2018年11月10日
窓の気密
アルミサッシを取り付けた後、アルミの枠と木の骨組みの間にある隙間(クリアランス)に発砲系の断熱材を充てんしました。
隙間から外部の冷気が入り、内部結露を防ぐためです。
このあと、窓枠が取りつくので見えなくなる前に写真を撮りました。
2015年10月28日
窓取り付け
外壁下地が出来てくると、窓を取り付けます。
窓はすでに開口してあり、そこに設計図通りに窓をはめ込みます。
窓は、アルミサッシ本体の外周にあるツバを壁に釘で留めます。
中からも窓枠とアルミサッシをビスで固定します。
窓を取り付けたら外周部に防水テープを張ります。雨水が侵入した場合に、窓から中に入らないようにするためです。
アルミサッシは、アルミ製の枠とガラスでできています。
ガラスは、二重になっており、よくペアガラスと言っています。2枚のガラスとその間の空気層によって、窓から入る熱を少なくし、断熱性を高めることで、窓の結露防止、室内の空調の効率を高めます。
また、アルミ枠の内部にも熱が伝わらないような構造になっています。
2015年10月27日
外壁下地、通気層
外壁材の下地として、材木を45?ピッチに縦に打っていきます。
外壁は、サイディングで横張します。そのため下地の材木が縦になります。
同時に、この材木の厚みが通気層となります。外壁の一番下は、この材木分だけ浮いた状態になっています。そこには、水切りと言う金属の見切り材や、防虫網なども入りますが、この材木の間を空気が上昇し。屋根から抜けていくようにしています。
通気層を持つことによって、建物の断熱効果が上がります(屋根も同じようにしています)。
アルミサッシのペアガラスにみられるガラスとガラスの間の空気層と同じ効果です。
当然建物内にも断熱材は入れるので、より効果は上がります。
2015年02月03日
屋根通気
上棟が済んだら、まずは屋根から作業に入ります。施工の手順と言う理由もありますが、屋根が出来れば、多少の雨でも作業ができるからです。
屋根垂木と言う骨材を約45?ピッチに屋根勾配なりに留めたら、その上に合板を張ります。
通常は、その上に屋根仕上げとなりますが、その前に屋根通気の施工をします。
屋根通気は、屋根仕上げの下地材と屋根垂木の骨材の間に通気層(空間)を作り、そこに空気が流れるようにします。そのことによって、屋根にあたる日射からの熱を、外部へ逃がすという仕組みになり、家の中の暖冷房の効率を上げる作用を考えています。
通気層は、入口と出口も作らなければなりません。空気が流通することで初めてその効果が出ます。また、通気層も25?以上の厚みがないと薄すぎても効果がありません。
屋根の場合、軒先から空気が入るようにして、棟で排出します。また、そのような製品もちゃんとあります。ここでは、壁通気もやるので、軒先の通気はなく、壁の通気が屋根を通るようにします。
写真の縦に流している材木がその通気層の厚みを確保するための骨材です。屋根垂木と同じピッチで留めて、仕上げの屋根材がしっかり固定されるようにします。
通気の材料の下に透湿シートを貼ります。雨水侵入時の防止と共に、湿気が入るのを防ぎ、内部の湿気を吐き出すことができるシートです。
この上に、もう一度屋根仕上げ材用の合板を張って、屋根仕上げ工事になります。
2015年01月23日
断熱材入れ
 
骨組みが出来て雨も入らないような状態になったら、断熱材を入れます。
まずは、天井(屋根)から。
断熱材は、グラスウールと言う素材の商品を使っています。いろんな種類の断熱材が出ており、その効果は様々でコストも変わります。このグラスウールが一般的です。
グラスウールの場合、メーカーもいくつかありますが、その性能は、厚みと密度で決まります。
厚みがあって、密度が高ければ、それが一番いいのですが、施工性やコストにも関係しているので、そこを考慮しながら、選びます。
屋根は、最も熱を受けてしまう場所なので、断熱材の性能も高いものを選ぶようにしています。
断熱材を入れるスペース(厚み)が、少ない場合は、薄い断熱材を選びますが、その代わりに密度を高くして、性能を確保します。
スペースがある場合は、厚みで性能を確保します。
写真上は、屋根の断熱材で、屋根垂木の厚みを考えて、断熱材1枚で密度を高いものを使っています。
写真下は、車庫の上が2階の部屋になっているので、同じように断熱材を入れます。空間があるので、断熱材を二重(薄いが密度の高いもの、厚みがあるもの)に入れています。
2014年12月11日
気密シート
基礎に必要な深さを図面の寸法通りに掘って、それに砕石を撒いて、突き固めます。
固めたら、気密シートを敷き込みます。
基礎下の湿気を基礎内に侵入させないためです。
これで、1階床下の基礎がいつも乾燥した状態になります。
2014年01月21日
床下断熱材
1階の床下にも断熱材を入れています。ここの場合、基礎断熱材をしているので基本は、入れないのですが、床暖房を設置する部屋の下に入れています(床暖房の熱が床下に逃げないようにするため)。
床下には、床下用の断熱材があります。
床材がフローリングが多いので、床下の断熱がないと冬は寒く感じてしまいます。
壁断熱材入れ
住宅に欠かせないのが、断熱材です。ちゃんと施工しても、これがないと、夏暑く、冬寒いことになります。
屋根の断熱が終わったので、次に壁の断熱材を入れます。
専用のシートに包まれた、グラスウールという断熱材を壁の骨材(柱、間柱)の間に入れます。
シートは、骨材に留められるようになっています。断熱材も無理やり押し込んでしまうとその効果は出ません。断熱材の背中があまり外壁側につかないように、留めます。
窓を除き、隙間なく入れて完成です。
2014年01月12日
屋根断熱
 
断熱材は、屋根下(天井)、壁、床基礎回りとほぼ家を包むように入れます。
まずは、屋根下から断熱材を入れていきます。
断熱材は、発砲系、グラスウールなど素材は結構種類があります。どれが一番というのは、正直わかりませんが、コストバランスを考えてのこともありますが、何よりも肝心なのは、間違いのない施行をすることです。
断熱材を入れても、隙間があったり、押し込んでしまったり、では性能が出ません。適正な施工が必要です。
今回は、セルロースファイバーという断熱材を使います。
素材は、古紙が主となっています。密度が高く、写真のように機械で吹付けてしまうので、完全に充填されます。1日で工事も終わり、合理的です。
古紙とはいえ、そのものが火災で燃焼することはないそうです。また、普通のごみとしても扱えますので、環境にも配慮されています。
2014年01月10日
壁通気
外壁の下地に、透湿防水シートを張ったら、次に通気層を確保する桟を縦に打ちます。
縦に打つのは、外壁の下から入った空気が上昇気流の要領で上に上がっていくためです。横に打ってしまうとそこで空気だまりができてしまいます。
その空気は、屋根の通気層につながり、屋根の棟から排出されます。
この空気の流れによって、建物への断熱、湿気防止の役割を担います。
通気層もあまり薄いと空気が流れないので効果がなく、25?以上は、確保します。
この通気層に虫や火が入ったら?という懸念もあり、専用の防火材、防虫材を取り付けます。
基礎の断熱
断熱材は、壁や屋根だけでなく、基礎にも断熱材を施します。
必要ならば、床下にも入れますが、今は、基礎の断熱材を取り付けることが多いです(新築時)。
基礎は、コンクリートではありますが、まったく熱を通さないわけではありません。冷気が伝わり、暖気が逃げてしまいます。
特に地盤面に近いか接しているので、熱の動きが出てきます。
厚み50?のスタイロフォームという発砲系の断熱材を基礎の立ち上がりと、土間に取り付けます。
2013年12月27日
外壁の防水シート
外壁の強度を保つためと下地として、構造用合板を張りました。
次に屋根同様、通気層を設けるのですが、その前に透湿防水シートを張ります。
これは、屋根に張ったものと同じです。
外部の湿気を絶ち、内部の湿気を出すものです。下から張っていきますが、上から重なるように貼ります。横の継ぎ手も重なりを取ります(これは、屋根でも同じ)。
この後、通気層の工事です。
2013年12月21日
屋根通気
 
透湿防水シートをまんべんなく張った後、通気層をとるための桟を打ちます。
通気の厚さは、25?(薄いと効果がありません)。
45?ピッチ(強度上、下の垂木の間隔に合わせています)に桟を打ちつけます。
次に屋根仕上げ材のために下地の野地板を張ります。野地板という材料があるわけではなく、ここでは、構造用合板を下(軒先)から張っていきます。下に張った合板もそうですが、釘のピッチは、15?以内です。
このあとは、屋根仕上げの工事です。
2013年12月17日
屋根下地
屋根垂木(骨組み)を取り付けたら、屋根葺き材の下地に入ります。
ただ、当社では、屋根に通気層を設けるので、まず、屋根下地前に通気層の工事になります。
屋根垂木の上に合板を貼り、防湿シートを貼りやすいようにすると共に、垂木を面的に固定します。
写真は、防湿シートを張った状態です。
このシートは、透湿防水シートと書いてありますように、外部の雨の防水と内部の湿気を外部に出すという役割があります。
シートは、棟の方のシートが上になるように重ねて張ります。
それから、重なり部を防水テープで止めます。
このあと、シートの上が通気層になります。通気層を確保するため、厚み25?の桟木を45?ピッチで打っていきます。
2013年12月10日
土台据え付け準備
 
基礎が出来上がったら、土台の据え付けです。
基礎の型枠を外した時に、基準墨を出したので、それに合わせて、土台を据え付けていきます(ただ、持ってきて、ポンとおいているわけではありません)。
ただ、基礎にはアンカーボルトがたくさん出ているので、それが通るように穴をあけないといけません(ボルトよりちょっと大きいぐらいの穴しかあけません)。
それも、最初に出した基準墨から位置出しして、ドリルで穴をあけます。
土台を据え付ける前に、気密パッキンという、スポンジ状のシートを基礎の上に貼ります(写真左)。
これは、土台と基礎の接着面の隙間をなくすためです。これで、気密性と万一の雨水の侵入を防ぎます。
土台には、アンカーボルトの穴の他に、土台同士の接合部の金物の取付も行います(写真右)。
これらが済んで、土台を据え付けます。次に、柱や梁などを現場に搬入します。
2013年07月05日
壁の断熱材
外部からの暑さ寒さを防ぎ、空調の効率を良くする。そのためにも断熱材は欠かせません。
省エネが非常に関心が高まり、家の気密性、断熱性もその対象となってきました。また、以前は、施工者や設計者側の考えで入れていた断熱材も、国等からの指針である一定以上の性能をもった断熱材を使用しなければいけなくなりました。
ここで入れている壁の断熱材の厚みも105?あります。施工上は、ちょっと大変になりましたが、家の性能を良くするためには、やらなければいけません。
隙間なく材と材の間に入れて、しっかり固定しています。
断熱材は、一般的なグラスウールを使用していますが、セルロースファイバーと言った古紙を再生した断熱材や、ウレタンの吹付など種類は増えています。
防虫材
青く横に入っている部材が、防虫材です。
ここは、通気層にあたるところで、垂直に入っている材木が、サイディング材を止める桟です。この桟の厚み(25?)が通期の層の厚みになります。
