09月30日
1階リビングの床組です。
奥に緑色の立ち上がりが見えますが、基礎用の断熱材です。外断熱を進める側としては、本来外部に貼りたいところですが、シロアリがたべる(?)恐れがあり、最近は内部に貼っています。
基礎で断熱するので床下には、断熱材は入れません。
床の骨組みは、プラ束、大引、根太という順番にくみます。プラ束は、大引きを支える束で、プラスチック製で(当然荷重には十分耐えられる製品です)高さ調整が可能です。
大引きは、9cm角の材で根太を受けます。大引きは大体90?ピッチで、床を受けます。根太は、約30cmピッチこの大きさは、床材の仕様や下で受ける大引きのピッチなどで変わりますが、ここでは、3.5?の4,5cm角です。
この上に構造用合板を貼り、それから床材になります。ただ、ここでは、床暖房をやるので、床材の前に床暖房のパネルを敷きます。
投稿者Toyoshima : 2008年09月30日 08:47
09月26日
防水工事の仕上げ材を塗っているところです。先に紹介した現場ですが、下地が大分悪く、それらを除去し、掃除して、プライマーを塗り、防水材(この場合、FRP)を施工し、仕上げ材を塗ります。
写真ではローラーを使っていますが、細かいところは刷毛や筆のようなもので塗っています。
また、施工しにくいところは、コーキング材を併用します。
外装もあまり手をつけないと後が大変なことは何度か紹介しましたが、この防水もしっかりメンテナンスをしないと、雨漏りの原因につながります。まめに点検しましょう。
また、植木を置くとその湿気で防水が痛むこともあります。物置などはその下が見えないので、要注意です。普段からのこころがけも長持ちさせる秘訣です。
投稿者Toyoshima : 2008年09月26日 14:49
外壁の構造用合板が貼り終わると窓のアルミサッシを取り付けます。
アルミサッシは、ごく当たり前の商品ですが、最近は、断熱効果、防犯性が重視されています。
断熱性については、今は当たり前になりつつあるおペアガラスです。1本のサッシの中に2枚のガラスが入っており、ガラスとガラスの間に空気層があります。この空気層が断熱効果を生んでいるのです。
家の中で一番結露しやすいところは窓ガラス。それがこのペアガラスによって解消されます。
また、ガラス以上に弱い部分がアルミの部分。ここが結露すると建物の内側に湿気が入ってしまいます。このアルミ部分の室内側に樹脂の部品をかぶせて結露を防ぎます。また、よりよいものになると内側がすべて樹脂でできたものがあります。予算に応じての選択ですが、機密性の高い今の建築工法では、新築ならば1枚ガラスは避けましょう。
防犯については、またあらためて紹介します。
アルミサッシも色の種類が4?5色あります。外壁と調和を考えて選びましょう。また、バルコニーの笠木や規格品のベランダ・庇などアルミサッシメーカー商品を使用することが多いので、同じメーカーなら色が合わせられます。
投稿者Toyoshima : 2008年09月26日 08:13
09月25日
わかりにくいかもしれませんが、外壁を洗っているところです。
洗うといってもコンプレッサーを使って圧力で水を噴出し(よく車を洗う時もやっています)、水圧で汚れを落としていきます。
場合によっては、これをやるだけでもきれいになる時もあります。
この洗浄が終わって乾かしてから、塗装工事に入ります。洗浄は、通常塗装業者が行います。
この洗浄をすることによって、外壁もしくは屋根の表面をきれいにして、塗装材や下地材がよく接着するようになるのです。
投稿者Toyoshima : 2008年09月25日 14:31
既存の2階バルコニーの床防水を修理しています。おそらく今までのはウレタン防水という塗料系で塗るタイプの防水です。
もう、水が中に入り込み、表面が浮いてきたり、悪いところははがれていました。ジョイント部にゴムが入っていますが、それも切れてしまっていました。
今度は、FRP防水で修理しますが、まずは既存の防水をはがしたり汚れを落とします。
どんな防水の方法でも、上から単純に防水をかけるだけでなく、下地の状況を良くして施工しやすくするのが大事です。
