2010年03月26日
左官工事
 
和室の壁を塗り直しているのですが、その工事に必要な道具に目が行きました。
ここの和室は。珪藻土という左官塗り材料で仕上げています。土塗りのようなものですが、調湿効果があり、お住まいの方からも気持ちがいいといわれました。
素材の感じから部屋の雰囲気も良くなります。自然材料なので、人体への影響も心配ありません。
その壁を一部手直しすることになったのですが、狭いところで鏝をうまく使う作業に見とれてしまいました。
そこで、合間に道具を見せてもらったら、鏝だけでこの多さ。さらに、大きな面を塗るものなどあとひと箱分もありました。
使う用途で違うらしいのですが、どれとしていらないものもありません。
電動工具が多い時代に こういったものを見るとやはり伝統的なものがまだ残っているんだなと思います。
2010年03月17日
内装の完成
 
左の写真は、リビングから納戸(収納室)を見たもの。右は、2階リビングの点窓を見上げたもの。
共に床は、無垢の木製フローリングを使用しています。壁天井は、ビニルクロスですが、低ホルムアルデヒドの糊とクロスを使用しています。
共に白を基調したイメージで部屋が明るく見えますが、やはり、天窓は明るさをとるには大成功でした。北側の部屋でも明るくなりました。
納戸の建具は、アルミ製でちょっとおしゃれ?
部屋が広く感じられますね。
2010年01月13日
断熱材入れ
壁に断熱材を入れたところです。
今や入れない住宅はないと思いますが(法的にあり得ませんが)、その入れ方はわからない方も多いようです。
ただ、柱や間柱の間に詰め込めばいいわけではありません。
断熱材の裏側に空間ができるようにします。また、断熱材もそうなるような工夫がされており、耳がついていてそれを柱などに止めると、裏側に空間ができます。
空間がないと内部結露を起こしてしまい、結露でぬれた断熱材は性能を発揮せず、その水滴が材木を痛めます。
どうしても断熱材の厚みある場合、スペーサーのようなものを入れてなるべく空間を作ります。
また、シックハウスに対応できるようにメーカーも制作しているので安心して使えます。
断熱材も厚み、密度がいくつか種類があり、現場の状況やコスト面から選択します。
あと写真には、窓が写っています。
その窓周りには、気密材を吹き付けて微妙な隙間を埋めています。これも断熱とともに結露対策です。
2009年12月25日
屋根断熱
家の中で外部の熱の影響を受けやすいのは、窓周りと屋根でしょう。
屋根は、直接太陽の熱を受ける場所ですから、冬は良いとしても夏には困るものです。
小屋裏など断熱材なしにするとその熱さと言ったらサウナ以上です。2階にも影響します。
そこで、しっかり断熱するのですが、最近行われつつある方法が、セルロースファイバーという材料と工法です。
新聞などの再生紙などを利用した環境にも配慮された材料です。当然使用された家にもシックハウスなどの心配はありません。
屋根を支える垂木材に専用のシートを貼り、密閉します。
それから、一部穴をあけて掃除機のようなものを差し込み、一気に断熱材を吹き込みます。
隙間なく充てんされるのと適度な密度で空気層もある断熱層となり、屋根外部からの熱を遮断します。工事も速くて1から2日で終わります。
2009年08月23日
吹き抜け
2階のリビングの見上げの写真です。
小屋裏空間をそのまま天井として、ダイナミックな吹き抜け空間を作りました。
2階は、日当たりも良いので、非常に爽快な気分です。
欠点は空調の機能が損なわれるため、シーリングファンと言って、扇風機のようなものを天井に取り付け、空気を撹拌し、温度を調整するようにしています。
天井は、杉の無垢の羽目板、壁はエコ系のクロス。
小屋裏となるところは、構造体としての木組みをそのまま表しています。
気持ちよさと同時に、環境や体に良い材料を使って、より効果を上げています。
必ずしもできるものではありませんが、空間の有効利用とおもしろさ、住み心地の良さ、これらを踏まえた空間が少しでも実現できるよう、努力しています。
