内部の湿気を外部に出すという特性を持っています。
屋根通気をとるため、屋根下地上に外部の空気が通ることから、このシートを貼ることによって、通気層の湿気を入れずに、内部の湿気を通気層に出すのです。
非常に家のために良い環境ができるわけです(この方法を外壁にも行います)。

また、万一雨が浸入してもこのシートで内部に入ることを防げます。

投稿者Toyoshima : 14:04 | トラックバック

2009年12月09日

上棟

 


ものすごくいい天気で、豊島工務店にしては上出来の天候です。
と、いうのはなにか雨男か雨工務店か あまり ぱっとしないのが 今までで。

ここ数年は、非常に成績が良いです。

間違いもなく進めば より気持ちがいいものです。

レッカー車というクレーンを持った重機で材木を上げていくので、スピードも速く ほぼ午前中には建ち上がります。
1階の柱を建てて、その上に載せる胴差しを架けて、また2階の柱を建てて、その上に梁・桁を架けます。
それができると屋根の垂木を受ける母屋を建てます。

規模が大きいと2日かかることもありますが、ほぼ1日で出来上がります。

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2009年12月05日

土台敷き

 


基礎工事が完了し、次に行うのが土台を敷き込むことです。
単純に言えば、事前に基礎の合わせた寸法に加工した土台を載せるだけですが、アンカーボルトがあるためにそのまま載せることはできません。

まず、所定の位置に土台を置き、アンカーボルトの位置を土台に写し込みます。
それから、ドリルを使って穴を開けます。

それから土台を並べます。ひと通り並べたらアンカーボルトに座金、ナットを取付ます。
それから、レベルを見て土台が水平になるように調整しながら、ナットを締め付け土台を固定します。

あとは、建てるだけです。

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2009年11月22日

内部塗装




階段を塗装しています。

ここの階段は、すべて木製でパイン材という種類の木材とSPF材というヒノキと栂の間のような木材の2種類です。
どちらも輸入の無垢の木ですが、パインは1枚ものではなく、同じ種類のものをいくつか合わせた集成材(積層集成)です。

木の良さや雰囲気を残すためにそのままにしたいのですが、やはり歩いたり手を突いたりと次第に汚れてしまうので、塗装で保護します。

ペンキだとせっかくの木がわからなくなるし、いずれ塗装がはげたりするので、ウレタンという耐性の強い塗料にして、色をつけないクリアな仕上げにしました。
つやも5分つや程度であまりつけないようにします。

養生をして(廻りに塗装がつかないように)、それから2回、3回と塗ります。
塗れば塗るほど厚みがつき長持ちするのですが、時間をそこまでかけられず、2,3回かけています。

つやもピカピカになるほど付けるとまた違うらしいのですが、自然な形にしたかったので半つや(5分)にしています。

塗装はほかにもニス、自然塗料、ワックスと多種類あり、用途によって分けています。
その場所の状況、コスト、メンテナンスなどを考慮して選びましょう。

投稿者Toyoshima : 13:35 | トラックバック

2009年10月03日

外面の下地状況




ちょっとブログさぼっていたら、建物の構造写真を逃してしまいました。
現場は、常に動いているので、その速さはそのたびに変わりますが、油断すると見逃してしまうこともあります。

とは言っても、先に載せた構造用金物の取り付け確認や構造用合板の取り付けなど、ちゃんと確認し、施工写真としては残しています。つい、携帯の写真を撮り忘れてしまうので。

ただの骨組みから今度は、屋根・外壁に構造用合板を貼ります。ほぼ貼り終わった状態の写真です。

骨組みだけでは、構造上の強度が不足している場合、合板を張ることで面として強度を保たせています。2×4工法は、その考えです。
つまり、在来と2×4の混合というわけです。

ただ強度上だけでなく、防水(透湿)シートも貼りやすく、気密性も取りやすいという利点もあります。仕上げの外装材に対してもこの状態なら、いろいろな仕上げに対応できます。

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2009年09月25日

筋交い金物




筋交いというのはご存知でしょうか。

柱と柱の間を写真のように斜めに入っている部材です。まれにクロスして入れていることもあります。

簡単に言うと建物が地震の揺れや風による揺れに対して、斜めの部材でつっぱていると思ってください。
これを、構造計算から適正な場所に入れることで建物が強くなります。
それが、ちょっと前までは大工さんの感覚で入れていることもありました。
古い建物だとないこともあるようで。

ただ、以前はこの筋交いは、釘で柱と土台に止めていたのですが、より強度を出すために専用の金物を使って、確実に固定するようになりました。

ですから、後からリフォームで壁を壊す時には、この筋交いがないところを選んでください。壁をとって家の強度が落ちては何もなりませんから。

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2009年09月23日

ホールダウン金物




ホールダウン金物は、基礎から立ち上がったアンカーボルト(土台を貫通している)と柱を結ぶ構造用金物です。

ホールダウン金物の前にボルトの頭が見えます。以前は、この金物だけでした。
基礎工事の際にアンカーボルトを鉄筋に取り付け、基礎工事完了して土台を載せたときにこの金物で基礎と土台を結ぶ、つまり建物が基礎につながるということですが、

土台と柱の継ぎ手が悪いと土台だけ残して柱が抜けてしまう恐れもあります。

そこで、このホールダウンを使って、建物が地震や風で基礎から外れないようにするのです。
あとは、構造計算からその耐力に見合ったものを使用します。

そうなると基礎が悪いと意味がないので、鉄筋をちゃんと組んで適正な強度のコンクリートが必要となるのです。

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2009年09月17日

建て方




基礎が出来上がり、1日で建物の骨組みが組みあがる 一番ダイナミックな時です。

お客様も出来上がって喜び、はっきりとわかりやすい時です。

大工さんとしては、一番緊張している時です。
間違えたからやり直せばいいとか、何日もかけていいとかというわけにもいかない、
独特な1日です。

ですから、組み上がるととお客様以上に我々に達成感があるのです。
まだ、完成までにはこれからですが、一区切りとして重要な1日です。

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2009年08月20日

材木の墨付




新築工事ですから、当然材木の準備から始まります。
このときの名称をいつも悩んでおり、タイトルに苦労しています。あまり専門的な用語だと内容も分からないし、でもつい使いなれた言葉になります。

設計図を基に材木を拾い出します(いろいろ長さや太さがあるのでその種類と数量を出すこと)。それを材木屋さんに注文すると、2週間近くでほぼそろいます。

それから、材木を必要な寸法に切ったり加工したりするのですが、その作業を自分の会社の作業場を使ったり、材木屋さんの作業場を借りたりします。当社は、狭いので(悲しいことに、都内では大きい敷地は高くて確保できませんです)、材木屋さんの作業場を借ります。

以前は、いろいろな工務店がその作業をしていましたが、プレカットといって、すべて工場で加工して持ってくることが多くなったため、材木屋さんの作業場での光景もなくなりました。

タイトルの「墨付」は、材木に切る位置や加工する形を墨で(今は、鉛筆やボールペン)、書き込むことです。こういった作業により、大工さんは徐々に家の内容を把握していきます。
それがすむと切ったり掘ったりの加工ですが、その時は、多分「きざみ」という言葉を使うでしょう。

わからない言葉があったら遠慮なくお問い合わせください。辞典で調べてからお答えします(笑)。

投稿者Toyoshima : 10:37 | トラックバック

2009年06月22日

1階の天井裏




1階の天井裏でふさぐ前に撮影したものです。

なにやらごちゃごちゃしてわかりにくいとは思いますが、天井裏や床下のはいろんなものが入っているとわかってほしかったのです。

まずは、断熱材。これは、必ず入れるようにしています。お互いの階の温度が逃げたり入ったりしないようにという意味もありますが、これで多少の遮音効果も考えています。
完全防音ではないのですが、上下階が身内であれば、問題ないかと思います(それでも音を気にする場合は、施工前に相談してください)。

真ん中に緑色の太い管がありますが、これは床暖房の配管。床暖房がなければ、この配管もありませんが、エアコンなみに太い管が通りますので、そのルート確保は考えなければいけません。ですから、天井を貼らないとか、骨を見せる場合は、この配管をどうするか検討が必要です。

他に水道管、排水管。電気の配線。エアコンの配管。
天井裏は、設備配管でいっぱいです。

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2009年05月26日

通気工法




外壁の通気層です。なにが??