また、細部のジョイントやほかの壁などの取り合いにも気をつけなければいけません。雨をもらしてはいけない工事ですから、せっかく直すのであれば徹底的にやりましょう。安いからと言って安易な方法にしないように気を付けてください。また、細かいところにも目が届く業者がよいでしょう。
投稿者Toyoshima : 2008年09月25日 10:25
09月24日
外部を塗り替えたり修繕したりするということは、高所の作業のためには、足場が必要です。
また、その足場にシートを貼ります。リフォームの場合に中にいる人間にとっては、とっても邪魔な存在ですが、安全や保護のためにはシートが必要なのです。
作業中に物を落とした場合でも、このシートによって、足場より外部に落ちることを防ぎます。
また、多少のほこりなどを外に漏らさないようにもします。
足場があるからといって安易に上らないでください。ヘルメットは当然するべきですが、それでもけがをします。私たちの場合、最悪労災で処理することもできますが、お客様までは保険をかけていませんから、どうしても何か見たい場合は、職人や監督に写真を撮ってもらい報告してもらってください。
また、我々も下から見えないところで、悪いところがあればお客さまに報告します。そして、足場のある間に処理するようお勧めします。
投稿者Toyoshima : 2008年09月24日 17:17
実は、この写真は当社の会社兼住宅です。ホームページ上で全景を出すのはお恥ずかしながら初めてでしょう。
今回外装のリフォームなのですが、これまた恥ずかしながら築12、13年なのに初めてです。
通常、木造の住宅で我々がお勧めしているのは、建っている環境や建物の仕上げ材にもよりますが、7?8年です。倍近くもやらないとは・・・。
外壁がサイディング材なのですが、汚れを除けば商品そのものを塗り替えたり張り替えることはあまりありません。ただ、材と材のジョイント(この場合水平に貼っているので縦の継ぎ目)のコーキング材が切れてきており、いずれここから雨が浸入する恐れがあります。そのメンテナンスが必要となります。
今回は、汚れが多く、落ちにくい状態になっていることから、シリコン系の塗料を塗ることになっています。それに合わせてコーキングも補修します。足場がかかりますから、ほかに不具合があれば直すつもりです。
いずれにしろ10年以上、外部のメンテナンスをほっとくのはいけないということです。
塗り終わりましたらまた、載せます。
投稿者Toyoshima : 2008年09月24日 11:14
09月22日
外部から雨の入らないような状態になりますと、まずはユニットバスを設置します。
ユニットバスは、壁も天井もある箱のような製品ですが、現場で組み立てます。リフォームの場合でもユニットバスは、出入り口のある壁面がなければ施工できます(メーカーによっては、リフォーム用にそのまま施工する商品もあります)。
ですから、早い段階で組み立ててしまいます。ただ、そのためには、水道屋さんが水、湯、排水、追い炊き用の配管を先行しておかなければいけません。当日スムーズにできるように事前にユニットバス業者と現場で打ち合わせします。
投稿者Toyoshima : 2008年09月22日 15:38
09月18日
現在新築する住宅で、断熱材を入れない住宅はないと思います。
ただ、その断熱材を入れる方法や素材の種類がいくつかあります。
直接日射のあたる屋根も特に断熱が必要です。よく小屋裏や屋根裏を覗くとむっとします。
小屋裏部屋など夏はサウナ状態です。
それを機械設備なしで全く解消するのは難しいですが、断熱材を入れることで低減させます。それも二重に入れます。グラスウールという素材の断熱材を入れますが、その密度や厚みによって性能が異なります。ここでは、屋根垂木の間に入るように密度が高くて厚みが薄い断熱材と厚みがあり密度がやや低い断熱材を組み合わせてます。
断熱材も隙間がないように充てんし、落ちてこないように留めます。
さらに外側では、屋根通気もありますから、断熱性はかなり高いと思います。そうすれば、空調の効率も上がり、環境にも良い建物なるのです。
投稿者Toyoshima : 2008年09月18日 14:13
