柱の補強
最近始まった改装工事は、内装を全部撤去し、やり替えるちょっと大掛かりな工事です。
おそらく30年以上前の住宅なので、多少の不具合は予想していましたが、大きく1か所柱がシロアリ系によって、腐食していました。
ここは、中古をお客様が購入したものですが、さすがに中まではわかりません。それと、リフォームもきれいにされていたようなので、その時にわからなかったのかなと疑問があります。
この柱は、通し柱と言って、1階から2階まで1本の構造上重要な柱です。
なので、このままでいいというわけにはいきません。
しかし、1階のみの柱でしたら、撤去して新しい柱にすることができますが、通し柱は不可能です。
そこで、根継という方法をしました。腐食した部分を撤去し、そこに新しい木材を継ぎ足すというものです。ここでは、空間もあったので、ただ埋めるだけでなく、前よりも太さを大きくしました。
釘、ビス、ボンドを併用して固く止めています。
こういう作業ができるのが、木造の強みでもあります(何か所もあると問題ですが)。
投稿者 Toyoshima : 2017年08月10日 10:34
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