防水(透湿)シートを貼りめぐらした後に通気層を作ります。壁の下から空気を取り入れ屋根上まで通気層を作り、屋根棟から出します。
その層を確保するために厚み25ミリの桟を竪に打ちます。

柱や間柱と同じ間隔で打ちます。その間が通気層となり、基礎上ぐらいから入るようにしています。
この桟は、外壁材の下地材にもなります。

空気は、上昇気流の原理で地面で温められ上に上昇していきます。出口がないと空気だまりになるため、屋根棟から出します。この通気層が外部の熱を遮断します。層が厚いほど効果があるのですが、そんなに厚くはできないため、現状の寸法にしています。
また、空気が流れることで湿気も上部に逃がす効果を持っています。

これだけでは、断熱効果はまだ弱いので断熱材も併用するのです機械を使わない、通気工法でより家のためによい作り方を目指しています。

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2009年05月02日

補強材料

 


壁と屋根を補強する材料をご紹介。

上の写真は、壁を内側から見てます。柱があって、筋違いという建物を補強する斜めの材料があります。その中に細い柱があるのが、間柱と言います。
構造上そんなに強度を期待するものではありませんが、内側や外側の仕上げの下地になっていきます。だいたい45?ピッチで入れていきます。

その外に貼ってあるのが構造用合板。やはり壁の強度を上げるためのもので、これをパネル化したいるのが、ツーバイフォー工法です。建物を面として固めてしまいます。ただ、この合板だけに強度を頼ると、あとのリフォームで改装が難しくなることもあります(合板で強度を持たせているので、安易に壊せない)。

下の写真は屋根裏です。北側斜線などの都合上、変な形状になっていますが、構成する部材は同じです。梁材という水平の構造材に垂木という屋根の勾配なりに入っている部材があります。屋根を形成する部材ですが、前は、細い材料でしたが、現在はこれも構造上強度を持たせる部材として、太くなっています。約30cmピッチに入っています。この上に壁と同様構造用合板を貼ることで、面として強度を出しています。

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補強金物2




補強金物はいろいろありますが、また一つご紹介。
筋違いと言って、よく壁に斜めに1本か交差してXの形で材木があるのを見かけませんか。
壁の強度を上げるための部材です。建物に対し、横から来る荷重(風など)に対抗するものです。

強度をよりよくするためにそれが2本だったり、筋違いの部材が太くなったりします。

かなり前から入っている部材ですが、ここにきて新たに補強されるようになりました。
基本的に土台、柱、桁または梁という基本となる構造材に取り付き、釘で止めていることが多かったのですが、補強金物を取り付けることによって、筋違いが他の部材と離れないようにします。
金物の形はいくつか種類がありますが、目的は同じです。

筋違いが弱そうだからやっているのではなく、より強くするためのものです。

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2009年05月01日

補強金物




基礎工事の時に入れたホールダウン用のアンカーボルトは、このように柱と固定されます。
これで、基礎と建物が結ばれた状態になります。

これは、植物を土から引き抜くように、地震や強風によって建物が基礎から引き抜かれることを防ぐのです。すべての柱にやるわけではありませんが、構造上重要な柱に取り付けます。また、建物の規模やそこにかかる可能性のある力を考慮して、金物も変わっていきます。
以前は、土台だけを基礎と結んでいましたが、それでは柱が抜けてしまうことになるので、この金物が出てきました。

木と木だけが組み合わさっているのではなく、いろいろな金物を併用することによって建物の強度を保っているのです。

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2009年04月24日

棟上げ

  src="http://www.toyosima.biz/images/moblog/09/04/124055760210.jpg" height="400" />


材木の加工も済み、周りに足場を立てて準備が整い、いよいよ棟上げです。
クレーン車を使って材木を運び、組み上げていきます。金物による接合なので割と早く組みあがっていきます。

立ち上がると上棟用のお飾りを南に向けて一番高いところに据え付けます。屋根を作る頃には、それを屋根裏にしまいます。もし、解体するような時屋根裏からこの飾りが出てくれば、誰が建てていつ建ったのかがわかります。

古い民家を壊すとよく見られますが、棟札といって、年月日、大工棟梁などの名前が記されており、その建物の築年数がわかります。
自分が建てた家が壊される想像は、あまりしたくはないですが、その時に豊島工務店がいつ建てたのかがわかるようになっています。

工事中で一番わかりやすくダイナミックな瞬間が棟上げでしょう。1日で家の形が出来上がりますから。

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2009年04月20日

構造用金物付け




基礎ができた現場に、材木を搬入します。そこで、構造用の金物を取り付けていきます。
なぜ、つけて持ってこないかというと金物が邪魔になり、荷物としてかさばるため、運搬回数が増えたり、大きな運搬車が必要になってしまうからです。
そこで、現場に材木を搬入し、金物付けをするのです。

雨が降るとできませんが、その辺はうまく段取りします。でも、天気のいい日に金物付けをしているといよいよ立ち上がるなという実感がわきます。

また、プレカットといって工場で加工し、組み立てできる状態にして現場に搬入することもあります。それでも土台だけは、先行して現場で据え付けます。

当社のポリシーとして、プレカットはなるべく避けています。それは、プレカットが悪いわけではありません。作る大工や我々が建物のことを頭に入れたいのと材木の無駄を取らないようにするためです。
本来、こういう姿が現場でよく見られました。その姿を残したいという技術やコストとは関係ないところですけど、伝統として残したいなと思っています。

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2009年04月18日

土台据付け

 


基礎工事が終わると上の躯体を作る木工事になります。
何はさておき土台を据え付けます。

まず、基礎の天端に墨を打ちます。建物の芯となる墨とそれから一定の距離をあけた逃げ墨です。
芯となる墨は、建物の大きさの基準線ですからこれがないと適当に土台を置くわけにはいきません。
土台は、すでに大工さんが図面通りに加工しているので基礎と一致させるためにも墨は打たないといけません。その芯の墨から別に逃げ墨を出しているのは、基礎の芯には、アンカーボルトが入っているため、芯を通して打てないため、別に無1本打つのです(上の写真)。

その線を基準に土台の芯も出し計測して正確な位置に据え付けます。
また、アンカーボルトが出ているので、その位置も出してドリルで土台に穴をあけます。

そうして、据え付けますが、土台の下に白いシートがあります(下の写真)。
これは、建ちあがったときに建物を覆うシートで、透湿シートと言います。湿気を外部から入れず、内部の湿気を出す優れたシートで防水の効果もあります。
これを土台下に入れて、建ちあがると巻き上げてさらに上に貼っていきます。

同時に土台の水平もちゃんと見ます。まさしく土台ですから、基礎と土台がおかしいと上の建物もまっすぐになりません。大事な仕事です(全部大事ですけど)。

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2009年03月31日

材木の加工




基礎工事が始まると同時に材木の加工(墨付け、きざみなどといいます)に入ります。
建てるのに必要な材木を注文し、それがそろったら加工します。

まず、図面を見ながら土台から順番に墨付けしていきます。加工するために長さを切ったり、接合部分の加工するための線を引く作業です。
その墨付けの線に沿って加工していきます。

これらの作業によって、上棟の日に一気に1日で組み上げることができます。

並んでいる材木は、梁材と言って柱の上に水平に載るかまたは掛ける構造材です。
当社では、ほぼ新築の場合、集成材を使用します。1本の無垢ではなく、何枚かの厚い板を合わせたような状態で柱や梁の太さになっているものです。強力な接着剤で接合されており、まずそれがはがれることはありません。

これらを使うメリットとして、無垢の材木より強度が強いこと。
乾燥された材を集成しているので、木材特有のくるいがないこと。寸法がしっかり決まっており、材によるばらつきはないことです。最近は、接合部に金物を使用するため材木は、乾燥されていて精度のよいものが求められます。そのため、集成材を使っています。

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2009年03月24日

筋違補強その2




補強の様子をもうひとつ。同じく筋会違ですが、Xになっています。たすき掛けとよく言っています。
片側だけよりも大体倍強いと考えてください。ほかに補強できる壁がなければ、この方法です。
さらに補強する場合は、この上に構造用合板を強度によって厚さを変えて貼ります。

ここは、ガス台の前になるので窓のままでは危ないし汚れてしまうので、キッチンパネルを貼ります。その際、その壁を構造上の耐力壁にしました。

この筋違いができな場合は、構造用合板のみ貼ることもあり、必要に応じて外部と内部の両方に貼ることもあります。改修の内容や条件、耐力壁の計算上状況は変わります。

筋違いや構造用合板もただ木や板をを打てばよいだけでなく、土台と柱と梁桁等の横材にからまないと意味はありません。

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2009年03月23日

筋交補強




解体した後、補強が必要な壁に筋交を取り付けています。

基礎や土間の補強のほかにやはり骨組みも補強しないといけません。
腐食したところを直したり、構造上強くするために補強もします。ちゃんと以前の工事も去れていれば必要ありませんが、古い建物ほど耐震には弱くなっていますので、完全にはできなくてもできるだけ補強していきます。

