色の調合その2
塗装は、原色で塗らない限り、必ず色の調合をします。特に少量ならば、職人さんが現場で調合します。
外部で鉄部などペンキを塗る場合、内部で木枠など木部に塗る場合、周りの色や既存の色に合わせて、色を調合します。
調合に使う色は、写真にもありますが、赤・黄・黒です。それとは、別に隠し味(?)で白を使います。
木の色、つまり一言にいうと茶色。それは、赤と黄で作ります(図工でもやりましたよね)。
でも、木は、材種によって、経年変化によって、黄色が強かったり、赤くなってたり、黒ずんでいたりします。その状況に合わせて赤や黄の配分を考えて混ぜます。そこに、黒や白で調整します。
外部でも、鉄階段とか、ちょっとした部分では、一般的には、グレー、ベージュ、アイボリーといったものが多いです。それもこれらの色をうまく配合して近づけるのです。
まったく同一は無理ですが、かなり近くなります。あとどうしても好みの色が出せないと、色見本から、工場でオーダーしますが、これには、かなりの数量でないとコストがかかります。
この調合は地道な作業で、感覚の問題もありますから、楽しそうで大変です。
また、色を作った時、すぐその色で判断してはいけません。時間がたって、塗装が乾くと濃くなったり、薄く(明るく)なったりします。塗る素材にもよります。
この加減が、我々にも難しいです。
投稿者 Toyoshima : 2013年02月20日 15:30
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