基礎上あたりから、空が入り、この通気層を上昇していくようになります。その空間があることで、ネズミやもしくは虫が侵入してしまうかもしれません。そこで、この防虫材を入れますが、これは、蜂の巣の様な穴が開いていて、空気は通すが、大きめの虫やネズミは通さない仕組みです。
2013年07月04日
窓廻りの気密工事
アルミサッシを取り付けたら、その内側に木枠(窓枠)をつけます。
その前にサッシ廻りに発砲ウレタンを注入しています。
これは、窓回りの気密性を高めるためです。窓を取り付ける時に、どうしてもその開口には隙間ができます。その隙間から外部の熱・湿気が侵入するかもしれませんので、そこにウレタン材を注入しています。これで内部結露を防ぎます。
2013年06月29日
屋根断熱
 
間違えて、大きな写真にしてしまいました。直そうと思ったけど、どうだ!って感じでそのままにします。
いわゆるグラスウールと言う素材の断熱材です。ずいぶん前から使われている、木造住宅の断熱材では、ポピュラー。
ただ、その厚み、密度は多様にわたっており、暗にに何でもいいというわけにはいかなくなりました。
薄ければ、断熱効果も薄くなりますし、密度がないとやはり性能も落ちます。
屋根の場合、最も日差しの当たる劣悪な環境となる場所です。(小屋裏のある方は、よくお判りでしょう)。
そのため、断熱材も性能が問われます。屋根は、割と懐が大きいので、厚みのある断熱材が入れられます。
そこで、写真のように2種類の断熱材を組み合わせて、断熱性能を上げています。ちょうど、屋根垂木の厚みに合うように、100?と50?の厚みの断熱材を入れています。
薄い方は、密度を上げて、断熱性能を上げています。
完全に熱を入れないというわけにはいきませんが、換気扇と組み合わせて、断熱性能を確保しています。
2013年06月27日
壁の通気
壁に透湿防水シートを貼り終えたら、通気の桟を打ちます。この桟は、次に来る外装材(サイディング)の下地になります。そして、この桟の厚み分が通気層になります。
この桟は、厚みが25?あります。桟の下より地上で温められた空気が、上がっていき、屋根の通気層につながり、屋根の棟から排気する仕組みです。これは、自然の空気の流れのみで行われます。
壁や屋根に通気をすることによって、外部の熱や冷気の侵入を防ぎます。
断熱材に個の通気層を取ることによって、非常に断熱性の高い家になります。
また、この桟の厚みを薄くしても、効果はありません。
ただ、それだけ外壁が外に出てくるので、周囲との空きを考えた方がよいでしょう。
2013年06月24日
透湿防水シート
建物の外壁にあたる面に、構造用の合板を全て貼ります。木造は、柱や梁など角材で構成されているわけですが、水平方向などにかかる力に抵抗するために筋交いを入れます。
しかし、その筋交いだけでは構造耐力上、不足することもあり、それを補うために構造用合板を貼りますが、一部だけ貼っても、次の工事で困るので、全面に貼ります。
あくまでも構造耐力上貼るのですが、それだけでない施工上の利便性があります。
写真のように、雨水の侵入を防ぐために、防水のシートを全面に貼ります。この下地としてあると便利なのです。また、どのような外装材にしても下地として釘などが利きます。
さらに、通気胴縁を打つ時の下地にもなります。
さて、この防水シートも、それだけの効果だけでなく、湿気を防ぎ、内部の湿気を出すと言う機能を持っています。
通気胴縁をやって、外装材との間に通気層を設けるので、湿気のある空気が通っても、内部に侵入することはありません。
シートは、上に重なるように貼っていきます。重ね部分から湿気が入らないように専用のテープで留めます。
また、穴が開いた場合も、テープやコーキングでふさぎます。
これで、気密性と防湿を高めます。と、同時に防水の役割も担っています。
2013年06月12日
屋根防水シートと通気層
梅雨の時期に当たり、外の工事も難しくなりました。
それでも、雨の合間を見て、屋根下地を作っています。
屋根を支える垂木と言う部材が打ち終わったら、屋根用の構造用合板を貼ります。屋根の剛性を強めるのとともに、屋根材の下地になります。
その屋根下地に、透湿防水シートを貼ります。雨漏りがした場合、このシートで雨水の侵入を防ぎます。
さらに、当社では、この屋根下地に通気層を設けています。シートの上に角材が屋根垂木と同じ間隔で打ち付けてあります。この部材の厚み分が、通気層の厚さとなります。
壁にも通気層を設けるので、その通気がこの屋根の通気層を通って、棟から抜けるようになります。
空気が通るので、湿気対策としてもこのシートは必要になります。
通気層を設けるのは。アルミサッシのペアガラスと同じで、空気の層が外部の熱を遮断したり、内部の熱を逃がさないようにするのです。
もちろん、断熱材は入れますが、さらにその性能を上げているのです。
個の通気層の上にもう一度合板を貼って、屋根葺き工事になります。
2013年02月21日
補強と断熱
日本木造建築のいいところは、解体すれば、いくらでも修復できるところです。
少し、オーバーな言い方ですが、補強したい、断熱材を入れたい、形状を変えたい、設備を良くしたいなど、コストの許せる範囲では、どうにでもリフォームできるところが、いつもすごいなと思っています。
ここでも、2階の荷重が重く、1階に関しては、一度も大きな直しをしたことがなかったので、耐震などを考えてリフォームに踏み切りました。
部屋の中は、すべて撤去。土間にコンクリートを打って、その中の鉄筋を周りの基礎と絡める。
床の骨組みも太く変え、構造用合板で固めました。壁も窓を少なくして、筋違を設置。
柱を増やし、2階の床を受ける梁材を補強。やれることはすべてやっている感じです。
そこで、もう一つ大事なのは、断熱材。古い家屋なので、壁に入っている断熱材も気密と厚みがあまりなく、役割を果たしていないので、新しく交換。2階との間にも断熱材を入れて、熱と音の対策をとりました。
こうして考えると、木造家屋は、いろいろできていいなと思ってしまいます。
2012年11月20日
小屋裏の直し
当社が建てた家ではありませんが、小屋裏の天井が、はがれてしまったことと夏は暑くて、入ることすらできないという状態なので、その修理と暑さ対策の工事をしています。
天井がはがれてしまった理由は、別な現象なのでここでは書きませんが、その天井を取ってみると、写真を見ても分かるように、もう屋根下地です(写真右上)。
基本的に小屋裏は、夏に関しては、生活できるような状態ではありません。
どうしても、暑くなってしまいます。換気を取るとか、窓を設けるとか、部屋ならばエアコンをつけるとか・・・。
ただ、ここは、小屋裏収納なので、そういった対策はされていませんでしたが、とにかく断熱材が入っていません。おそらく収納だからということで省略したのでしょう。
今回は、そこに断熱材を入れました。厚みが薄いものしか入れられないので、密度の高い断熱材を入れました(写真右下)。
さらに、天井の仕上げは、厚み12.5?の石膏ボードを貼りました(写真左)。
これで完璧ではありませんが、以前よりはずっと良くなると思います。
ここ数年夏の暑さが異常なので、こういった工事が今続いています。
かといって、夏に工事をするとこちらが大変なので、秋から冬にかけて工事があるのでしょう。
2012年03月19日
壁の断熱材
壁に断熱材を入れ始めました。グラスウールという素材の断熱材で、以前から一般的に使われる商品です。
ただ、今までと違うのは、省エネ基準が決められたことから、薄かったり、密度のない断熱材はなくなってしまいました。
昔は、入っていれば的なところがありましたが、ちゃんと相当の断熱性能を満たすように考えて入れています。
また、ただ押し込んで入れるだけじゃなく、外壁側にちょっと空間ができるよう、入れていきます。
隙間なく入れるのですが、壁側に少し空間がないと効果が出ません。
グラスウール以外にも断熱材はありますが、価格的な面から選んでいます。
2012年03月13日
壁の通気層
外壁下の通気層となる材木を打ったところです。この木は、厚みが25ミリあります。
この厚み分が空気層となります。
外壁の下から空気が入り、屋根を抜けて棟の頂部から空気が抜けます。この空気層が、
断熱効果を上げます。アルミサッシの二重ガラスと同じ効果です。
厚みはあればあるほどいいのですが、そんなことをしたら、都内では隣地に行ってしまうので、個の厚みがちょうどよいです。これより薄いと今度は効果が少なくなります。
この木は、約45センチピッチに打ってあります。当然この下には柱など構造材があるので、外壁の重みにも耐えます。
建築業者によって、やり方も変わるので、木の打ち方が違うこともありますが、この通気層は一般的な方法となりました。
基礎断熱
断熱材は、壁や屋根だけでなく床下にも施します。
床下地に入れる断熱材はもちろんあります。その床下に入る前で断熱しようという考えです。基礎の
コンクリートは、厚みもあり、熱を伝えにくいものですが、それでも地面や外部からくる熱をとめることによって、床下が安定した状態になります。
基礎の立ち上がりは当然すべて断熱材を張ります。土間の部分は、外部より45センチの幅で張っていきます。
こうした見えないところで、建物の機能性を保つように努力しています。
2012年03月12日
窓周りの気密化
アルミサッシを取り付け終わると、窓枠を付けて中の壁になりますが、枠でふさぐ前に発泡ウレタンで窓回りの隙間を埋めます。
窓を取り付ける際、どうしても多少大きめの開口にするため、隙間ができます。
その隙間をそのままにすると壁の中で結露を起こしかねません。
そこで、発泡ウレタンを充填させているのです。
2012年03月07日
透湿シート張り
この白いシートで建物を覆おうと包帯まいたみたいな感じです。
写真を見ても分かるようにこれは、透湿防水シートというものです。防水は、その名のとおり、雨が入らないように保護するためです。万が一仕上げの外壁材から雨水が侵入しても、このシートがそのカバーをして、外壁下から排水します。
もう一つは、湿気止め。このシートと外壁の仕上げ材との間に空気層を設けます。外壁の下から屋根上まで空気が抜けるように厚み25ミリの空間を作るのですが、当然湿気も流れます。
その湿気が中に入らないようにするための効果もあります。また、シート同士の重ね部分が出てきます。これも15センチ以上、上から重ねるようにして、ジョイントに専用の防水テープを張ります。
薄いシートですが、結構重要な役割を持っているのです。
2012年02月29日
屋根の断熱
何度か紹介している断熱材ですが、セルロースファイバーという断熱材で、新聞などから作った新しい断熱材です。基本が紙ですが、火にも強く、今までの断熱材よりも効果は大きいということです。
断熱性能が高いということは、遮音性も高く、階と階の間に入れることもあります。
また、充填式なので隙間が残るということもなく、そこの厚み分すべて入ります。
屋根がやはり一番熱を受けるところなので、当社では、屋根によく使っています。この施工は、専門業者によるものなので、その間に大工さんが他の仕事をできるというメリットもあります。
透湿シートのようなものを張り巡らして、一部に穴をあけてそこにホースを入れて、一気に吹き付けます。あとは、穴をテープでふさぎます。
壁や床にも使用できますが、ここでは、予算と施工の手順上屋根だけにしています。
2011年06月24日
リフォームの断熱材入れ
 
リフォームといっても様々ですが、この写真のように内装の壁や床下地まで壊してしまう場合には、断熱材も入れるようにしています。