耐震工事、リフォームおのおの独立した形でも工事できますが、いっしょの形で出来れば、うまく納まります。

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2009年03月22日

土台の補修




古い建物を解体するとどこか腐食している部材が必ずあります。
主に水廻りのところが多いのですが、たまに雨漏りによって腐食しているところもあります。いずれも壁の中で表面に出てこなかったものばかり。

水廻りでまず間違いなく何らか腐食しているところがあるのは、浴室です。
それも在来のタイルでできた浴室です。

ユニットバスという商品が出てくるまでは、ほぼ100%に近くタイル張りの浴室でした。
タイルというのは、防水性があるものではなくその目地関係から水が浸入してしまうのです。
下地に防水をしてあることもありますが、防水も長い年月ではその機能を損なってしまい、水が入り材木を腐らせてしまうのです。そのあと、シロアリにやられるケースも。

やはり柱や土台を交換するということは難しく、おおごとになります。
部分的であれば、写真のように継ぎ足したり、部分的に取り換えたり、補修します。この後防腐処理をして元に戻します。
また、こういったときに構造用の金物を使用して補強をしておくとよいでしょう。

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2009年03月16日

床レベルの調査




古い建物の改装工事ですが、約50年近く前の建物で、かなり老朽化しているのと内装など現代にあわない仕上げになっているため、補強と修理を兼ねてきれいに改装します。

まず、床のレベル(水平)が悪いためそれを直します。そのために床の骨組みを全部解体しました。
そうしないととても水平に直せる状態ではありませんでした。

そこで、この写真の機械の登場です。
我々はよくレーザーと言っておりますが、水平や垂直を測定できる機械です。
カメラの三脚と同じものがあるので、高さは自由になりますし、それで自身の水平を保ちます。

まさしくレーザーのように赤い光が水平(もしくは垂直)にでます。その水平線を基準に天井や床を測って、レベル差を出します。また、その線を基準に新しい床や天井の水平線を出します。
縦に枠をつけたり、建具を入れたりするときは、この機械で垂直を見るとまっすぐに取り付けできます。
あと、これで床材の貼り初めの基本線を出したり、内装業者は、ビニルクロスの貼る基準位置をだしています。非常に便利な機械です。

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2009年03月05日

床の補修




フローリングが悪くなり、歩くところがぶかぶかしていました。今にも床が抜けそうな感じになっていました。
これは、経験したもしくは、今そのような状態になっているという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

古い住宅に多い現象で、フローリングの床の場合ですが、根太という床を受ける骨組みの上に直接フローリングを貼っている場合に起こります。フローリングは、合板だと思います。

床下は、1階なら土間で土の状態。まれに2階でもおこりますが、湿気で合板のフローリングが弱ってしまいます。そうすると合板は、薄い板を何層にも合わせたものなのでそれが湿気によって肌別れをおこしてしまい、床がへこんだりする状況になるのです。

解決策としては、写真のように悪い場所を切り取り、新たに板を貼るのですが、それではつぎはぎになって今します。この場合上の絨毯が貼ってあったので、こういう処置ができました。

本来は、床を全部壊して作りなおし、その際、床下の湿気止め対策をするのがよいのですが、コストや時間、家具の移動を考えると無理なことが多いです。
そこで、現状の床上に新床を貼ってしまう方法もあります。ただ、これも出入り口で他の床とに段差を生じてしまうこともあるので、業者とよく相談しましょう。

また、このように床を空けられれば、シロアリや床下の骨組みの点検もできます。

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2008年11月20日

壁のボード張り




リビングの壁下地となるボードを貼っています。ボードは、天井と同じものですが、厚みが12.5ミリで3ミリほど厚くなっています。
これが、3階建てとか内装の規制が厳しい建物になると15ミリになったり、2重に貼ったりします。これは、耐火のためです。

貼っているボードの向こうに見えるのは、外壁の構造用合板で、ここでは、外断熱のため断熱材が中にありません。
柱と間柱(写真で見えているのは間柱)の上に胴縁という細い材を水平に打っています。これにボードを留めるのですが、部屋が狭い場合は、直接柱などに留めます。ただ、柱が水平垂直の精度がやや悪いため、胴縁を打って壁の不陸を調整します。

このボードを貼り始めると部屋の雰囲気がぐっと出てきます。

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2008年10月29日

2階バルコニー防水




2階のバルコニーの防水工事で、FRP防水という工事です。まずは、下地に塗るプライマー(接着剤のようなもの)を塗り終えたところです。
床にむらが見えたりするのは、プライマーを塗ったためです。
このあとFRP製のネットのようなものを貼り、それをプライマーのようなもので固めてしまいます。いわゆる船底のようなものになって、水の浸透を防ぎます。当然水がたまるので、排水もとっています。

ここで大事なのは、どの防水方法でも平らな所から水が漏ることはまずはあり得ません。やはり、他の場所との取り合いや排水の周りが一番危険なのです。そういったところを慎重にやっていかなければいけないのです。

また、その下の木下地ですが、強度のためにまずは、構造用合板で床と壁を固めます。
床にはその上に不燃のサイディングのような固いものを貼り、万が一防水材と木材が延焼しないようにします。

防水は床だけでは、意味がなく写真のように30?ほどたちあげておきます。当然その下地も不燃材を貼ります。

防水より上は、外壁と同じ仕上げなのでその下には、防水を兼ねて透湿シートを貼っています。

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2008年10月25日

天井ボード張り




天井のボードを貼り終わりました。
ここでは、クロス仕上げになります。クロスの仕上がりが平滑になるよう、平らに貼ります。
ボードの大きさは、通常畳と同じぐらいです。その継手が同じにならないよう交互に貼ります。
そうすると クロスを貼った時に継手が分かりにくいのです。
照明があれば その線を出しておきます。
ですから 天井の下地が始まる前に 天井に取りつく器具の位置を決めておきます。

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2008年10月22日

天井断熱




1階リビングの天井下地です。縦横の格子状に組んでいる桟が、石膏ボードを止めるための骨組みです。
この骨組みは、2階の床組みや貼り材などといった構造材からつっています。
ここでの天井は、平らな仕上げになりますが、平らに仕上げても通常部屋の中央辺りが微妙に上にあがっています。
それは、本当に平らに作ってしまうと目の錯覚で天井が下がって見えてしまうからです。
大工さんはそういうところまで考えて作っています(床ではそんなことするとビー玉が転がってしまうのでやりませんが。笑)。

天井下地の上に置いてあるのが、断熱材です。2階と1階の温度が伝わらないようにする意味と多少なりとも遮音の効果を考えています。家族で住むのでそこまでは必要ないと言われれば無理には入れませんが、部屋の温度を保つためにもお勧めしています。
本当に音を止めるる必要がある場合は、もっと大掛かりな工事になりますので、これは、工務店と相談してください。

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2008年10月20日

モルタル下地




外装の下地関係もやっと終わりが見えてきました。
ただ、これも木工事としての下地工事です。

この現場では、モルタル塗りの上、塗装(吹付け)の仕上げになります。
モルタルを塗るために、その下地を作っているのですが、ラスカットという910×1820サイズの合板材を貼って、その上にモルタルを塗ります。
以前は、ラス板と言って12mmぐらいの厚みの幅の狭い板を横板に貼り、その上に網を貼ってモルタルを塗っていました。
モルタルはどうしても長い年月の間にひびが入ってきます。それをなるべく少なく長く持たせるために、新しい(といっても、もう登場して大分経ちますが)材料として、ラスカットがあります。ジョイントは、専用のコーキングを使用します。

このあと、左官業者によってモルタルを塗ります。

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2008年10月10日

壁通気




外壁材の下地受けでもあり、壁の通気層を確保するための桟をうちます。
通気層は、できればその空間が大きいほうが有利なのですが、外壁が外に多く出てしまうことや下の隙間から虫や火が入る恐れがあるので15から25ミリぐらいまでになります。

この通気層が屋根まで上がり、そのまま屋根の通気層につながっていきます。そして、棟の換気口から排気されます。入口は、土台下つまり基礎上ぐらいの高さになります。

通気を行うことで、外部からの断熱効果を高め、湿気を防ぎ、それが空調の効率を高めます。
それが、環境にもやさしい(エコな)ことになります。

この通気層の桟を打った後、外壁の仕上げ材を貼ります。ここでは、モルタル塗りの塗装仕上げなので、モルタル塗り用の下地材を貼ります。

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2008年09月30日

床組




1階リビングの床組です。
奥に緑色の立ち上がりが見えますが、基礎用の断熱材です。外断熱を進める側としては、本来外部に貼りたいところですが、シロアリがたべる(?)恐れがあり、最近は内部に貼っています。
基礎で断熱するので床下には、断熱材は入れません。