09月17日
外壁の構造用合板を室内から見たところです。
斜めに入っている部材が筋違いです。もともと筋違いは、建物の水平方向のゆがみを補強するもので、これに構造用合板を貼ることで、より強い建物になるわけです。
筋違いもただ釘で止めるだけでなく、構造用の金物で接合して、万が一にも外れにくい方法にしています。
外部に合板を貼ったり、金物がついてたり、それはどんな工法でも強い建物を作るためなのです。
投稿者Toyoshima : 2008年09月17日 13:46
屋根ができたら次は外壁のほうに入ります。
柱などの部材に構造用の合板を貼ります。ただ、貼るだけでなく土台から梁、柱から柱へ1枚でとどくようにします。構造部材を合板で固めることによって剛性を高めるので、中途半端な貼り方では意味がありません。
釘も太く、15センチピッチに打ちます。
これは、2×4のやり方と同じで箱の状態にして、強くするやり方です。
この方法に日本在来の柱梁、そして筋違い、そして構造用金物に2×4の良いところを組み合わせてより耐震性のよい建物にしています。
投稿者Toyoshima : 2008年09月17日 13:19
09月12日
スレートという屋根材を葺いています。もっとも一般的でポピュラーな材料ですが、価格面や重さなどを考えるとやはりお勧めする材料です。
とはいえ、メンテナンスは必要で多くは塗装による補修が主流です。
ただ、状態が悪い場合は、葺き替えてしまうこともあります。
軒先から順番に重ねて貼りますが、1枚1枚は釘で留めていきます。
写真では見えにくいかもしれませんが、ある間隔で雪止めの金具求めています。
この間に大工さんたちは外壁の作業に入っています。
投稿者Toyoshima : 2008年09月12日 14:46
屋根材を貼る前に、フェルトというシートを貼ります。
これは、透湿シートと違って、以前から屋根下地材として貼られているものです。目的としては、雨漏り対策です。
屋根材から何らかの原因で雨水が浸入した場合、このシートで骨組に入るのを防ぐのです。
これは、一般的に施工されている方法です。
また、通気層を取っている当社の工法だとこのフェルト材を超えても通気層の下に透湿シートがあるので、通気層を伝って土台に排出されます。二重構造のようなものです。
だからといって、雨水が入ってもよいというわけではありませんが。
投稿者Toyoshima : 2008年09月12日 13:14
基礎の段階でアンカーボルトという長いフックのついたボルトを据え付けました。
土台と基礎を固定するアンカーボルトとは別に基礎と柱をつなげるアンカ?ボルトです。
構造上この柱にかかる負担を考慮した強度の金物を付けます。
どんなに木部が強くても、基礎から家が離れてしまってはどうにもなりません。
阪神大震災以来、木造の強度は法律上どんどん改善されてきました。この金物もその一つです。
地震だけは、どんなに丈夫に作っても不安なもの。法的にも推奨されている金物を使用し、少しでも耐久性のある家にしましょう。
投稿者Toyoshima : 2008年09月12日 08:38
09月10日
先に屋根の通気のお話はしましたが、そのしくみがわかりやすい写真です。
上棟時には、屋根垂木(屋根を支える骨組)まで組めました。そのあとに屋根剛性を高めるために構造用合板を貼るのですが、ここでひとつ工夫しなければいけないのが通気層です。壁に通気層をとれば、当然その行く先は屋根です。屋根も通気しなければ、一番熱を受ける場所ですから意味がありません。
そこで、屋根垂木の上に薄い合板を貼り(これは、透湿シートが張りやすいことと、大工さんの足場を良くするため)、透湿シートを張ります。
その上に桟を流します。この桟の厚みが通気層になるわけです。その状態がこの写真です。
この上に構造用合板を貼り、その頂部に隙間を作り、空気を排出するのです。壁の場合は、順番がちょっと違うのでまたあらためて。
投稿者Toyoshima : 2008年09月10日 20:26
浴室の改装工事で、まずは、既存の浴室の内部を解体します。
タイルの壁とステンレス製浴槽、かなり旧式のタイプでした。次に入れるのがユニットバスですが、サイズの問題もあり、すべて撤去しました。