もともと入っている場合もあります。しかし、古い家の場合、断熱材の基準が今とは違うので、省エネルギー基準という意味では、効果の少ない断熱材が多く入っていました。また、湿気によって、断熱材がはがれていたりして、効果を満たしていないことも。
床下に関しては、入っていない方が普通でしょう。
そこで、この機会に断熱材を入れます。できるだけ今の基準に近い、性能のよいものを入れてあげたいと思っています。
ここまでの規模のリフォームだと窓も改修する場合もあります。
その時にエコポイントが使えるのですが、残念ながら平成23年7月末をもって終了します。これからという時に残念です。
ただ、この制度が終わっても助成を受けられることもありますし、断熱材を良くすることで、空調設備の効果も上がり、エコな住宅になっていくのです。
これからを考えると、より必要なことではないでしょうか。
2010年11月11日
断熱材
この仕事をやっていて何ですが、この断熱材を詰め込んだ壁を見ていると 押入の中に布団を詰め込んでいるような、なにか食べ物のパックを入れているような、なんだろうかと思ってしまいます。
でも、そんな不謹慎な考えとは全く反対でこれがあるからこそエアコンの効率も良くなり、外部からの寒さ熱さを防いでいるのです。
この断熱材は、グラスウールという断熱材で、ごく一般的に住宅に使用されているものです。
さらにグラスウールには、厚みと密度などの組み合わせで性能が変わり、その用途によってたくさんの種類がありました。
先にも言いましたが、断熱材の性能によって空調機器の効果も左右されます。Co2の排出という考えから、この多数あるグラスウールも今後を考えてさらに高性能のものに絞り込み、種類が少なくなりました。
それは、コストも考えるといいことなのです。
ところが、今の現場では、混乱が起きて、断熱材が入ってこないというとんでもない事態になっています。
いずれ落ち着くのでしょうが、現場を止めておくわけにはいかない私たち施工業者には、とても大問題です。
メーカーおよび行政もそこをよく考えてほしかったです。
この業界は、石油の高騰や原材料の不足(大きいイベントによる流通の不均衡)によって、または株式によってもコストや流通が左右されます。
これは、一般の消費者には分からないことです。
なにか目に見えないものが働いているのではと、勝手に考えてしまうこともあります。
とにかく、我々も困りますが、最後はエンドユーザー(施主)のことを考えていただきたいと思います。
以上、愚痴でした。
2010年10月30日
外壁の下地完了
外壁の下地が完了しました。あとは、仕上げ材を施工するのみです。
白いシートは、何度も紹介した透湿シート。これで、この家の湿気と雨漏りは守られています。
縦に打ってある桟は、外壁材の下地になるとともに空気層となり、家に対しての断熱効果を高めます(屋根にも施されています)。
極端に言うとこのままでも家の機能は果たすのです。
実は、ここで言いたいのが機能だけでなく、養生のシートがはがれていることをいいtかったのです。
終わっていないのに?
実は、台風がくるので、シートやネットが風に飛ばされたり、それが原因で足場が崩れることもあるからです。過ぎ去るまでは、このままです。
逆に、この下地がよく見えて説明しやすくなりました。
このシートが貼ってあるから、養生をはがせるというのもあります。
台風が過ぎるとまた隠れてしまいますけど・・・。
2010年10月22日
外壁の透湿シート貼り
外壁の工事に入る前に行うのが、この透湿(防水)シート貼りです。
今では、あちこちの現場でこういう白いシートが貼ってあるのをよく見かけるのではないでしょうか。そのシートによくメーカー名が入っています。
外壁材が何であれ、そこから雨漏りする可能性は木をつけて施工はしていてもあります。
万が一、そういった場合に雨が浸入しないようにするためのシートです。
縦に貼ったり横に貼ったりいろいろですが、いずれにしてもシート同士の重なりは、10センチ以上確実に重ねます。そして、常に上に上にシートが重なるようにして水がジョイントからはいらないようにします(当社の場合、ジョイントに専用テープを貼ります)。
次にこのシートの特徴としては、雨を守ると同時に外部の湿気を室内に入れないという機能も持ち合わせています。湿気を入れないということは、木材のためにもよく、家の湿度もエアコンによって調整しやすくなるので、長持ちすることになると思います。
ラッピングしているような、シートにメーカー名が入っているので巨大な広告のように見えるかもしれませんが、これがとても大事なものなのです。
2010年10月19日
基礎の断熱材
基礎にも断熱?
床下なのに、コンクリートなのにと思いますよね。
熱というのは、以外とコンクリートでも関係なく伝わります。木でも鉄でも熱は伝わるもので、その浸透していくのが遅いとか、すべてが伝わらないとかの差はありますが、基礎の中にも外部の熱は伝わり、内部の熱は逃げていきます。
1階の床下に断熱材を入れたりするとしても、基礎断熱はした方がよいかと思います。
(床下で換気を行う場合や地下室の場合は別ですが)
床暖房をしたとしてもその熱が逃げないためには、基礎の断熱があった方がよいと思います。
2010年10月18日
吹き付け断熱材
 
断熱材を入れるのは当たり前のことですが、その断熱材もいろいろあります。
というのも、断熱材の素材が多様にあるのです。
従来、その素材の多くがグラスウールというガラス繊維を主とした断熱材でした。
それも厚みや密度によって性能(もちろん価格も)が変わります。
使用する場所や求める断熱性能から断熱材を選びます。
ここでは、素材を新聞紙などの古紙を再利用した断熱材を採用しています。
紙の持つ密度や吸湿力などを利用して、古紙を使用することでリサイクルという目的もあり、万一破棄しても自然に戻るという利点があります。
もちろん性能についても専用のシートを貼ってその中にめいっぱい充てんするので、グラスウール以上の効果があります。紙とは言え火にも強く、施工も速く、価格はやや高めですが、非常に優れた断熱材です。
2010年10月08日
屋根通気
建物に通気層をとるという考えは、だいぶ当たり前になってきました。
手間が余計にかかることですが、建物のためには、さらに家の内部のためにもいいことです。
白いシートの上に屋根なりに取り付いている桟のようなものがあります。この厚み分(30ミリ)が通気層となります。
当社の場合、壁にも通気層をとるので、家全体が通気層におおわれるようになります。
白いシートは、透湿シートといって、防水の役目(雨が万一浸入した時でも防ぐ)もありますが、通気層を通る湿気を室内に入れない役目もあります。逆に内部の湿気を出すこともします。
通気層は、厚ければ厚いほどいいのですが、それでは大変なので約30ミリ前後にしています。
この通気層によって、外部の温度や湿気を建物内に入れないという役目を持っています。ということは、室内の空調設備の効率も良くなります。エコですね。
アルミサッシのペアガラスもガラスとガラスの間にある空気層が断熱効果を持っているのです。
ちょっと手間はかかりますが、長い目で見た場合にこの通気工法を是非取り入れていただきたいものです。
2010年06月15日
外壁の下地と通気
わかりにくい写真になってしまいましたが、右側が建物の壁になります。
まだ、下地の段階ですが、ここが重要なところです(何事も下地が重要ですが)。
外壁の下地でもあり、建物の構造上強度を高めるために構造用合板を貼ります。
その上にすぐ外壁材で仕上げる現場をよく見ますが、ここからが建物のための下地です。
まず、最近よく見かける透湿シート(防水の効果が主な要素で雨水の侵入を防ぎます)を貼ります。これで外部の湿気を入れずに内部の湿気を放出します。
放出された湿気はどうなるかというと、次に縦に桟を等間隔(45センチぐらい)に打ちます。この桟の厚みが空気層となり、上昇気流で内部からの湿気を上に流します。当然下に通気の入り口があるので、外部の湿気も通ります。そこで透湿シートが貼っていないとだめなのです。
この桟が外装材を留めるための下地になります。
2010年03月26日
屋根断熱材
なにか、模様のようにも見えますが、これは天井が仕上がった状態ではありません。断熱材を敷き込んだ状態です。
断熱材は、その密度と厚みによって、性能と価格が変わります。あつければ、いいというものでもなく、密度がなければいけません。
厚い断熱材が入れられる空間があればいいのですが、ない場合薄くて密度の濃いものを選びます。
見た目がみな同じに見えてしまうのですが、断熱材を入れる場所とその家に求める性能とコストによって、断熱材の種類も変わってくるのです。
屋根は、特に上からの直射日光を受ける場所ですから、特にその性能を考えなければいけません。
断熱性能が良ければ、家の中の温度もコントロールしやすく、当然内部の温度も外に逃げにくくなるので空調の効果にも影響します。
冷暖房を機械に頼っている今だからこそ断熱材の重要性があるのです。
2010年03月20日
防水シート貼り
建物を紙のようなシートで覆ってしまいます。
これは、防水・透湿シートといいます。まずは、雨の侵入を防ぐのが主な役割です。
ですから、シートのジョイントは、常に建物の上部側の方を上にして雨が入らないようにします。重なりも充分に取ります。
また、シート自身も湿気の侵入を防ぐ機能を備えていますから、建物内に無駄な湿気が入らないようになっています。
2010年03月08日
基礎断熱材
建物としては、1階の床下になるところ。それも外周部(外部に面した)。
ここに基礎の立ち上がりを利用して断熱材を貼ります。あわせて、そこからおよそ50センチぐらいまで基礎の土間に断熱材を貼っています。
上部の建物には、断熱材を隙間なく入れるのに対し、基礎のは何も施されていません。
いかにコンクリートの塊とはいえ、地熱や空気の熱が入ってきたり、出て行ったりもします。
そこで、基礎にも断熱材を入れているのです。1階の床下から冷気が・・・と、いうようなことがないように。
ただ、床下に外部の空気を取り入れてることもあります。そういう場合は、基礎に断熱しても意味がないので、1階の床に断熱材を入れます。
床下に外部の空気を入れる入れないは、建物全体の工法によって変わりますのでここでは割愛します。共通するのは、1階の床下にも断熱材は必要ということです。
2010年01月13日
断熱材入れ
壁に断熱材を入れたところです。
今や入れない住宅はないと思いますが(法的にあり得ませんが)、その入れ方はわからない方も多いようです。
ただ、柱や間柱の間に詰め込めばいいわけではありません。
断熱材の裏側に空間ができるようにします。また、断熱材もそうなるような工夫がされており、耳がついていてそれを柱などに止めると、裏側に空間ができます。
空間がないと内部結露を起こしてしまい、結露でぬれた断熱材は性能を発揮せず、その水滴が材木を痛めます。
どうしても断熱材の厚みある場合、スペーサーのようなものを入れてなるべく空間を作ります。
また、シックハウスに対応できるようにメーカーも制作しているので安心して使えます。
断熱材も厚み、密度がいくつか種類があり、現場の状況やコスト面から選択します。
あと写真には、窓が写っています。
その窓周りには、気密材を吹き付けて微妙な隙間を埋めています。これも断熱とともに結露対策です。
2010年01月12日
壁の通気