床の骨組みは、プラ束、大引、根太という順番にくみます。プラ束は、大引きを支える束で、プラスチック製で(当然荷重には十分耐えられる製品です)高さ調整が可能です。

大引きは、9cm角の材で根太を受けます。大引きは大体90?ピッチで、床を受けます。根太は、約30cmピッチこの大きさは、床材の仕様や下で受ける大引きのピッチなどで変わりますが、ここでは、3.5?の4,5cm角です。
この上に構造用合板を貼り、それから床材になります。ただ、ここでは、床暖房をやるので、床材の前に床暖房のパネルを敷きます。

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2008年09月17日

外壁の構造用合板その2




外壁の構造用合板を室内から見たところです。
斜めに入っている部材が筋違いです。もともと筋違いは、建物の水平方向のゆがみを補強するもので、これに構造用合板を貼ることで、より強い建物になるわけです。

筋違いもただ釘で止めるだけでなく、構造用の金物で接合して、万が一にも外れにくい方法にしています。

外部に合板を貼ったり、金物がついてたり、それはどんな工法でも強い建物を作るためなのです。

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外壁の構造用合板貼り




屋根ができたら次は外壁のほうに入ります。
柱などの部材に構造用の合板を貼ります。ただ、貼るだけでなく土台から梁、柱から柱へ1枚でとどくようにします。構造部材を合板で固めることによって剛性を高めるので、中途半端な貼り方では意味がありません。
釘も太く、15センチピッチに打ちます。

これは、2×4のやり方と同じで箱の状態にして、強くするやり方です。
この方法に日本在来の柱梁、そして筋違い、そして構造用金物に2×4の良いところを組み合わせてより耐震性のよい建物にしています。

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2008年09月12日

ホールダウン金物




基礎の段階でアンカーボルトという長いフックのついたボルトを据え付けました。
土台と基礎を固定するアンカーボルトとは別に基礎と柱をつなげるアンカ?ボルトです。
構造上この柱にかかる負担を考慮した強度の金物を付けます。

どんなに木部が強くても、基礎から家が離れてしまってはどうにもなりません。
阪神大震災以来、木造の強度は法律上どんどん改善されてきました。この金物もその一つです。

地震だけは、どんなに丈夫に作っても不安なもの。法的にも推奨されている金物を使用し、少しでも耐久性のある家にしましょう。

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2008年09月10日

屋根通気・仕組




先に屋根の通気のお話はしましたが、そのしくみがわかりやすい写真です。
上棟時には、屋根垂木(屋根を支える骨組)まで組めました。そのあとに屋根剛性を高めるために構造用合板を貼るのですが、ここでひとつ工夫しなければいけないのが通気層です。壁に通気層をとれば、当然その行く先は屋根です。屋根も通気しなければ、一番熱を受ける場所ですから意味がありません。

そこで、屋根垂木の上に薄い合板を貼り(これは、透湿シートが張りやすいことと、大工さんの足場を良くするため)、透湿シートを張ります。
その上に桟を流します。この桟の厚みが通気層になるわけです。その状態がこの写真です。
この上に構造用合板を貼り、その頂部に隙間を作り、空気を排出するのです。壁の場合は、順番がちょっと違うのでまたあらためて。

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2008年09月06日

上棟




土台も据え付け、廻りの足場を組んだら、木造の骨組みの組み上げです。
本来、レッカー車というクレーン車のようなものを利用しながら組んでいきますが、ここでは、そういった機械の搬入が不可能だったので、昔ながらの人力で立てました。
そのためには先行して足場を組む必要があります。
みんなで一体となって組み上げるという行為はある意味、本来の姿かなとも思います。
そうして組みあがった骨組を見上げると感無量ですが、おそらくお施主様の気持ちはそれ以上かと思います。
これからが本番です。

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2008年09月04日

土台据付




基準の線を出したら、土台を据え付けます。
基礎からアンカーボルトが何本も出ているので、その位置を出してドリルで穴をあけて、据え付けます。
据え付けの際には、土台下に防腐剤を塗布します。当社では、なるべく防腐剤を使用しないようにしています。と、いうのは虫を殺すような薬を塗ることで、室内に住む人間への影響を考えました。
柱の1mぐらいの高さまでは塗るように指示されていますが、雨漏りしないように、また外部からの湿気が入らないようにすることでその必要性をなくすようにしています。ただ、土台下には手が出せないので、そこだけ塗っています。
また、同時に壁に貼る透湿シートも土台下に巻き込んでおきます。そうすれば、建物をくるむようにシートが貼れるのでより湿気の入らない状態になります。
もう一つ土台下には、気密パッキンというゴムシートのようなものも貼っています。これで土台と基礎がより接着し、外部からの空気や湿気を止めています。

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2008年09月03日

土台据付準備




基礎が完成し、型枠を外すと次は木工事ですが、まずは土台を据え付けます。
いわゆる上棟式という形で、一気に棟まで1日で木造を立ち上げますが、まずは先行して土台を据え付けます。
土台もただ基礎の上にのせるだけではありません。基礎も多少はくるいがあります。それを墨糸を引き(この時、やり方が活用されます)、通りを見てアンカーボルトの位置を土台に写しながら、その部分にドリルで穴をあけ据え付けます。
写真は、土台据え付けの基準となる線を基礎上に出しているところです。

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2008年07月30日

墨付・刻み




新しく家を建てる準備に入りました。
土台、柱、梁、桁と主体となる構造材を入れて並べたところです。
順番に図面を見ながら、墨付(今は、ボールペンですけど)といって、墨刺しという竹製のペンに墨をつけて部材の接合部分や切り取る位置をつけていきます。
この作業の後、切ったり、金物を着けたりしていきます。
いまやプレカットといって、工場で機械によって作って、現場に直接持ってくることが主流です。古いやり方といえばそれまでですが、大工の技術や伝統を守るためにもできることなら、手作業でやりたいと思っています。

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2008年03月13日

耐力壁の強度




木造の骨組(特に壁)のわかりやすい部分だったので、紹介します。
下から水平に入っている土台(その下は当然基礎)、垂直に柱、真中の柱は、通し柱といって1階から2階まで継ぎ目なしの1本です。
斜めの部材が構造耐力上重要な筋違。リフォームのとき、壁を壊すようなときにこれがあったらむやみに取らないようにして下さい。
垂直で細い木が間柱。その外に構造用合板が貼ってあります。
このような壁を耐力壁として考えてください。つまり、筋違をはずしても、柱をとっても、構造用合板を切ってもどれでもこの家に対しては、よくないことです。
柱や土台、梁は当然家を支えるものとして最重要な部材ですが、それらを補助し、より強度を上げているのが、筋違と構造用合板です。合板は、面で家の水平のゆがみを支え、筋違は、やはり同じように支えています。
合板だけでも充分家の強度は上がりますが、その家の形や大きさによって壁の量からその家の耐力壁を計算します。その数量が少ない場合、筋違や合板で強度を上げるのです。より強度を上げるためには、壁を多くすればよいのですが、それでは窓がなくなります。
そのため、筋違をダブルにしたり、構造用合板を両面張ったりします。
家は、完成するまでにもいろいろ大事なことが多いので、工事中もよく見てみましょう。

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2008年02月15日

棟通気




屋根の一番頂上、棟の下地の状態です。
屋根の剛性(強度)を高めるために構造用合板を貼っていますが、棟の部分がすき間があります。ここが壁通気の出口です(これから棟換気材など取付けたりしますが)。
壁の下から入った空気が屋根を通り、棟から(自然)排気されることで、家の通気層として完成です。この途中で空気の流れを止めてしまうと、空気が対流しないため、かえって湿気をためて効果を無くすことになります。見えなくなるところですが、こういう工夫が性能のよい家になっていくのです。

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2008年02月06日

屋根骨組




屋根の骨組みですが、ちょっと違う構造なので紹介します。登り梁という構法です。
太い梁とういう角材が斜めに組んであります。通常梁材というのは水平に入っていて、その上に束が建ち、母屋や棟木といった水平材が乗りますが、ここでは、梁材を斜めにかけることで上からの荷重を支え、屋根の及び建物のゆがみをふさぐ役目を持ちます。そのため、大きな空間を作ることが可能です。
尚且つここでは、これらの部材が化粧材として見えるところもあり、ダイナミックな部屋になるでしょう。