2009年08月05日
クロス貼り
壁紙を貼る前のパテ処理が終わり、パテが乾くとクロスを貼る。
以前から紹介しているように、クロスはビニル素材からできているビニルクロスというのが主流でした。
今でもありますが、このビニルクロスがシックハウスというものにかかわってきました。
使用する糊や、ビニルの素材に体に影響する成分があったためです。これは、クロス以外にもペンキやフローリングなどの建材にも問題が出ました。
また、ビニルクロスは産業廃棄物として処分され、リサイクルできないものとして、非常に使用しにくくなりました。
そこで、自然素材を使った塗装や珪藻土のような塗り物、タイルが登場し、これが大きく普及しました。
クロス製品では、ケナフなど植物系の自然素材、珪藻土の成分から作られたもの、和紙を主成分とした材料が開発され、健康にも影響なく、処分してもリサイクルできるクロスが多く出てきました。糊の成分もよくなり、広くつかわれるようになりました。
ただ、ここで問題なのは、施工面です。
これらのクロスは生地が薄いものが多く、貼ったときに下地の不陸や処理の不具合がそのまま出てくるということ、ビニルと違い自然に近い素材ですから湿気や温度で左右されすぐに伸び縮みしてしまうのです。
これは、施工業者泣かせでやりなれていない職人さんは、当初それでクレームにもなりました。
今でも、張替えの時は、注意して施工すると同時にお施主様にもよくその点を理解してもらうようにしています。
どうしても見栄えを重視したい場合、まだビニルクロスは商品として多く出ています。従来ほど厚い生地ではなくなりましたが、施工性はよいです。シックハウス対策としても国の決めた基準に合格した商品に改良されており、糊とともに問題なく使用できます。
梱包された商品に「F☆☆☆☆」の表示があれば、安心です(他の建築材料にも表示されています)。完全ではないですが、以前のような悪い成分は少なくなりました。
逆にそうでない商品はありませんが、シックハウスを気にされる方は、クロス選びの時に業者さんにそのお点を留意してもらうようお伝えください。また、施工性が商品によって変わってくることもご理解ください。
2009年08月01日
左官仕上げの壁
和室の壁仕上げ工事です。壁仕上げに多く使われるクロスではなく、左官さんが塗る壁にしました。
塗る壁といっても材料は様々で、漆喰もあれば、モルタル、京壁など。
ここでは、最近はやりの珪藻土を使っています。珪藻土は塗り厚も少なくてよいので、非常に施工しやすく場合によってはお客様自ら塗ることもあります。
他に珪藻土を使う理由として調湿効果やシックハウス対策としての材料としてつかわれることが多いでしょう。それと、同じ理由で貝殻や卵の殻を原料とした塗り材も出ています。
和室なので、どうもクロスというのは、抵抗があり(勝手な思いですが)、予算が合えば塗り物の壁をお勧めしています。
和室に限らず、洋間でも仕上げ方によってはよく使います。塗装やクロスと違い、左官の塗り方一つで斑を出したり、パターンをつけたり、ざらざらした素材感を出したり、遊ぶことができます。
2008年12月17日
珪藻土塗り
和室の壁を珪藻土で仕上げています。
昨今のシックハウス対策や環境に対する関心から内装材も変わってきました。
和室でさえ、コストや工期の面からビニルクロスで仕上げることが多くなっていました。
珪藻土という左官材料が出てから、その傾向は変わってきました。
漆喰などの今までの材料よりやや安めで、工期もさほどかからないことから、この珪藻土で洋間も仕上げたりすることがあります。
やはり、塗って仕上げた壁は、和室によく合います。色やパターンも選ぶことができますし、和室があるならば、一部屋だけでも珪藻土にしてみませんか。
調湿効果もありますし、化学材料も少ないのでお勧めします。
2008年04月18日
階段
