補強金物
木造住宅の骨組みは、主に基礎上に設置する土台。土台の上に垂直に立つ柱。柱の頂部同士をつなぐ水平材の梁または桁。柱と柱の間に斜めに設置する筋違(すべてに入れるわけではありません)から構成されています。
それらの接合部分は、古来より受け継がれてきた仕口という木材同士の接合部分の加工によって接合され、釘やかすがいと言った金物で補強していました。
阪神大震災以降、その部分の強度により剛性のある方法となり、写真のように構造用の金物で固めるようになりました。
まず、土台の上に丸い座金が見えますが、これが基礎から出ているアンカーボルトのところです。土台の上からこの座金で締め付け、基礎と土台を固めます。
土台を貫通しているアンカーボルトがあります。そのアンカーボルトの頂部にホールダウンと言う金物を設置して、柱に専用のビスで止めます。
これで柱と基礎が固まります。ホールダウンの金物は、構造計算によって、取り付ける位置や大きさが決まります。
柱の横に見える斜めの部材が筋違です。その筋違を柱と金物(いろいろな形状があります)で止めています。これは、筋違の上の部分にも取り付けます。
他にも金物はありますが、おおよそこれらの金物によって、構造上の補強を行います。
投稿者 Toyoshima : 2015年10月17日 09:19
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