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2008年01月31日

天井下地と配線




外部ができてくると、大工さんは中の仕事に入ってきます。まず、天井の下地の骨組みを組みます。
升目のように縦横に木下地を組んで、石膏ボードを貼ります。
この際、先行して電気工事の配線も組みます。主に照明器具の配線となります。
ですから、このころには、どこに照明器具の位置を決めるか、どこにコンセントをつけるかなどが必要となってきます。

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2008年01月21日

通気層




外壁の下地の状態です。ここで何度も説明している通気層をあらためて説明しましょう。建物にとって大事なことと我々は考えていますので、今後もそのたびに説明していきたい工事です。
白いシートは、透湿シートといっていくつかのメーカーから販売されています。その特徴は、共通で防水の意味と外部の湿気を防ぎつつ、内部からの湿気は外部に通すという便利なシートです。ジョイントには、専用のテープで気密性を保ちます(専用のテープが無いメーカーもあります)。本来の外壁は、この上に貼るのですが、なぜこのように湿気を防ぐ必要があるかというと、シートの上に竪に打ってある木が、外装材を受ける材ですが、同時にこの期時の間の空間が通気(空気)層になるのです。
壁の下から入った空気が、上昇気流でこの空間を通るのです。そして、屋根の換気棟から出て行きます。となると壁の中を湿気を含んだ空気が通るので透湿シートが必要なのです。そして内部の湿気をこの空気層で上に押し上げるのです。
この通気層によって、漏水・湿気を防ぐこと、断熱効果をあげる効果があります。アルミサッシのペアガラスがなぜ良いのかというと、2枚のガラスの間の空気層が断熱効果を出すからです。それと同じです。
この通気層を持つか持たないかで家の性能は大きく変わるといってよいでしょう。

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2007年12月25日

ホールダウン金物




いまや義務付けられている金物です。木造の弱点といえば、柱や梁など各々の部材の接合部分です。今までは、ほぞを掘ったり、木材を加工して接合し、不足部分を金物で補強していました。でも、その金物も大きな効果になっていませんでした。また、木材を加工することで、かえって大きな地震の時の力によって、切断されてしまうという状態も起こりました。
そこで、構造用の金物が多く出され、各々の接合部分に掛かる力を考慮し、それに見合った金物を取付けます。写真の金物は、基礎と柱を固定する金物です。

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2007年12月19日

上棟




棟上、上棟など呼び方はいくつかありますが、基本的に棟(屋根の一番高い位置にある水平材)をあげることを言います。この時点でおおよそ家のボリュームも含め形が見えてきます。レッカー車という機械を使い、大工や鳶が一体となって作っていく状況は、見ていて面白く、楽しみです。一方ミスがないか、事故がおきないかと心配も同じくらいにあります。ですから無事に終わるとお施主様同様うれしくなってしまいます。

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2007年12月15日

土台入れ




基礎が出来上がりますと土台を敷き込みます。土台は、柱を受け基礎と連結する役割があります。土台は、アンカーボルトという事前に基礎に埋め込んである金物で取付けます。土台と土台のジョイントは、構造用金物で連結しています。
写真で小さく写っていますが、大工さんが測量機器を使って土台のレベルを見ています。
ちゃんと作ってはいても基礎の高さは、微妙に違います。それを基礎もしくは土台で水平調整します。ここで水平調整しないと建物がまっすぐに立ちません。そこで土台のレベルを測量しています。

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2007年11月21日

床下地・置き床




マンションリフォームでも紹介した床の下地工事です。事務所など良く使われていますが、鋼製の脚を要所に並べて、その上に60cm×1.8mの板を敷き詰めます。脚は、ある程度高さ調整ができるので、下が多少平でなくても平気です。
通常木造では、使用することは少ないのですが、ここの現場では、1階が鉄骨で2階の床下がコンクリートになっているので、この工法を使っています。

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2007年10月06日

防水シート




外壁の仕上がり前の下地の状態です。縦に取付けた材料が最後に貼る仕上材の下地になります。と同時にその材の厚み分が空気層となり、ペアガラスの中間の空気層と同じようにそれが断熱効果を生み出します。その厚みがあればあるほどよいのですが、そうすると弊害もあるため、写真のような大体25ミリぐらいの厚みが適当と思われます。
また、その空気層の下は、開放されており下部から入った空気が熱によって上昇し、上部で外部に出るように作ると湿気も抜けていきます。
そうなると空気層の部分に湿気が通るため、防水(透湿)シートを貼ることによって、内部に湿気を入れないようにするのです。これは、万が一雨が侵入した場合の防水層にもなります。

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2007年09月26日

構造用金物




大きい地震が続く中、耐震性が常に話題になります。
私たちは、当然そのことを考えながら家を建てているわけですが、行政からも建築基準法として構造の強化を指示しています。
その中の一つが構造用金物の使用です。基礎と土台、土台と柱、柱と梁や桁などの水平材、筋違、それぞれの部材同士を強く接合するために必要な場所に金物を取り付けるのです。
また、ただ取り付けるのではなく、建物全体のバランス(一部が強くて他が弱くならないこと)を考え、地震などのときに掛かる荷重やゆれを考慮して金物はつけられます。
写真で言うとまず、筋違という斜めの部材が取り付けられます。今までは、釘だけでしたが柱と離れないような金物もつけます。それと柱と土台(または梁)をつなげる金物。土台にボルトの頭が見えますが、これが基礎と土台をつなげるボルトです。場所によっては、もっと太く長いボルトを入れ、柱とつなげます。

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2007年09月22日

構造用合板・屋根




屋根下地の工事です。ここの場合、屋根というより屋上という形になります。勾配が無いだけで工事内容は同じで、垂木という骨材の上に構造用合板(7.5?、9?、12?と種類があります)を貼っていきます。これによって水平面の剛性を取ります。
つまり、地震や台風などで建物が平面状変形しないよう構造上強くするためです。
釘も通常の釘よりも太い2×4用の釘を使用し、約15cmピッチで打ち込んでいきます。

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2007年09月15日

上棟中




好天気の中、建て方工事の入りました。規模が大きいので、2日に分けて建てていきます。いつどんな建物でも、この建て方から上棟に至るまでの1日は、非常に長く(短く感じる事も)、緊張します。この建て方がうまくいった夜のお酒はおいしいものです。

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2007年09月13日

上棟準備




基礎が出来ると土台を敷き込みます。それから、建物の骨組みを搬入し、建てる準備をします。当社は、構造用金物(タツミ・テックワン)を接合部に使用する工法なのでそれぞれの部材に金物を取り付けていきます。山のような材料を仕分けをしながらなので敷地が狭いと大変です。金物を取り付けてから搬入することもできますが、
運搬にかさばってしまい、搬入が大変なのでどうしても現場で取り付けます。

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2007年08月18日

土台墨出し




コンクリートの床の上に土台の位置を出しています。
この現場は、1階が鉄骨造で2階の床は、デッキを敷き込みその上にコンクリートを打ちました。2階からは木造となりますが、その位置を正確に出さないといけません。
何も無いところに適当に土台を並べて組むことは不可能です。
そこで基準線を出し、そこから図面を見ながらその数値に従って各土台の位置を出していきます。その時も直行する線が直角になっているかなど確認しながら出します。この後コンクリートの床の水平調整をします。

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2007年07月31日

材木選別




木場の材木問屋にて、床柱や大黒柱、化粧となる梁材の選別に行きました。
設計事務所の方にも同行してもらい(本来は、お施主様も見に来てもらいます)、見積した金額の中でできるだけが見栄えや質の良い材木を問屋さんと相談しながら決めています。
木を見せることが少なかったり、和室がないと、材木を選ぶという作業は、しなくなります。また、お施主様や業者の都合が合わなかったり、建材メーカーのユニット型の造作材を使ってしまうとサンプルで決めるようになってしまいます。
その方が、施工業者も色むらや間違いが無く、楽ですし、無垢の木は、曲がったりひびが来る可能性もありえます。
でも、ここで材木を眺めているとやはり本物は良いです。コストとの勝負になってしまいますが、できるだけ本物を使っていこうと改めて感じました。