外壁に透湿シートを張ったら、次に外壁材を仕上げるのですが、通気層を確保するために桟を打ちます。この桟が外壁材を留めるための下地にもなります。
だいたい45センチピッチで厚みは2.5センチから3センチ。許されれば、厚い方がよいのです。
基礎の上から(写真で言えば、ちょうど桟が終わっているところあたり)、空気を自然に取り入れ、壁を通って、屋根の頂部から抜くというものです。
状況によっては、屋根ではなく壁の頂部、軒下で抜くこともあります。
これが、何の利点があるかというと 通気層というのは、当然外部ですが、温度が上がると空気が上昇するという性質を利用したものです。だから、空気層ではなく通気層なのです。
この流れる空気の層があると外部の温度、湿気の侵入を防ぐのです。
アルミサッシのペアガラスの空気層と同じで、断熱効果をもたらします。よって、エアコンの機能にも影響するのでエコな工法なのです。
目に見えないわかりにくいところですが、そこにこそ必要なものは隠れているのです。
透湿シート張り
壁の合板が張り終わり、アルミサッシを取り付けたら透湿シートを張ります。
屋根でも紹介していますが、湿気の侵入と雨水の侵入を防ぐすぐれたシートです。
ちょっと紙のような感じもしますが、実際は、非常に丈夫です。
これを壁にすべて隙間なく張ります。ジョイントが当然出てきますが、そこは、専用のテープで目張りします。
土台の部分は、土台の下から立ち上がっています。また、アルミサッシの周りも完全に防いだ上にテープで留めます。
よって、すっかり包んだ状態になっています。隙間があれば、そこから湿気が入ってしまいます。また、万一外装の仕上げ材から雨水が浸入してもこのシートが保護してくれます。
また、侵入した雨水は、この後施工する通気層を通って、外部に出てしまいます。
2009年12月25日
屋根断熱
家の中で外部の熱の影響を受けやすいのは、窓周りと屋根でしょう。
屋根は、直接太陽の熱を受ける場所ですから、冬は良いとしても夏には困るものです。
小屋裏など断熱材なしにするとその熱さと言ったらサウナ以上です。2階にも影響します。
そこで、しっかり断熱するのですが、最近行われつつある方法が、セルロースファイバーという材料と工法です。
新聞などの再生紙などを利用した環境にも配慮された材料です。当然使用された家にもシックハウスなどの心配はありません。
屋根を支える垂木材に専用のシートを貼り、密閉します。
それから、一部穴をあけて掃除機のようなものを差し込み、一気に断熱材を吹き込みます。
隙間なく充てんされるのと適度な密度で空気層もある断熱層となり、屋根外部からの熱を遮断します。工事も速くて1から2日で終わります。
2009年12月15日
屋根下地
上棟しますと続けて木工事が始まるわけですが、まずは屋根から作っていきます。
要は、上から順番に作っていくわけですが、屋根がある程度できると少々の雨でもしのぐことができるため、屋根下の工事ができるので、雨が降るたびにお休みすることはなくなります。
屋根の骨組みができて、屋根の剛性を高める合板を貼ると防水シートを貼ります。
防水シートといっても透湿シートといって、外部の水の侵入を防ぐと同時に内部の湿気を外部に出すという特性を持っています。
屋根通気をとるため、屋根下地上に外部の空気が通ることから、このシートを貼ることによって、通気層の湿気を入れずに、内部の湿気を通気層に出すのです。
非常に家のために良い環境ができるわけです(この方法を外壁にも行います)。
また、万一雨が浸入してもこのシートで内部に入ることを防げます。
2009年11月12日
気密シート
当社の工事でよく見る気密シート貼りです。
基礎の下に敷き込むビニル性のシートです。基礎の下は当然土です。土には水分が含まれています。基礎のコクリートも基本は、水が混ざっていますから、湿気も含んでいます。土とコンクリートの湿気が立ち上がった建物の中に入ってくるのを防ぐためのシートです。このシートの効力は高く、翌日見てみると水滴が裏についているのが見受けられます。
今は、べた基礎など土間すべてをコンクリートにしてしまうのが一般的です。ですから、以前ほど湿気は上がりにくくなっています。
ただ、気密性が高くなってきている分、床下から湿気が上がると家の中にこもってしまうため、このシートを敷き込むことにしています。
2009年10月29日
壁の断熱材
断熱の方法は、内側に張るうち断熱と建物の外側に張る外断熱があります。
今は、外断熱の方法も多くなってきましたし、当社でもよくやります。
ただ、コストは割高になるのと、外部に断熱材を貼るため、狭小の敷地では厳しい時もあります。
ここでは、内断熱です。内断熱でも従来通りのグラスウール製品や吹き付けるタイプの再生紙などを利用した方法と素材がいくつかあります。
コストと性能のバランスからその素材を選んでいきます。
内断熱でグラスウールのように個体になっているものは、内側から柱や間柱の間に入れ込みます。単純な作業ですから誰でもできるのですが、ぐっと奥に押し付けることはNGです。断熱材の裏には、空気層になるようあけておかなければいけません。
そうしないと、結露の原因になったりして断熱の効果が得られません(屋根も同様)。
それと水にぬれた断熱材(グラスウール)もNGです。
2009年10月21日
窓廻りの気密
アルミサッシを取り付けた後、外側には防水テープや防湿シートでその取り付け部を防ぎます。主に雨漏りを止めるためです。
内部は、ウレタン系の発泡剤で隙間埋めをします。
これは、防水ではなく気密や断熱性能を上げるためです。
今のアルミサッシの性能は非常によくペアガラスならば、気密断熱性ともに優れています。
しかし、取付部はどうしても簿妙な隙間があるわけです。外側は、もちろん塞がないといけないので、先の防水テープなどで止めます。それから外壁仕上げ材を施工します。
中では、その隙間から入る冷気や湿気を止めることで内部結露を防ぎます。
アルミサッシ自身にその機能はついていますが、取付部の隙間だけはどうしようもないので、この方法をとっています。
いずれ隠れて見えなくなりますが、そういうところに気を使うのが大事と考えています。
2009年10月15日
通気層
このブログをよく見られている方は、もう飽きた写真ではないでしょうか?(笑)
壁の通気層です。
基礎の上が通気層の下になります。通気層は、普段は桟木という下地材を使っており、その厚みは25?です。この厚みが通気層になります。
ここの入り口から、温まった空気が入り、屋根に向かって空気が上がり、屋根上で抜けていきます。
この空気の対流が、家に対して断熱効果と湿度を防ぐことになります。
アルミサッシのペアガラスというものは、ガラスとガラスの間の空気層が断熱効果を出すもので、同じ効果といえます。
ただ、この外部の通気層は、空気が動くので湿気も流れていくと考えています。それでも、湿気が入り込むのを防ぐために防湿シートを貼るのです。
断熱材も入りますが、それ以上の効果を生み出すものと考えているので、頻繁にブログに載せているんです。
この上に外装の仕上げ材を貼ります。
2009年08月27日
気密シート
写真は、施工中の段階ですが、気密シートというビニールを基礎下に敷きこんでいます。
これは、基礎下の地盤から上がってくる湿気をこのシートで止めようという考えです。
このシートのおかげで出来上がった基礎の中は、いつも乾燥した状態です。
家が完成しても、床下は乾燥していて、シロアリもつきにくく、材木も腐りにくい、湿気による体調不良も防ぎ、体にも家にも良い基礎になるのです。
2009年06月22日
1階の天井裏
1階の天井裏でふさぐ前に撮影したものです。
なにやらごちゃごちゃしてわかりにくいとは思いますが、天井裏や床下のはいろんなものが入っているとわかってほしかったのです。
まずは、断熱材。これは、必ず入れるようにしています。お互いの階の温度が逃げたり入ったりしないようにという意味もありますが、これで多少の遮音効果も考えています。
完全防音ではないのですが、上下階が身内であれば、問題ないかと思います(それでも音を気にする場合は、施工前に相談してください)。
真ん中に緑色の太い管がありますが、これは床暖房の配管。床暖房がなければ、この配管もありませんが、エアコンなみに太い管が通りますので、そのルート確保は考えなければいけません。ですから、天井を貼らないとか、骨を見せる場合は、この配管をどうするか検討が必要です。
他に水道管、排水管。電気の配線。エアコンの配管。
天井裏は、設備配管でいっぱいです。
2009年06月14日
通気層の入口
建物のために通気層を外部に設ける話は何度も紹介してきました。
基礎の上あたりから空気を取り入れ、屋根の頂部でぬくという方式で、空気が暖まると上昇する原理を応用しているものです。
その入り口にあたる部分がこの写真。
外壁の仕上げ材の一番下には、必ず水切りを入れます。この写真でいえば、こげ茶色した金属。
アルミだったり、カラー鋼板だったりします。水のはねあげを止めたり、垂れてきた雨を文字の通り切って、建物につかないようにします。
この金物の裏から空気は入ります。それから、壁に打ち付けた桟の間を通って、空気は屋根に上がります。
青く見えるのは最近入れるようになったのですが、防鼠材です。空気を入れるために外壁の下部に穴があるわけで、そこからネズミや大きな虫が入るのを防ぐための材料です。これをつけたら、外壁の工事に入ります。
2009年06月06日
窓回りの気密
アルミサッシを取り付けた後、その周りにウレタンフォームを吹き付けます。発泡材のようなものです。
これで、サッシ廻りの隙間をなくします。
気密性を保つのはもちろんですが、隙間から入る熱が、アルミに当たり内外の温度差があることによって、金属であるアルミに結露をおこす可能性があるからです。
ガラスの結露は拭けますが、内部の結露はできません。そのためです。
見えないところにも気を配る、そんな工事を心がけています。
2009年06月05日
壁の断熱材入
今では、どこでも入れている断熱材。
このブログでも何度も紹介していますね。
グラスウールという素材で、壁の柱の間に入れ込みます。隙間なく入れる反面奥に押し込まないようにして、裏側に少し空間ができる程度に入れます。
隙間なく入れるのは、当然熱を入れたり逃がさないためで、少し浮かすのは、空気層を作るということとそれによる結露を防ぐこと。また、断熱材をぐちゃぐちゃにつぶすと効果がないからです。
こんな綿見たいのが何の効果がと思いますが、リフォームで古い家に断熱材がなく、入れた上で工事すると やはりだいぶ違うといわれます。
素材は、ほかにもありますが、既定の性能を備えた断熱材で適正な工事をすれば熱効率のよい家となり、環境にも良いことです。
プラス外部に通気層を設ければ、よりよい家となります。
2009年05月27日
屋根断熱吹き付け
前々回からの屋根断熱の続きです。
屋根の骨組みに貼ったシートの中に掃除機のホースのようなものを差し込みます。
それから、空気の圧力で断熱材を吹き込みます。
手で貼るグラスウール系の断熱材と違い、間違いなく断熱材が隙間なく詰め込まれます。
やや高めの材料ですが、素材が紙でできていること(それでも、火には強く加工されているようです)、かなり厚く隙間なく入れられることなどよい点も多く、屋根が大きい時は、よく利用しています。
この断熱材工事が終わるとその下に天井の下地を組み始めます。
2009年05月26日
通気工法
外壁の通気層です。なにが??