そこで、土台が腐食していました。どうしてもこの手の浴室は、水が回りこみ骨組みを腐食させていることが多いです。たまに、ブロックを腰高まで積んであるのもあり、その場合は腐食していないことが多いです。当然断熱材も入っていません。
きれいに壊して、先行配管すれば、ユニットバスを入れるだけですが、せっかくここまで見えている状態ならば、腐食してる材木は補修し、防腐剤や防蟻材を塗布し、断熱材を入れるべきでしょう。
ユニットバスならほぼ次に壊す可能性はないわけですから、こういう見えないところの補修は、やっておきましょう。それこそ本来のリフォームです。
投稿者Toyoshima : 2008年09月10日 16:36
屋根の棟という一番高いところです。
構造用合板を貼って、屋根の剛性(強度)を高めます。その合板の下に白い紙が見えますが、これが透湿シートです。
この透湿シートは、土台の下からこの屋根の棟まで貼って、建物を包み込むようにしています。
このシートによって外部の湿気を防いでいます。
合板とシートの間に隙間があります。また、写真上部のように合板合板の間を少し開けています。
この隙間が通気層で、土台から屋根まで通気層は通っています。下から冷えた空気が入り、上昇気流で棟まで上がり、合板の間から排出します。
うそのようですが、手を当ててみると空気の流れがわかります。
この通気層の役割は、断熱性を高めることです。今当たり前になりつつあるペアガラスもガラスではなくガラスとガラスの間の空気層が断熱性を高めているのです。
断熱性が高まれば、空調の効率も良くなり、環境にも良いわけです。
いろいろなやり方がありますが、ぜひこの通気層と透湿シートの組み合わせは、取り入れていただきたいです。
投稿者Toyoshima : 2008年09月10日 14:27
09月06日
土台も据え付け、廻りの足場を組んだら、木造の骨組みの組み上げです。
本来、レッカー車というクレーン車のようなものを利用しながら組んでいきますが、ここでは、そういった機械の搬入が不可能だったので、昔ながらの人力で立てました。
そのためには先行して足場を組む必要があります。
みんなで一体となって組み上げるという行為はある意味、本来の姿かなとも思います。
そうして組みあがった骨組を見上げると感無量ですが、おそらくお施主様の気持ちはそれ以上かと思います。
これからが本番です。
投稿者Toyoshima : 2008年09月06日 11:35
09月04日
基準の線を出したら、土台を据え付けます。
基礎からアンカーボルトが何本も出ているので、その位置を出してドリルで穴をあけて、据え付けます。
据え付けの際には、土台下に防腐剤を塗布します。当社では、なるべく防腐剤を使用しないようにしています。と、いうのは虫を殺すような薬を塗ることで、室内に住む人間への影響を考えました。
柱の1mぐらいの高さまでは塗るように指示されていますが、雨漏りしないように、また外部からの湿気が入らないようにすることでその必要性をなくすようにしています。ただ、土台下には手が出せないので、そこだけ塗っています。
また、同時に壁に貼る透湿シートも土台下に巻き込んでおきます。そうすれば、建物をくるむようにシートが貼れるのでより湿気の入らない状態になります。
もう一つ土台下には、気密パッキンというゴムシートのようなものも貼っています。これで土台と基礎がより接着し、外部からの空気や湿気を止めています。
投稿者Toyoshima : 2008年09月04日 11:12
09月03日
基礎が完成し、型枠を外すと次は木工事ですが、まずは土台を据え付けます。
いわゆる上棟式という形で、一気に棟まで1日で木造を立ち上げますが、まずは先行して土台を据え付けます。
土台もただ基礎の上にのせるだけではありません。基礎も多少はくるいがあります。それを墨糸を引き(この時、やり方が活用されます)、通りを見てアンカーボルトの位置を土台に写しながら、その部分にドリルで穴をあけ据え付けます。
写真は、土台据え付けの基準となる線を基礎上に出しているところです。
投稿者Toyoshima : 2008年09月03日 13:36