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サィディング工事




外壁の工事で、サイディングという建材を貼ります。これは、色や柄も豊富で貼るだけなので、工事も早いです。材のジョイントは、1センチぐらい隙間を空けて、コーキングというボンド状のシール材で埋めます。
便利な外装材ですが、強いてあげれば、コーキングが10年弱で劣化してくるのでそれをやり直す必要があります。
このサイディングも種類がたくさんあるのでデザインとコストを考えて選びましょう。
また、サイディングを採用する理由の一つに、多くのサイディング材が横貼りでその下地として写真にもあるように縦に胴縁材(厚み約25ミリ)を打ちます。これが、通気層となるため、施工性からも選んでいます。この通気により、建物の断熱性や湿気止めの効果があがるのです。

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天井裏




1階の天井裏の施工状況です。木が格子状に組んでありますが、これに石膏ボードを貼り付て、天井となります。
この天井の下地となる木も水平に見えますが、やや真中でむくって(持ち上がって)作っています。水平に作ると人間の目は、かえって天井が下がって見えてしまうのです。これも長年の工夫です。
その上に断熱材が入っています。これもあたりまえのように入れていますが、1階と2階の遮音と断熱の効果を考えています。
上からの音や下からの音を少しでも和らげようという考えです。また、各々の階の室内の温度が逃げたり入ってこないように工夫し、空調の効率をよくしようと考えています。

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番付




柱材に「い四」など記号のように書いてあるのが番付です。
これは、建物のその部材が来る位置を示すものです。設計図があるので、どこに柱が建っていたり、梁などの部材が取り付けるのかわかります。
山のように並んだ材木を見て、各職人が誰が見ても直ぐにその位置がわかるようにするには、番付をつければ、図面が無くてもわかるのです。
木造の場合、3尺(約910?)ピッチに番号や文字を振ります。い通りと四通りの交点にある部材に「い四」と符号をつけるのです。
これは、ずっと昔から続くもので、CADができても、機械が進んでもこのやり方は変わりません。(ただ、最近アルファベットの場合もありますが、大工さんは困っているようです)

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2007年07月24日

断熱材入れ




壁に断熱材を入れ込んだところです。
現在の住宅で断熱材を入れることは、絶対条件なのですが、その中でもその断熱材の性能を考えなければいけません。
基準によれば、北海道や九州、関西、関東などエリアによって断熱材の性能は変わります。当然北海道などは冬の環境が厳しいので、断熱性能は、関東よりよくしなければいけません。ただし、当社では、必要とあればよりよい基準の断熱材を入れるように心がけています。断熱性能が上がることによって、光熱費も変わりますし、環境にもいい影響になるのです。

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2007年04月05日

リフォーム屋根




新築工事のブログなのにリフォームばっかりじゃないか!とのお怒りもありそうですが、リフォームも新築があってこそというのがモットーなので(言い訳)。
鉄筋コンクリート造の住宅で屋上に木造で屋根を掛けているところです。これは、屋上からの雨漏りがひどく、その他外壁などいろいろ問題点が多く、思い切って屋根をのせて雨漏りを防ごうというものです。
これは、リフォームというより修繕や改修といった工事でしょうが、いかにその現場に対し、適切な工事をするかの判断も重要です。

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建て方材木




やっと、新築工事の写真がとれました。今回は、店舗及び貸家兼用住宅とお施主様の住む住宅を同一敷地内に2棟建てる工事です。建て替でもあるので、今回は解体工事も紹介できると思います。
柱、梁、土台などの構造材を必要な長さに切ったり、加工します。そして構造用の金物を取り付けて、すでに準備は整っています。当社では構造用金物をタツミというメーカーのクレテックという商品を使用しています。これらについては、コラムでも紹介していますし、タツミのHPを参照してください。http://www.tatsumi-web.com

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2007年02月06日

リフォーム階段




リフォームの階段といっても、なんら新築とは変わりありません。ただ、好きな寸法の巾や段差が取れないという制約があります。それをどう解消するかが、鍵となります。また、新築でもあまり載せていないので、あえてご紹介しました。ささら桁という両側に2枚の幅広い板を階段の勾配にあわせて掛けます。その板には踏み板と蹴込板が入れられるよう欠き込みがしてあります。写真は、踏み板を入れているところで、欠き込みはわざとゆるめにしており、そこにくさびを入れて固めます。この後蹴込板を入れます。階段は裏の見えないところでは、いろんな細工がしてありますので、ハシゴのように丸見えにする階段は、大工さんはちと嫌がります。

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2007年01月31日

リフォーム和室




ここでも、リフォームの難しさをお伝えしたいと思います。もともと和室で、その雰囲気を残すために、見えている柱、長押等の部材をそのままにしておく予定でしたが、建物がやや傾いており、そのため、天井や床を水平に作ると長押(窓上の幅広の材)や廻り縁(壁と天井の見切り)、窓枠 が曲がって見えてしまいます。壁も倒れたように見えるので直さなくてはいけませんが、家ごと建て直すわけにはいきません。そこで、なくなく各部材を取り外し、新規に入れなおしているところです。家は、古くなれば多少はゆがみます。そこで直し方によっては、かえって曲がって見えてくることがあるのです。このようになかなか見えてこないことや、ちゃんと仕事をしてもかえってそれがおかしく見えることなど、リフォームはいろいろあるのです。

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2007年01月24日

リフォーム床下地




一度撤去した床を作り直しているところで、床組の状態です。黒いものが束で通常木材のところを樹脂製の束にしました。樹脂なので腐ったり、白アリにやられること無く、経年変化も少ないでしょう。レベルが調整できるので施工もしやすいです。その上に乗る大引という太い材は、もともと合った材を使用しました。腐っていたり部材の欠損が多かったりすると新規に入れますが、使えるものは使おうということです。これが木造の良いところでもありますし、コストの調整もできます。

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2007年01月15日

リフォーム床下




床下の骨組みが終わったところです。根太という床材を受ける骨材を入れた状態で、白いものは、断熱材です。床下は、基礎の中ではありますが、基礎の換気口もあるので、外部と考えています。そうすると床下にも断熱材を入れないと熱が逃げたり冷気が入ったりします。これは、新築でも同じ事をします。断熱材は、家が古ければ古いほど入っていない可能性は高いので、まずないものと考えた方が良いでしょう。床は、作ってしまうと当面直せません。このように既存の状態で不足している機能を補うこともリフォームの利点です。見栄えだけよくするのがリフォームではありません。
あと、根太が細かく入っているところがありますが、そこにはピアノが来るので補強のためです。

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梁補強




基礎と同じで、壊してみると家のバランスでみると材木が細かったり、構造上壁となる場所は、やはり補強しなければなりません。特にここでは、長い距離で柱が立たないため、太い梁材(集成材・レッドウッド)を既存の梁下に抱かせて金物で接合しています。奥にも細い材が見えますが、これは新たに入れたもので、柱との接合には構造用金物を使用しています。この後筋違なども入れていきます。

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2006年11月15日

フリーフロア




マンションの全面改装工事の写真です。既存の壁や床・天井を撤去し、新しい間取りと設備、仕上材になります。賃貸なのでものすごくいい材料とまでにはいきませんが、メンテナンスをしやすくかつ入居者が決まりやすいような配慮をします。この写真は、フリーフロアで、専用の脚を並べてその上に硬いボードを並べていきます(当然接着剤やビスで固定します)。水道やガスの配管も自由に出来ます。OAフロアとかという名称で事務所では良くやります。脚は、レベル調整が出来るようになっていて施工業者にもやりやすい材料です。基本的に新築工事のブログですが、このようにリフォームなどで特徴ある工事の場合もこれからご紹介していきます。

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2006年10月18日

木の研き




この現場は、内装がありません(浴室除く)。よって、木が丸見えです。そうすると木が汚れたままでは。と、いうことで只今、当若手大工が一生懸命研磨しています。地味な作業なので応援してやってください。

投稿者Toyoshima : 11:40 | トラックバック

2006年10月10日

ホールダウン




1階の柱の根本、土台との接合部分です。この金物も何度も紹介しているホールダウンという金物です。構造計算により、その耐力数値が1トンとか2トンとかいろいろあります。土台と基礎、土台と柱は、各々金物で接合されていますが、この金物によって柱と基礎がつながり、地震台風などによる、柱の抜けを防止します。

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屋根下地




かなりいい天気が続き、気分も仕事も晴れやかです。かなり急な屋根ですが、下地工事に入っています。とにかく、中が丸見えになる家なので、なるべく早く外の仕事を進めたいです。屋根垂木に構造用の合板を貼り、透湿シートを張り、通気層となる材木(垂木であったり、サンギだったり胴縁だったりします)を打ち、再び合板を貼り最後に仕上材を貼ります(その前にフェルトを敷きますけど)。この流れは、今までブログで何度も紹介したとおりです。屋根に通気層を取るということがある意味当社仕様でもありますので、この構造システムは、仕上材が何であれほぼ変わりません。そういう意味では、丁度複合的に見える状態の写真です。所々開いているところは、トップライトです。