防水(透湿)シートを貼りめぐらした後に通気層を作ります。壁の下から空気を取り入れ屋根上まで通気層を作り、屋根棟から出します。
その層を確保するために厚み25ミリの桟を竪に打ちます。
柱や間柱と同じ間隔で打ちます。その間が通気層となり、基礎上ぐらいから入るようにしています。
この桟は、外壁材の下地材にもなります。
空気は、上昇気流の原理で地面で温められ上に上昇していきます。出口がないと空気だまりになるため、屋根棟から出します。この通気層が外部の熱を遮断します。層が厚いほど効果があるのですが、そんなに厚くはできないため、現状の寸法にしています。
また、空気が流れることで湿気も上部に逃がす効果を持っています。
これだけでは、断熱効果はまだ弱いので断熱材も併用するのです機械を使わない、通気工法でより家のためによい作り方を目指しています。
2009年05月25日
屋根断熱
工事も内部に入ってきました(雨でやらざる負えない時もありますが)。
屋根の断熱工事です。最も日差しを受け、小屋裏などは夏の時にはサハラ砂漠のような暑さ(行ったことありませんが)になります。この経験は皆様の家にもおありでは?
これを空調なしで解消するのは、やはり難しいです。
でも、以下に軽減するかが断熱工事にかかっています。まずは、外の通気層で熱を逃がしてはいますが、それでも暑くなりますから、断熱材を入れます。
断熱材もグラスウールやウレタンなど種類はいろいろあります。ここでは、新聞紙など古紙を再利用した断熱材を使用します。新聞を体にかけるだけでも温かく感じませんか?
そういった紙の断熱性をうまく利用しています。吹き付け材のように屋根にその断熱材を吹き付けます。接着剤のように落っこちてくるので、そのために先にシートを貼ります。そのシートの中に断熱材を吹き付けます。そうすると、隙間なく断熱材が充てんされるため熱が入ったり逃げたりすることがなくなります。
断熱材の効果が上がれば、空調のかけ方も少なくなります。
快適な小屋裏とはいかなくても夏には上がりたくない小屋裏ではなくなるように考えています。
2009年05月20日
防水シート張り
正式には、防水ではなく、透湿シートです。
メーカーも多数あり、いろいろな名前で出ていますが、基本性能として雨水の侵入を防ぐのはもちろん、外部の湿気も入れず、かつ内部の湿気を出すというものです。
この上に桟を打ち通気層をとり外壁材を貼ります。つまり建物本体と外壁材の間に空間ができるため、そこを通る空気に含まれる湿気の侵入を防ぐのです。
それが、防水効果にもなるため、万一雨水が浸入しても内部にはいることなく、通気層を通って出ていく仕組みになっています。
このシートは、屋根まで貼ってあるので、雨水対策としては安心できる状態になっています。
2009年05月19日
基礎断熱
基礎断熱といっても断熱材を基礎に貼るだけのことです。
基礎の土間と立ち上がりに断熱材を貼るのですが、これは、コンクリートを通して地中や外気の熱が入らないようにです。床下が冷たければ、床上も冷たいのです。
特にここでは、床暖房を行うので断熱しないと熱が逃げてしまいます。
床下に換気をとる場合は、この方法は行いません。当たり前のことで外部の空気を取り入れるようにしているのに断熱しても意味はないので。
床下が乾燥するようにすることはよいことですが、外部から空気を入れるのは湿気を入れることにもなり、冷気を入れることにもなるだろうという考えから当社では、床下に空気を入れず断熱します。
床下の空気は滞留したまま?
機械換気で小屋裏の空気から床下の空気を循環するようにしており、空気の流れは作っているので内部の湿気や気温が溜まらないようにはしています。
だからこそ基礎断熱が必要と思います。
2009年05月01日
屋根下地
建物が建ち上がるとまずは、屋根から仕上げていきます。
屋根ができれば、雨が降ったときにでも内部の工事が可能だからですし、屋根がないといつまでも工事が進みません。
屋根の骨組みが終わり、構造用合板を貼って面として屋根を固めます。
写真にはありませんが、その前に通気層を作ります。厚さは、25ミリほど。
のちに外壁に作った通気層とつながり、屋根の一番上となる棟から排気します。
上昇気流を利用したやりかたで、湿気、熱などから家を守り、断熱性能を上げるので空調効率のよい家になります。
通気層は、外気が通るので透湿シートを貼っています。その上に構造用合板を貼って、家の構造補強をします。
それから屋根業者が来て屋根を仕上げますが、その前にフェルト(黒く見えるシート)を貼ります。
防水性能があるシートで、屋根材から雨が浸入してもこのシートで防ぎますが、今までは、このシートの下がすぐに骨材でした。ですから雨漏りするとこのシートがうまく貼れてていなかったり、何らかの隙間があったときには、小屋裏に入ってしまいました。
しかし、通気層を設けているので万が一雨が入ってもその通気層を通って雨が逃げますので二重の仕組みになっています。本来の機能ではありませんが、メリットがほかにもあるということです。
このフェルトが貼りおわると屋根材の工事になります。
2009年04月04日
断熱材入
新築ではありませんが、リフォームでも断熱材を入れることはできます。
浴室になるところですが、ユニットバスを設置するので内部の壁・天井を全部壊しました。
腐食したところを補修したあと、壁の中に断熱材を入れました。
古い建物で断熱材が一切入っていませんでした。こういう建物は案外多く、今は当たり前のことが、されていない時代もありました。
せっかく断熱材を入れることが可能な状態なのに、それをそのままにしておくというのは、家の性能を損ねますし、二度と入れられなくなります。見積の時もつい見落としてしまうこともありますが、そこはお施主様と相談してお勧めしていますし、少量であれば見積内として入れてしまいます。
おかしいところを直すのも当然ながら、性能向上するのであれば、それはやるべきと思います。それを勧めるのも施工業者の義務ともいえるでしょう。
2008年10月22日
天井断熱
1階リビングの天井下地です。縦横の格子状に組んでいる桟が、石膏ボードを止めるための骨組みです。
この骨組みは、2階の床組みや貼り材などといった構造材からつっています。
ここでの天井は、平らな仕上げになりますが、平らに仕上げても通常部屋の中央辺りが微妙に上にあがっています。
それは、本当に平らに作ってしまうと目の錯覚で天井が下がって見えてしまうからです。
大工さんはそういうところまで考えて作っています(床ではそんなことするとビー玉が転がってしまうのでやりませんが。笑)。
天井下地の上に置いてあるのが、断熱材です。2階と1階の温度が伝わらないようにする意味と多少なりとも遮音の効果を考えています。家族で住むのでそこまでは必要ないと言われれば無理には入れませんが、部屋の温度を保つためにもお勧めしています。
本当に音を止めるる必要がある場合は、もっと大掛かりな工事になりますので、これは、工務店と相談してください。
2008年10月16日
通気水切
外壁の最下部に当たるところです。ここに水切を取り付けます。
サイディングにしても塗り物の壁にしても、必ず水切は付けます。雨などの水が壁をつたって落ちてきたときに、水切がないとその裏側に水が変わってしまうことがあります。まさに水を切るのです。
また、どんな外壁材も下側は、仕上がっていなかったりして何か止がないとうまく納まりません。
そんな働きをするものですが、通常の水切を取り付けるとせっかくの通気層をふさぐことになります。
そこで、通気専用の水切材を使うと水切を兼ねて通気も取れます。ただ、ここでは、水切を通気層の前に取り付けることで通気を確保しているので通常の水切を使用しています。
色の種類もあるので、外壁の色やアルミサッシの色と考慮して選びます。
青い部材が見えるのは、通気層に虫が入るのを防ぐ防虫材です。
2008年10月10日
壁通気
外壁材の下地受けでもあり、壁の通気層を確保するための桟をうちます。
通気層は、できればその空間が大きいほうが有利なのですが、外壁が外に多く出てしまうことや下の隙間から虫や火が入る恐れがあるので15から25ミリぐらいまでになります。
この通気層が屋根まで上がり、そのまま屋根の通気層につながっていきます。そして、棟の換気口から排気されます。入口は、土台下つまり基礎上ぐらいの高さになります。
通気を行うことで、外部からの断熱効果を高め、湿気を防ぎ、それが空調の効率を高めます。
それが、環境にもやさしい(エコな)ことになります。
この通気層の桟を打った後、外壁の仕上げ材を貼ります。ここでは、モルタル塗りの塗装仕上げなので、モルタル塗り用の下地材を貼ります。
2008年10月03日
外壁の防湿
屋根にも張った透湿シートを外壁の下地にも貼ります。この上が通気層になるので、外部の湿気を入れないためにここの工程で貼ります。
透湿シートの効果は、何度も紹介しましたが、外部の湿気を防ぎ、内部の湿気を出す効果があります。
この住宅は、外断熱工法なので、断熱材を貼った後にこのシートを隙間なく貼ります。特に窓周りは、雨漏れの原因になりやすいところなので、注意して貼ります。
