捨てコンクリート
なぜ、「捨て」と言うのかは今も不明ですが、決して捨ててしまうのではなく、しっかりとした役割を持っています。
建物の配置が決まり、基礎の深さを確保するため、根切り(土堀)をします。
その後、砕石を撒き、機械を使って突き固めます。
しっかり地盤が固まったら、気密シートを敷き込み(湿気対策)、その上に捨てコンクリートを打ちます。
この捨てコンクリートの上に鉄筋を配し、基礎土間のコンクリートを打ちます。
鉄筋は、コンクリートの中に埋まってしまうのですが、基礎が接する地盤、基礎外部からある一定の寸法の位置に鉄筋が来なければいけません。これを「かぶり」といいます。
この捨コンクリートは、それをより確保するためでもあります。
また、コンクリートが乾けば、そこに墨出し(墨を使って、コンクリートの上に基礎の位置を出すこと))が出来ますし、型枠も立てやすいのです。
名前の割に大いに役立つ工事です。
投稿者 Toyoshima : 2015年09月14日 14:41
|