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2006年10月05日

外壁下地合板




2階の内部から見た状態です。柱の外側に構造用合板(厚みは、7.5、9、12?とありここでは、9?)を貼っています。合板は、主に外部に使用しますが、低ホルムアルデヒドになっており、内部にも使用することはできます。今回は、小屋裏同様この状態が仕上となるため、構造用合板といえども人体に影響が少なくなるよう考慮します。合板は、水平方向は柱から柱や間柱まで掛かるようにし、上下は梁から梁に掛かるようにします。そうでないと強度は、発揮できません。釘を打ち込むピッチも150mm以下。釘の長さも厚みに応じたものを使用。ただ、べたべた貼っているというわけではありませんよ。

投稿者Toyoshima : 15:06 | トラックバック

小屋裏




この住宅の外観上の特徴でもある屋根の内部です。屋根の勾配はきつく、細長い建物なのでとんがり帽子のようになります。屋根は、柱と同じ太さの材木を三角形に組んで屋根に掛かる荷重を受けています。各々の材木の振れを棟木や構造用合板で止めます。この空間は、完成してもそのままで、小屋裏だけでなく建物全体が構造躯体のままの仕上となります。

投稿者Toyoshima : 15:04 | トラックバック

上棟




上棟?実は、上棟してから数日たっています。雨が続き、思うように進まず、そのやるせなさを写真にしました。いつものように近隣に迷惑の掛からないよう、ネットやシートを張っているため、しばらくはその外観はわかりません。台風がくればこのネットをたたんだり、点検したり、養生はしたもののかえって気を使うことも多々あります。でも、やらなければなりません。以上、本日の愚痴でした。

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2006年09月28日

金物付け




土台が据え終わると本体の木材を搬入します。基本的に当社では、プレカットといって工場で加工して持ってくるという事をせず、昔ながらの手加工としています。コストや工程を考えるとプレカットのほうが得だったりもしますが、やはり現場で大工さんが墨付けをして加工していく姿を残したいものです。そうすれば大工さんも現場や建物のことが頭に入るし愛着も湧きます。お客さんもいきなり出来上がった材料が搬入されるより、大工さんが加工しているところを見られたほうが良いと思います。金物付けというタイトルなのに違う内容でいっぱいになってしまいました。金物付けについては、過去のブログや他のページに載せてあります(いい加減)。

投稿者Toyoshima : 15:32 | トラックバック

2006年09月23日

土台敷き




基礎工事が完了し、次に木造工事に入ります。まず、肝心な土台が先行します。土台を現場へ搬入し、基礎の据え付けるわけですが、ただ、据え付けるだけでなくレベルを見て水平に設置されているかどうかを確認します。基礎も多少は高さに違いが出ます。それを調整して水平にします。そうしないと、立ち上がっていくものが斜めになったり、上にいって床が水平で無かったりとまた直さなくてはならないので苦労します。だから重要な作業となります。

投稿者Toyoshima : 12:07 | トラックバック

2006年09月14日

墨付け




基礎工事を進める一方、大工さんは、墨付けをします。材木に墨で接合する位置とか、柱の立つ場所とか取付の加工の線などいろいろな情報を書き込みます。元来は、名の通り墨ですが、最近は、ボールペンを使うこともあるようでちょっと拍子抜けします。写真は、そうした作業の中、大工さんがわからないところなどを打合せしているところです。それから加工を始めます。当社は、あまり大きな工場を持っていないので、材木屋さんに場所を借りています。

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集成材




今回、O邸で使用する材木の品質表示シートです。柱、梁、土台など構造材は、集成材を使用しています。集成材の場合、集成する際に使用する接着剤のホルムアルデヒドの有無。材質、寸法、強度が記されています。集成材は、無垢の材木よりも強度があり、乾燥していること、くるいが少なく寸法がきちっとあっています。金物接合をメインとする当社としては、材木自体の寸法が不正確で、まがりやねじれがあると接合が大変になってしまうため集成材を使います。

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2006年08月30日

筋違金物




筋違という柱と柱の間に斜めに入れる材を止める金物です。筋違は、壁の水平方向のゆれを止める材料です。この筋違が多く入れば強い建物ですが、壁ばかりには出来ず当然窓もありますから、全てに筋違は入りません。そこで、筋違を1本ではなく、同じ場所に2本交差していれたり、筋違の太さを大きくしたりして、バランスを保ちます。この金物は、その筋違をより強固に留めるための金物です。この金物も接合状況によっては、種類が変わります。

投稿者Toyoshima : 19:34 | トラックバック

2006年08月28日

振れ止め2




振れ止めは、棟木だけでなく、垂木の中央にも留めます。垂木は、家によって長さは当然変わりますが、3.6mや4.2mなどかなり長くとばせます。写真で見てもわかるように上からの加重を受けるものですから、縦長の断面になります。そうなるとやはり転んでしまう恐れはありますから、それを防ぐために同じ材で振れ止めをつけます。交互に入れてあるのは、大工さんが遊びで入れているのではなく、そうしないと釘やビスが留められないからです。

投稿者Toyoshima : 15:28 | トラックバック

振れ止め




ちょっとピンぼけですみません。中央の太い材が棟木です。屋根の頂点に当るところで、屋根垂木を受けています。垂木は、ちゃんと棟木にかぎこんで釘などで留めてはいますが、台風のような強い風に垂木が動かないよう、垂木同士を構造用合板でつなげています。

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2006年08月26日

屋根下地




屋根垂木という部材も掛かり、その上に屋根の下地を貼っていきます。実は、これが直接の下地にはなりません。この上に透湿シートという防湿・防水を兼ねたシートを貼り(土台の部分で見えます)、通気胴縁(使用するのは、厚み25ミリの垂木のようなもの)を打って棟までの通気層を確保し、その上に構造用合板を貼って(これが、屋根の面としての強度を保ちます)、もう一度防止シートを貼って、屋根材を葺きます。今回の屋根材は、金属系のなので雨音が室内に響きにくいように、この下地材は、クッションを兼ねて少しやわらかめの材料を使用しています。

投稿者Toyoshima : 15:47 | トラックバック

2006年08月25日

屋根垂木




屋根材を支える垂木を取り付けた状態です。垂木のかかるところが長かったり、重量の掛かるところによって、その材の太さや大きさが変わります。2×10材という厚い38ミリ、巾240ミリの輸入材を使用しています。今までは、45から75ぐらいの巾の材料を使っていましたが、垂木も構造材と考えて大きめの材料を使用しています。

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建て方完了




雨によって、工事のスタートが遅れましたが、お昼過ぎには写真のようにほぼ完了の状態になりました。今回は、1階が車庫兼用の倉庫、2階が賃貸の部屋と今までとは違う住宅となります。

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構造用金物




これは、ビス止めホールダウンという構造用金物です。基礎、土台、柱を固める金物です。強度計算によって、この金物の取り付ける位置や、大きさが変わります。木造の住宅でも近年強度を見直されており、写真のような金物を多く使用するようになりました。これが細かくは、建築のコストにも影響しているのですが、長く家を持たすこと、いざというときの安全性を考えた場合、非常に重要なアイテムです。

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接合完了




柱と梁、梁と梁が隙間無く接合されています。金物がついているという状態もわかりにくい仕上になっていると思います。また、この金物を使用するに当っては、できれば、集成材といって、材木を何層か合わせた材料を使うことが条件となります。集成材自体強度が無垢材よりも高いというのもありますが、乾燥していて狂いが少ないというところが一番です。材木がねじれていると金物の接合がうまく出来ません。ほぞなどの在来の伝統的な工法もとても大事ですし、残していかなければならないと思います。ただ、この点については、大工の技術、材木市場の現状など複雑な問題が絡んでくるので、コラムや他のブログで追及していきましょう。

投稿者Toyoshima : 16:07 | トラックバック

金物打ち




当社の工法は、クレテック(タツミというメーカー)金物を使用することは何度も紹介しました。今回も同じ工法です。写真左側に見られるように柱や梁に強度のある金物を取り付け、それに接合します。抜けないようにピンやボルトを打ち込みます。写真は、ピンを打ち込んでいるところです。いろいろなメーカーが似たような工法を出していますが、金物の形状が違うことを除けばどれも似ています。写真や説明ではわかりにくいので、メーカーのHPやカタログを見ていただけると良いのですが、建てたときに在来の工法と違って、ゆれなどの不安定さが無く、いかにこの工法が丈夫かが体感できます。また、建てるときも早いです。