このあと、通気層を設け、仕上げ工事に入りますが、外断熱をやらない場合は、壁の構造用合板の上にこのシートを貼ります。
外断熱
外壁の構造用合板のあとに断熱材を貼ります。ここは、外断熱工法なので、断熱材は外部に貼ります。
断熱効果は、内側よりも外側のほうが効果があります。ただ、外断熱材の場合、断熱材の種類が限られています。気をつけなければいけないのは、隙間なく、また、まんべんなく貼ることです。そのため、外断熱の効果がよりでてくるわけです。
内側に断熱材を貼る場合は、この工程はなく、通気層をとり、仕上げ材を貼ります。
外断熱については、いろいろ工法が出ており、また、考え方も様々です。ただ、当社としては、今までの経験からこの方法のほうがより断熱効果があると考えお勧めしています。もちろん、従来の内断熱も行っていますから、ご相談ください。
2008年09月30日
床組
1階リビングの床組です。
奥に緑色の立ち上がりが見えますが、基礎用の断熱材です。外断熱を進める側としては、本来外部に貼りたいところですが、シロアリがたべる(?)恐れがあり、最近は内部に貼っています。
基礎で断熱するので床下には、断熱材は入れません。
床の骨組みは、プラ束、大引、根太という順番にくみます。プラ束は、大引きを支える束で、プラスチック製で(当然荷重には十分耐えられる製品です)高さ調整が可能です。
大引きは、9cm角の材で根太を受けます。大引きは大体90?ピッチで、床を受けます。根太は、約30cmピッチこの大きさは、床材の仕様や下で受ける大引きのピッチなどで変わりますが、ここでは、3.5?の4,5cm角です。
この上に構造用合板を貼り、それから床材になります。ただ、ここでは、床暖房をやるので、床材の前に床暖房のパネルを敷きます。
2008年09月18日
屋根断熱材
現在新築する住宅で、断熱材を入れない住宅はないと思います。
ただ、その断熱材を入れる方法や素材の種類がいくつかあります。
直接日射のあたる屋根も特に断熱が必要です。よく小屋裏や屋根裏を覗くとむっとします。
小屋裏部屋など夏はサウナ状態です。
それを機械設備なしで全く解消するのは難しいですが、断熱材を入れることで低減させます。それも二重に入れます。グラスウールという素材の断熱材を入れますが、その密度や厚みによって性能が異なります。ここでは、屋根垂木の間に入るように密度が高くて厚みが薄い断熱材と厚みがあり密度がやや低い断熱材を組み合わせてます。
断熱材も隙間がないように充てんし、落ちてこないように留めます。
さらに外側では、屋根通気もありますから、断熱性はかなり高いと思います。そうすれば、空調の効率も上がり、環境にも良い建物なるのです。
2008年09月10日
屋根通気・仕組
先に屋根の通気のお話はしましたが、そのしくみがわかりやすい写真です。
上棟時には、屋根垂木(屋根を支える骨組)まで組めました。そのあとに屋根剛性を高めるために構造用合板を貼るのですが、ここでひとつ工夫しなければいけないのが通気層です。壁に通気層をとれば、当然その行く先は屋根です。屋根も通気しなければ、一番熱を受ける場所ですから意味がありません。
そこで、屋根垂木の上に薄い合板を貼り(これは、透湿シートが張りやすいことと、大工さんの足場を良くするため)、透湿シートを張ります。
その上に桟を流します。この桟の厚みが通気層になるわけです。その状態がこの写真です。
この上に構造用合板を貼り、その頂部に隙間を作り、空気を排出するのです。壁の場合は、順番がちょっと違うのでまたあらためて。
2008年04月09日
壁収納
リビングの完成写真です。壁天井は、ビニルクロス仕上げで、床が床暖房対応の化粧合板フローリングです。
昨今シックハウスで内装材が問題になりました。その要因として、ホルムアルデヒドの発生でした。最近は、のり、材料、塗装の成分が厳しき制限され、規格化されました。その表示として「F☆☆☆☆」とあります。当然ここでも、その規格にあった材料を使用しています。壁に収納がありますが、その材を保護するために使用した塗料も自然素材のものを使用しました。
これは、別の話になりますが、この壁収納CD1枚分は、埋め込まれています。なぜそれだけできるかというと、壁の中の断熱材が外部に張ってあるからです。
外断熱が性能上よいことは、お話しましたが、こういう副産物もあるのです。
2008年04月03日
基礎の断熱
屋根、壁の断熱があたりまえのこのごろ、基礎(床下)の断熱も入れるようになっています。基礎のコンクリートが薄くても12センチ以上はあるので、そんなに断熱しなくてもと思われるかもしれませんが、やはり熱は、コンクリートでも伝わるので、その対策は必要です。床の下地材の間に断熱材を入れる方法もありますが、床下での結露、断熱を考えて、基礎に断熱材を貼っています。
これにより床下の断熱性が高まり、床暖房などの効果もあがると思います。
2008年04月02日
断熱材入れ
屋根(2階天井裏)、壁の断熱材を入れた状態です。隙間無くびっしりと断熱材が入っていますが、適正な断熱効果を得るためには、隙間無く入れ込み、外壁側(外部側)に断熱材がつかないようにします。これは、メーカーの指示もありますが、外部側に断熱材を押し込むと内部結露を起こす可能性があるため、外部側に通気層を取るのです。
断熱材を入れるということは、現在あたりまえのことです。しかし、適正な施工とともに適正な断熱材を入れることがメーカーのみならず、建築基準法、性能評価上などからも指示されています。
東京を含む関東一円は、全国の省エネ基準の地域区分から「4」地域となります。北海道や九州から比べれば、基準の低い位置にはなりますが、屋根裏、壁などに必要な断熱材の熱抵抗値や厚みがあります。その規準以上の断熱材を入れなければなりません。
建物の気密性があがっている現在、性能のよい断熱材や適正な施工をすることで、その断熱機能が出てきます。断熱効果があれば、電気代やガス代の効率もよくなります。見えなくなるところですが、非常に注意しなければいけません。
2008年03月01日
窓ガラス
建物が立ち上がり屋根ができると壁に入りますが、その時同時に行われるのがアルミサッシの取付です。
ここで、アルミサッシのガラスについて少し紹介します。ガラスには、透明なものと中が見えにくいくもり(型)ガラスの2種類があります(他にデザインされたガラスがありますが、お値段も高い!)。部屋の用途や隣地の家との関係も考えて選びます。写真はくもり(型)ガラスです。
次にこれは、建築基準法によって決められてしまいますが、写真のようにガラスに網が入ります。これは、防犯ではなく火災が起きたときにガラスが破裂して人間に被害がないようにするためのものです。敷地の境界から法で定められた距離内の窓は、入れなければいけません。但し、シャッターや雨戸がつく場合、または建物周辺が広く取れるような場所では、網を入れなくても許可されます。
それからガラスには、1枚の単層ガラスと2枚からなる複層(ペア)ガラスがあります。写真は、ペアガラスでガラスの間に空気層があります。断熱性が高く結露の防止にもなります。これからは、主流となるガラスですから省エネを考えてもペアガラスをおすすめします。
他に、防犯ガラスといって、ガラスの間にフィルムやプラスチック系の板が入った割れにくいガラスもあります。防犯を気にする方は、1階の窓に使用するとよいでしょう。
2008年02月15日
棟通気
屋根の一番頂上、棟の下地の状態です。
屋根の剛性(強度)を高めるために構造用合板を貼っていますが、棟の部分がすき間があります。ここが壁通気の出口です(これから棟換気材など取付けたりしますが)。
壁の下から入った空気が屋根を通り、棟から(自然)排気されることで、家の通気層として完成です。この途中で空気の流れを止めてしまうと、空気が対流しないため、かえって湿気をためて効果を無くすことになります。見えなくなるところですが、こういう工夫が性能のよい家になっていくのです。
2008年01月21日
通気層
外壁の下地の状態です。ここで何度も説明している通気層をあらためて説明しましょう。建物にとって大事なことと我々は考えていますので、今後もそのたびに説明していきたい工事です。
白いシートは、透湿シートといっていくつかのメーカーから販売されています。その特徴は、共通で防水の意味と外部の湿気を防ぎつつ、内部からの湿気は外部に通すという便利なシートです。ジョイントには、専用のテープで気密性を保ちます(専用のテープが無いメーカーもあります)。本来の外壁は、この上に貼るのですが、なぜこのように湿気を防ぐ必要があるかというと、シートの上に竪に打ってある木が、外装材を受ける材ですが、同時にこの期時の間の空間が通気(空気)層になるのです。
壁の下から入った空気が、上昇気流でこの空間を通るのです。そして、屋根の換気棟から出て行きます。となると壁の中を湿気を含んだ空気が通るので透湿シートが必要なのです。そして内部の湿気をこの空気層で上に押し上げるのです。
この通気層によって、漏水・湿気を防ぐこと、断熱効果をあげる効果があります。アルミサッシのペアガラスがなぜ良いのかというと、2枚のガラスの間の空気層が断熱効果を出すからです。それと同じです。
この通気層を持つか持たないかで家の性能は大きく変わるといってよいでしょう。