階段を組み立てています。写真は、廻り階段となる部分で1階から2階に上がる際、階段を長く取れるスペースがない場合。このようにUターンしながら階段を上がり降りするようにします。
都内では、階段の為に大きなスペースが確保できないので、どこかでまわる部分ができてしまいます。それでも階段の幅を広く取ったり、蹴上げを低くしてあがりやすくしたり工夫しています。
材料も積層の集成材ながら無垢の木を使用しており、素材感を生かし、人にやさしい階段材に仕上ています。
2008年04月17日
天井仕上
天井の仕上材として杉板を貼っています。ここ最近のシックハウス関係から無垢の木等自然素材を多用した住宅が増えています。
当然メーカーもそういう商品を発売しており、インターネットでも購入できるような状態です。杉板に限らず木の場合、そのものが調湿効果がありますし、においや質感など人に快適な空間を与えいやしなど精神的な影響もあるようです。
手間隙も掛かったりビニルクロスに比べ割高になるなどコスト面では、マイナスですが、長く住む空間として考えれば、こういうお部屋が一つはあってもよいと思います。
ただ、無垢の木ですから1枚1枚表情が違います。プリント合板やビニルクロスになれている方は、その点だけ注意してください。でも、それが無垢の証拠でもあり良さでもあります。
2008年04月09日
壁収納
リビングの完成写真です。壁天井は、ビニルクロス仕上げで、床が床暖房対応の化粧合板フローリングです。
昨今シックハウスで内装材が問題になりました。その要因として、ホルムアルデヒドの発生でした。最近は、のり、材料、塗装の成分が厳しき制限され、規格化されました。その表示として「F☆☆☆☆」とあります。当然ここでも、その規格にあった材料を使用しています。壁に収納がありますが、その材を保護するために使用した塗料も自然素材のものを使用しました。
これは、別の話になりますが、この壁収納CD1枚分は、埋め込まれています。なぜそれだけできるかというと、壁の中の断熱材が外部に張ってあるからです。
外断熱が性能上よいことは、お話しましたが、こういう副産物もあるのです。
2007年10月11日
洋間と障子
寝室に当る部屋ですが、ここで見ていただきたいのは、床はフローリングながら障子をいれ、ベッドには畳を敷いています。和と洋の混合です。
障子は、音は防げませんが、光を取り入れられます。
フローリングは、無垢板で天井も杉の無垢板(壁は、クロスですが)。ベッドも木製で自然素材を生かした部屋になっています。木のにおいが良くすると好評です。
環境にも配慮された部屋になっています。
2007年03月30日
リフォーム左官材
ここにきて何度も紹介している石灰を主体にした左官材です。色も21色でテクスチャーも様々です。
袋にも書いてありますが、光触媒作用で消臭性に優れているそうです。調湿効果もあります。このような材料は、珪藻土がはやりだしてからものすごい数の材料が発売されています。インターネットでもいろいろ出ていますから、よく見てください。ただ、仕上方がデリケートなので、下地の調整や部屋の状況などよく施工業者と打ち合わせてください。http://www.ashlight.co.jp 日本エムテクス株式会社まで
2005年12月21日
M邸2階天井
2階の天井仕上材です。I邸の時も紹介しましたが、栗駒という産地の杉材です。部屋を広く見せるために天井を少し勾配をつけ、天井高を高くしました。杉の香りがほどよく癒し系です。他の部屋にも使用しています。
M邸2階床下地
2階床仕上材は、合板フローリングですが、これは、そのフローリングを貼る前の下地材です。2階のフローリングは、どうしても音が下に響くのでいわゆるクッション材のようなものです。クッションといってもふわふわするようなことはありません。ただ、これを貼ったからといって音が完全に遮断されるとは限らないです。もし、階下の人が音に敏感な場合、よりちゃんとした対策が必要です。また、マンションの場合も、専用のフローリングを使用しないと許可されないこともあります。