基礎工事・基礎下
 
基礎下というと地面? ということになりますが、 地面の話はこれ以前にお話ししているので、ここでは、基礎のコンクリートを打つ下の部分です。
きれいに整地して、突き固めた後にビニルを敷きます。ビニルといっても建築専用のものですが、これは主に湿気対策です。以下に基礎があってもコンクリートを通して湿気は上がってきます。そうすると床下に湿気がこもります。
今は、気密性の高い建物になっていますから、湿気が入ると内部結露などの要因になりかねないのでその対策です。
基礎に換気口を設けたり、換気扇を設置したりする方法も対策としてありますが、それでもこのビニルは敷いた方がより効果的です。
それからコンクリートを打ちますが、これは本来の基礎ではなく、厚みも5センチ前後の薄いコンクリートです。
ひとつは、基礎には鉄筋が入りますが、その鉄筋が外部からなるべく離れている方がよいのです。
鉄筋が偏って入ってしまい、空気に触れれば錆びてしまいます。そうなると基礎はどうしようもありません。そこで、基礎の厚みというのが決まってくるのですが、土間の場合、湿気が多い面に設置することになるので、より地面と離すためにコンクリートを打ちます。
もうひとつは、工事の流れとして、次に鉄筋を入れる作業や、型枠を立てる作業となります。
その目印となる墨を打つのですが、コンクリートが打ってあることによって、正確に位置出しできるのです。
見た目では分かりづらい作業をしていると思いますが、大事な作業なのです。
投稿者 Toyoshima : 2010年01月07日 10:58
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