2007年12月28日
基礎下の工事
基礎工事に入りました。
まずは捨てコンクリートを打ちますが、それと同時に気密シートというビニールを敷きます。基礎下の湿気を上げさせないためです。シートのジョイントには、防水テープを貼って、より気密性を高めます。
これで床下の湿気がかなり軽減されます。
2007年11月19日
サイディング工事
サイディングという外壁材を貼る作業です。サイディングといってここでは、広い意味で乾式で成型された規格の材料を使った工事としてまとめています。それぞれ素材が違うサイディングがあり、メーカーによっては、サイディング材と入っていないものがありますが、一般の方にはわかりにくいので説明するときは大きくサイディング材といってます。
下地取付金具を打ち、それにサイディングを引っ掛ける方法と釘打ちする方法があります。材料の厚みも約12?から20mmぐらいまで幅広くあります。厚みがあると金物で取付ける方法になります。
外壁という面積が大きく、外観を構成するものなのでコストやデザインが大きく左右します。長所短所もありますから施工業者とよく相談してください。
2007年10月22日
屋根断熱材
屋根裏で屋根の骨材を利用してその間に断熱材を入れます。
赤い断熱材と白い断熱材が見えますが、グラスウールという同じ断熱材ですが、性能と商品が違うので色が変わっています。
屋根は、家の中で一番太陽熱を受けるところです。当然その面は暑くなります。よく小屋裏とか最上階が1階より暑いのはそのためです。屋根があってもやはり熱は入ってくるのです。
そこで、断熱材を入れるのですが、その熱を遮断するには壁以上の性能を持つ断熱材を入れないといけないので、二重に断熱材を入れています。吹き抜け空間なので特に断熱には気をつけないと空調の効率も悪くなります。
断熱や通気を良くすることは、家が快適なだけでなく、空調などの省エネにもつながり、環境にも配慮されます。
2007年10月06日
防水シート
外壁の仕上がり前の下地の状態です。縦に取付けた材料が最後に貼る仕上材の下地になります。と同時にその材の厚み分が空気層となり、ペアガラスの中間の空気層と同じようにそれが断熱効果を生み出します。その厚みがあればあるほどよいのですが、そうすると弊害もあるため、写真のような大体25ミリぐらいの厚みが適当と思われます。
また、その空気層の下は、開放されており下部から入った空気が熱によって上昇し、上部で外部に出るように作ると湿気も抜けていきます。
そうなると空気層の部分に湿気が通るため、防水(透湿)シートを貼ることによって、内部に湿気を入れないようにするのです。これは、万が一雨が侵入した場合の防水層にもなります。
2007年08月17日
金属板外壁工事
コストやデザインから、最近金属板の外壁もよく使います。
波の形や色の選び方によっては、面白いデザインになりますよ。
なぜ波板かというと波の山の間を利用して通気を取ろうという考えです。
この写真では、電気ノコギリで切っています。今やなんでも電気です。
2007年07月31日
サィディング工事
外壁の工事で、サイディングという建材を貼ります。これは、色や柄も豊富で貼るだけなので、工事も早いです。材のジョイントは、1センチぐらい隙間を空けて、コーキングというボンド状のシール材で埋めます。
便利な外装材ですが、強いてあげれば、コーキングが10年弱で劣化してくるのでそれをやり直す必要があります。
このサイディングも種類がたくさんあるのでデザインとコストを考えて選びましょう。
また、サイディングを採用する理由の一つに、多くのサイディング材が横貼りでその下地として写真にもあるように縦に胴縁材(厚み約25ミリ)を打ちます。これが、通気層となるため、施工性からも選んでいます。この通気により、建物の断熱性や湿気止めの効果があがるのです。
天井裏
1階の天井裏の施工状況です。木が格子状に組んでありますが、これに石膏ボードを貼り付て、天井となります。
この天井の下地となる木も水平に見えますが、やや真中でむくって(持ち上がって)作っています。水平に作ると人間の目は、かえって天井が下がって見えてしまうのです。これも長年の工夫です。
その上に断熱材が入っています。これもあたりまえのように入れていますが、1階と2階の遮音と断熱の効果を考えています。
上からの音や下からの音を少しでも和らげようという考えです。また、各々の階の室内の温度が逃げたり入ってこないように工夫し、空調の効率をよくしようと考えています。
2007年07月24日
断熱材入れ
壁に断熱材を入れ込んだところです。
現在の住宅で断熱材を入れることは、絶対条件なのですが、その中でもその断熱材の性能を考えなければいけません。
基準によれば、北海道や九州、関西、関東などエリアによって断熱材の性能は変わります。当然北海道などは冬の環境が厳しいので、断熱性能は、関東よりよくしなければいけません。ただし、当社では、必要とあればよりよい基準の断熱材を入れるように心がけています。断熱性能が上がることによって、光熱費も変わりますし、環境にもいい影響になるのです。
2007年01月22日
リフォーム断熱壁
天井と同様、壁の中にも断熱材を入れます。壁も壊したところには、天井と同じ断熱材を入れています。ただ、断熱材も入れてあればよいというものでもなく、隙間がないように入れること、外壁側と断熱材の間に空気層を設けることです。ついつい押し込んでしまうのですが、それはかえって壁内結露につながるので要注意です!また、壁によっては、壁厚が薄いところ(和室など)には、この断熱材が入らないので(それこそ押し込むようになるので)、厚みが薄くても密度の高い断熱材を入れています。古い建物には、断熱材が入っていないことが多いので、このようなリフォームには入れたいですね。また、いれてあっても密度が低かったり、厚みが薄かったりしますので壊したときは良く点検しましょう。
2007年01月20日
リフォーム断熱材
天井裏に断熱材を敷きこみました。厚みは、10cmで材料の密度を示す数量は、16kgです。これは、東京ならば外壁や屋根に敷きこむような断熱材です。ここの天井は、1階ですがなぜ入れるかというと
もちろん部屋の温度を保つためもあるのですが、ある程度の遮音効果も狙っています。階上の足音や物音が下に漏れないよう(上は、子供室なので)、また自分の音が漏れないようにするためです。こういった作業も天井を壊し、再度作ることによって可能になります。何度も書きますが、リフォームは見えないところにも注意を払う必要があります。
2007年01月18日
リフォーム土間その2
地盤を突き固めた後に気密シートを敷き込みます。これは、新築工事でも基礎下に同じシートを敷き込んでおり、湿気対策です。土地によっては、湿気の多いところなど床下が土のままだと湿気が多く床下の材木が腐ったり、白アリにやられてしまうこともあります。これに加えて床下の換気も考えて換気扇を設けたり、鼠の入りにくい換気口を設けたりセットで行えば効果は大きいです(これは、新築でも同じ、換気については、当社のコラムを参照してください)。さらに炭を敷きこむ方法もありますが、これは、予算とあわせて検討してください。
2007年01月15日
リフォーム床下
床下の骨組みが終わったところです。根太という床材を受ける骨材を入れた状態で、白いものは、断熱材です。床下は、基礎の中ではありますが、基礎の換気口もあるので、外部と考えています。そうすると床下にも断熱材を入れないと熱が逃げたり冷気が入ったりします。これは、新築でも同じ事をします。断熱材は、家が古ければ古いほど入っていない可能性は高いので、まずないものと考えた方が良いでしょう。床は、作ってしまうと当面直せません。このように既存の状態で不足している機能を補うこともリフォームの利点です。見栄えだけよくするのがリフォームではありません。
あと、根太が細かく入っているところがありますが、そこにはピアノが来るので補強のためです。
2006年10月20日
断熱材
断熱材を貼ったところです。あれ、外に断熱材?当社では良くやっている工法ですが、それでも今回は、特別です。この上に防水ボードを貼り、ガルバニウム系の金属板を貼って終わるため、雨が降らないうちに防水シートまでは少なくとも張り終わらないといけません。晴れ間が続いているので、超高速モード(?)で貼っています。それでも、外断熱は、効果の高い方法と思いますので是非、お勧めしたい工法です。
防水シート
防水シートとしましたが、正式には透湿シートです。外部からの湿気をふさぎ、内部の湿気を排出するシートです。ジョイントには、専用のテープを使用します。今は、多くのメーカーから出ていますし、建売でもよく使用しているのを見かけるようになりました。性能上防水的な役割もあります。万一外壁材を雨が超えた場合(あってはいけませんが)、内部に雨が侵入するのを防ぎます。ですから、穴があいていたり、ジョイントが重なっていなかったりテープで留めていないと雨が入る可能性もありますが、湿気をそこから入れてしまうことにもなりますので、十分注意を必要とします。建物の形が複雑になるとこのシートの納まりも難しく、きれいにいかないこともあるのでできれば四角の家が望ましい・・・かな?