投稿者Toyoshima : 16:04 | トラックバック

建て方




土台も敷き終わり、準備も完了し、いよいよ建て方(上棟)です。この日は、朝からいきなり大雨で、これは無理かなという状態でした。レッカー車は、朝早くから来るので、そのときにはすでに現場に入っていました。このまま雨では工事も困難だな、と思っていましたが、1時間ほどでやみました。雨降って地固まるといって、言い訳を考えたりしましたが、雨がやんだことが幸運なのか、降ったことが今後の工事に影響するのか?こればかりは終わってみないとわかりませんね。つまり、誰が雨男なのかということでしょう。

投稿者Toyoshima : 16:02 | トラックバック

2006年08月23日

土台2




先の土台の続きです。材木にも長さの限度があります。大体4mほどです。そうすると当然ジョイントが出ます。その時に、写真のように構造用金物で接合します。金物で接合することで断面の欠損が少なく土台の、強度を保ち、なおかつ土台同士が外れることがないようにします。また、接合部の両端に見えるように基礎の埋めたアンカーボルトによって土台と基礎を固めます。白いシートがおわかりになると思いますが、これが透湿シートです。土台を敷く時に基礎との間にはさんでおきます。建物が立ちあがればこのシート巻揚げ、屋根まで貼ります。透湿シートの効用については、何度か紹介していますが、これは、また建ち上がった時にしつこく説明します。

投稿者Toyoshima : 17:25 | トラックバック

基礎気密パッキン




土台を敷きこむ前に、基礎気密パッキンを貼ります。スポンジ状のもので、接着剤が注入されているので一度貼ると取りにくくなります。どんなに綿密に基礎をうまく仕上ても、多少の不陸はあります。土台を敷きこむことで土台と、基礎の間にすき間が出来ないようにこのパッキン(三菱樹脂製)を貼ります。ここでは、1階が倉庫なので、そこまで厳密な精度は必要ないのですが、将来部屋になったりすることも考えて、施工しています。高気密住宅には、よく使用しています。

投稿者Toyoshima : 14:59 | トラックバック

土台




「土台敷き準備」と同じ場所です。基礎のレベルなどいろいろな点をを確認して土台を据え付けます。基礎から出ているアンカーボルトが入るように穴をあけ、基準線に合わせます。土台の下端が少し色が違うのがわかるかと思いますが、これは、防腐・防蟻剤を塗布した跡です。土台の右端等に見える金物は、タツミというメーカーの構造用金物です。当社では標準的に使用していますが、テックワンという構造用金物を使用しています。合理的かつ強度などが非常に良い金物です。多種多様のメーカーがこのような商品を出しており、全てを比べてはいませんが、一般的に良く使われているようです。

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2006年08月22日

土台敷き準備




O邸とほぼ平行して進むような状況なので、工事の状態が似たところがこれからも良く出てくると思いますが、ご了承下さい。T−HOUSEは、基礎工事が終わり、土台を敷くところです。ここで、何度も説明したやり方がまた関係します。写真上のブロック塀に打ち付けてある材がやり方の貫です。ここに建物の基準線があり、それを水糸などを使って基礎の天端に写します。基礎の隅に黒い線が見えますが、これが基準線を写したものです。この線が正確ならば、多少基礎に誤差があっても修正できます。それをもとに土台を敷きます。太く長い棒は、ホールダウンという基礎、土台、柱をつなげる金物用のアンカーボルトです。横の細い棒は、土台と基礎をつなげるアンカーボルトで強度上からその大きさや位置が決まります。

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2006年07月27日

材木




材木屋さんに構造材が搬入されました。これから材木屋さんの作業場を借りて墨付や加工を行います。
昔は、現場でやっていたりもしましたし、大きな作業場を持っていれば自分のところで加工しますが、なかなかそうもいきません。そこでプレカットという方法があります。図面に基づき、あらかじめ工場で加工してしまう方法です。これだと上棟まで大工さんの手は掛かりません。ただ、本来大工さんは、木を加工しながらその家を頭に入れていきます。我々もそうです。また、その建物に愛着も持ちます。大工の技術や工法を伝えていくことも考えると、できればプレカットは避けていきたいと思っています。

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2006年07月21日

化粧構造材




両側に交差している木は、筋違で構造上非常に重要な部材です。ここは本来壁にしてしまうところですが、光を大きく取り入れて部屋の開放感を出すため、あえて化粧にして見せています。表側は、外から見て違和感が内容に黒く塗装しています。床が絨毯ということもあり、木の素材感が温かみのある空間を演出しています。

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2006年04月29日

構造用金物




阪神淡路の震災以来、耐震性が大きく取り上げられるようになりました。それにあわせて建築基準法も木造の強度を上げるためにいろいろな制度を設けました。その中で金物を使って木造の強度をあげる方法もその一つです。この写真は、1階と2階をつなげるホールダウンという金物です。他にもいろいろ金物があって、構造計算によって定められた数値を満たす金物を適正な場所に使用します。

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2006年04月19日

門型フレームの組み立て




門型フレームを建てて据え付けた状態です。柱や梁が太くがっちりしているので、見た目にも安心感があります。この太い梁は、天井裏に隠れますが、柱はその形を表した状態にします。この空間が車庫になります。

投稿者Toyoshima : 13:45 | トラックバック

建前




準備も整い、いよいよ建前(上棟)です。レッカー車を使って1階から順序良く建てていきます。バス通りに面しているため、道路使用許可を取り、ガードマンをつけてやりました。それでも、交通にだいぶご迷惑をおかけしたと思います。都内で工事する宿命でしょうか。敷地も狭く、3階建てのため高い場所に材料をあげたりとしましたが、レッカー車の運転手さんは事故無く作業してくれました。

投稿者Toyoshima : 13:41 | トラックバック

2006年04月18日

門型フレーム




今回は、今までとは少しだけ工法に違いがあります。1階の道路側を駐車スペースにするため、中に柱を建てることが出来ないので、大きな梁や柱を門型に組み広い空間を作ります。
金物も独特のものを使用します。今回は、一部分のみですが、構造計算をすれば、1階を全てこの工法にして広い空間を作ることも出来ます。
建ち上がった写真もいずれ掲載します。

投稿者Toyoshima : 11:51 | トラックバック

構造材搬入




いよいよ建てるために現場に構造材を搬入しています。 当社では何度も紹介しますが、クレテックという商品の構造用接合金物を使った工法なので、材料の長さなどを木取りしたあと、現場にて金物を取付けていきます。(今回は、材木屋さんにて取付けて持ち込んでいます)
建てる当日に順序良く出来るよう並べているところです。

投稿者Toyoshima : 11:49 | トラックバック

2006年04月11日

土台敷き




基礎も出来上がり、いよいよ木材の搬入です。まず先行して、土台を据え付けています。ここでは、コストや性能から桧の無垢材にしています。見えにくいかもしれませんが、基礎の天端には、基礎気密パッキンという商品で、基礎と土台の密着性をより強くするシートを敷いています。これによって床下の気密性を高めています。その他、防腐(蟻)材を塗布し、透湿シートを巻き込みます。

投稿者Toyoshima : 09:37 | トラックバック

2005年11月14日

M邸上棟

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M邸もついに上棟しました。道路や敷地が狭いため、機械を使わず建てました。構造用金物(タツミの製品・クレテックを使用)による接合なので、通常より早く建ちあがります。一気に建つので、お客様もびっくりされますが、これからが大変なんです。決して慌てず、温かく見守ってください。

投稿者Toyoshima : 12:07 | トラックバック

2005年11月08日

M邸材木搬入

P505iS0015139115.jpg
いよいよ材木が現場に搬入されました。ここで材木に構造用の金物を取り付けたり、長さなど加工したりします。材木は、集成材を使用しています。乾燥されていて尚且つ強度も従来の材木より強くなっています。

投稿者Toyoshima : 20:31 | トラックバック

M邸土台

P505iS0015073578.jpg
同じく土台の継ぎ手です。写真上下に見えるボルトは、基礎と土台をつなげているアンカーボルトです。
中央に見える銀色のパイプは、柱材とのジョイント用の金物です。このように各継ぎ手を金物で結ぶので、その部分が地震の際にも破損することなく、在来よりさらに強度が増しています。

投稿者Toyoshima : 20:30 | トラックバック

M邸土台継手

P505iS0015008040.jpg
土台は、桧(輸入材)で継ぎ手を構造用の専用の金物でつないでいます。基本的に防腐材は塗らないのですが、土台の下端と継ぎ手の面には塗布しています。

投稿者Toyoshima : 20:27 | トラックバック

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