2006年09月23日
気密バッキン
土台を敷く前にレベルを見ると同時にスポンジ状のシールを貼ります。これが気密パッキンです。これによって、土台と基礎との間のすき間を埋めます。より建物の気密性を上げるためです。今回は、土台よりも床が下がっているためより一層この作業が重要になります。
2006年09月13日
壁断熱
壁の内側に断熱材を入れたところです。グラスウール製の断熱材で屋根の断熱材とは変えています。グラスウールの断熱材もいろいろなメーカーが出しており、性能も様々です。適材適所にコストを考えて入れていきます。通常外断熱を取り入れているのですが、今回は、コスト面から内側に断熱材を入れています。多くの住宅では今でも内側でしょう。外断熱のほうが建物の性能としては、高くなるのですがどうしてもコスト高になりやすいです。内側でも出来るだけ密度の高い優れた性能の断熱材を選ぶようにしています。
2006年09月07日
屋根断熱その3
吹付け型断熱材施工の続きです。ブローされた断熱材は、掃除機のホースのようなものから噴出されます。先行して貼ったシートの一部を切り欠き、そこからホースを差し込んで吹き付けます。穴はあとでシールで埋めます。決してこのシートが破れてきたり、後で落ちてきたりはしません。通常のグラスウールの断熱材の施工と比べれば早くて、あまり散らからないのが良いかもしれません。また、吹き込みますから、施工の精度による隙間が生じたりすることも無く、屋根材の厚み分だけ断熱材が入りますから、性能も通常より上がるでしょう。
屋根断熱その2
屋根断熱の施工写真です。古新聞などの再生紙を利用したものですが、撹拌機のような機械に断熱材を入れます。粉のようですが、粉ほど飛び散りません。この機械が掃除機の逆のシステムで断熱材をホースからブローします。ちょっとアスベスト材のように見えますが、まったく人体にも環境にも問題はありません。
2006年09月06日
天井下地と断熱
2階の床下、つまり1階の天井裏です。天井のボードを貼るための下地の木を打ちつけているところで、その上に断熱材を入れています。この断熱材は、グラスウールというタイプです。厚さ100ミリの断熱材を二重にしています。今回1階が倉庫になるため、下の冷気が上に上がらないようにするのと、下の音を少しでも聞こえなくするためです。
屋根断熱
屋根を下から見上げたところです。屋根の断熱方法として、セルロースファイバーという吹付型の断熱材を使用します。この断熱材は、他にも各メーカーが出していますが、新聞紙など再生紙を利用した断熱材で、断熱性能も高い製品です。火災にも強いといわれています。屋根垂木の下側に白いシートを貼ります。これは、吹付けた断熱材が落ちてこないためのものです。壁の中や床の中にも使用しますが、今回は屋根だけです。
外壁下地
外壁の仕上前の状態です。屋根の時も紹介した透湿シートを外壁にも貼ります。シートとシートが重なるようにして専用のテープで留めます。その後、横木を打っています。本来この木の厚み分が空気層となり、屋根に抜けていくように縦に木を打ちますが、今回の外壁は、カラー鋼鈑で縦貼りになるため、横に木を打たなければなりません。そうすると空気が流れないので、所々木の間を空けて空気がとおるようにしています。
2006年09月04日
基礎工事
基礎の根切りが終わり、捨てコンクリートを打ち、気密シートを敷き込んだ状態です。もう何度となく紹介掲載しているので、また載せてる!と思われているかもしれませんが、しつこく載せます。今回は特に土間のコンクリートがほぼ内部の床仕上に近い状態になります。そのことから、基礎下の湿気を上げないためにもこのシートはより必要になります。ただ、基礎のベースとなる(廻りの深いところ)までは、敷いていません。それは、これから打つコンクリートと下の捨てコンクリートがすべてシートで仕切られてしまうと基礎がシートの上に乗っているような状態になるからです。ベースのコンクリートは土間よりも厚くなりますから、そこまで敷き込まなくてもよいのではと考えています。
2006年08月28日
通気と透湿シート
屋根下地でも説明しましたが、透湿シートを貼ったところです。これは、湿気をいれずに内部の湿気を出すという防水も兼ねたすぐれものです。最近どの建物でもほぼ使われているように見受けられます。大事なのは、ただ貼ればよいというわけではなく、シートとシートの継ぎ手は、15センチぐらい重ね貼りして(その時は、上のシートがかぶさるようにします)、専用のテープで留めます。繋ぎ目が開いていたり、重なりが少ないとそこから湿気が入る可能性もあります。これは、壁でも同じ事をします。なぜそこまでするかというと、シートの上に木が何本も打ち付けてありますね。この気の厚み分が通気層になるのです。この通気層は、外壁からつながってきますので当然湿気もとおります。そのために透湿シートを貼って湿気や万が一の雨漏りに対応するようになっているのです。通気層の効果は、ブログでもHPのコラムでも何度となく説明されていますし、最近の住宅では良く取り入れられていますのでご参照下さい。
2006年08月23日
基礎気密パッキン
土台を敷きこむ前に、基礎気密パッキンを貼ります。スポンジ状のもので、接着剤が注入されているので一度貼ると取りにくくなります。どんなに綿密に基礎をうまく仕上ても、多少の不陸はあります。土台を敷きこむことで土台と、基礎の間にすき間が出来ないようにこのパッキン(三菱樹脂製)を貼ります。ここでは、1階が倉庫なので、そこまで厳密な精度は必要ないのですが、将来部屋になったりすることも考えて、施工しています。高気密住宅には、よく使用しています。
2006年08月04日
気密シート
気密シートというビニルを敷き込んでいます。ここでは、三菱樹脂の「インバリア」という商品で厚みが0.2ミリ。これによって、基礎下の湿気を上げないようにしています。効果は抜群で、次の日に見ると、裏側に水滴を見ることがあります。丈夫なシートなのでカッターなどを使わないと切れたり破れたりしません。このシートを建物全体に貼り、高気密化することもあります。ここでは、基礎のコンクリートを打つ前に敷き込みますが、コンクリートとその下のグリ石と縁が切れてしまうため、外周部のベースには、敷き込んでいません。少しでもコンクリートが下のグリ石と絡みつくようにするためです。
2006年05月31日
窓まわりの気密
アルミサッシを取り付けた後、柱や間柱とのすき間に発泡のウレタン材を注入します。サッシを取り付ける際には、サッシの寸法と同じ開口寸法にしても入らない場合もあるので、クリアランスを多少取ります。その部分にウレタン材を注入するのです。今のアルミサッシの性能は上がっていますから結露はしにくいのですが、こういった取り合い部分では金属製なので結露する場合があります。ここで結露すると躯体の内部なので見えませんから気をつけなければいけないところです。また、建物の気密性も上がるので、断熱などの効果もあがります。
2006年05月25日
外壁通気
外壁の下から空気を取り入れるための水切を入れています。何度か紹介していますが外壁に通気層を設けていますから当然入口を作らなければなりません。空気は温まると上昇しますから、その入口を外壁の下に設けているのです。今回の外壁はサイディングですが他の仕上材でもこの方法は出来ます。では、出口はどこかというと屋根の棟(一番上)で排気します。機械を使わなくてそんなに空気が流れるのと
思われるでしょうが、これが結構流れるんです。それが防湿や断熱効果を高めているのです。
屋根下地
屋根の下地です。当社では、通気工法を取っていますので、屋根の骨組みの上に薄い合板を張り、透湿シートを貼ってその上に空気層を取るための桟木をうちます。さらに構造用合板(12?)を貼って、それから写真のようにルーフィング(防水シートと考えてください)を貼ります。とても手間のかかる作業を経てやっと屋根材を貼ります。
断熱材
1階の壁に断熱材を入れた状態です。何度も紹介している工事ですが、ここでは、内断熱(躯体の中に断熱材を入れる)工法です。グラスウールで厚さが100?あります。断熱の密度を示す数値は16kで入れる場所や地域によってこの性能は変わります。写真で見るとただ断熱材を敷き詰めているだけのように見えますが裏側に空気層を設けるなど気を使う作業でもあります。よく押し込んで入れる現場も見ますが、それでは断熱材の機能が発揮できないので注意してください。
2006年03月27日
シート工事
基礎工事の段階でコンクリートを打つ前に黄色いビニルシートを敷きます。これは、気密シートというもので基礎下の湿気を上げないための工事です。シートは、いろんなメーカーから出ていますが、厚みや機密性がいろいろあり値段も違います。このシートは厚めのものなのでなかなか破れません。
2005年12月21日
M邸2階床下地
2階床仕上材は、合板フローリングですが、これは、そのフローリングを貼る前の下地材です。2階のフローリングは、どうしても音が下に響くのでいわゆるクッション材のようなものです。クッションといってもふわふわするようなことはありません。ただ、これを貼ったからといって音が完全に遮断されるとは限らないです。もし、階下の人が音に敏感な場合、よりちゃんとした対策が必要です。また、マンションの場合も、専用のフローリングを使用しないと許可されないこともあります。
2005年12月08日
M邸屋根断熱
2階天井(屋根裏)に断熱材を入れているところです。今見えている断熱材の上にさらに密度の高い断熱材を入れて二重にします。夏は2階が暑かったり、小屋裏がサウナのようになっていることはありませんか?それは、屋根から伝わる熱が夏は大きいので今までの断熱材の性能や入れ方では、防ぎきれなかったのです。断熱材は、その性能(密度。厚み)が地域によって使い分けがあります。ここの断熱材は、とても重要になりますから、よく考えて施工すべきでしょう。他にも再生紙を利用した吹き付けタイプの断熱材やこのM邸の外壁のように屋根の上に断熱材を貼る方法もあります。
床下断熱
1階床の下地材を貼る前です。基礎に換気口を設け、床下を通風するようにしているため、外気が入るので下からの冷気が伝わらないよう断熱材を入れています。
2005年11月30日
M邸通気水切
この写真は、外壁と基礎の間あたりを写したところです。何度か説明していますが、この木の桟の間から空気が屋根まで通る仕組みです。ブロンズ色のアルミ材は、水切で簡単にいえば、外壁の見切りです。この水切りも通気用を使用しています。この水切りの下から空気が入っていきます。通気については、当社HPの「新築工事記録」をご覧下さい。
2005年11月29日
M邸窓まわり
アルミサッシを取付た後、その廻りに出来た隙間をウレタンフォームという発泡材を吹付けたところです。
これによって、気密性を高め、壁内の結露を防ぎます。こういった見えないところに気を使うことも大事なのです。
2005年11月24日
M邸外断熱
透湿シートの下には、写真のように断熱材を貼っています。当社では、この方法をよくやっています。熱は、内側より外側で遮断するほうがより効果的だからです。ただ、どんな断熱材でもよいというわけではないので、建築基準法や廻りの環境も考慮します。東京より暑かったり寒い地域では、断熱材の厚みも変わってきます。通常内側に設ける断熱材と比べるとコストは掛かりますが、性能としては、やはり外側に貼る方がよいようです。これに、通気層を設け、複層断熱サッシを取付ければ、よりよい環境を得ることが出来ます。
M邸外壁通気
11月16日付の写真でも説明しましたが、外壁通気の施工写真です。屋根同様、白い紙が透湿シートです。縦に等間隔で木を取付けていますが、その厚み分が通気層になります。外壁の下に空気の入口を設けて(この写真も後日載せます)、この通気層を通り、屋根に抜けていきます。この工法は、ぜひやっていただきたいと思います。
2005年11月16日
M邸屋根通気
屋根の下地工事に入っています。白い紙は、透湿シートで、外部の湿気を防ぐ役割を持っています。また、万一雨が進入してもこのシートでブロックします。このシートが外壁にも巻かれ、家全体を包み込むようにします。そのうち、外壁の写真も載せますので、その頃に興味のある方は、ご連絡下さい。
そのシートの上に木を均等間隔に取付けています。この部分が通気層になって、外壁にも同じ層を設け、屋根の棟部分に空気が抜けるような仕組みになっています。外壁の通気は、I邸に載せています。
この空気層が建物の湿気を防ぎ、外気温の進入を和らげる貴重な部分となります。これらの詳しい内容は、当社HPのコラムや新築工事記録を見ていただければわかりやすく解説しています。
2005年08月26日
外壁下地工事
外壁下地工事
白い部分が透湿シートです。縦に入っている桟が通気胴縁です。この通気胴縁の間を空気が通り、屋根に抜けます。これによって、外部の温度の進入を妨げます。また、外気が通るので湿気が建物入り込まないよう、透湿シートを貼っているのです。