06月30日
鉄骨を建てるための根切りや地盤が整ったところで、鉄骨の柱の位置出しをします。
事前に建物周囲に出したやり方(何度か紹介していますが)から基準線を柱の建つ位置に出します。
高低差があるのでレベルの機械やさげ振り(写真)を使って位置出ししていきます。
これが間違っていると鉄骨が建ちません。
この後鉄骨の柱に絡んでいく鉄筋を加工し配筋します。
投稿者Toyoshima : 2007年06月30日 15:15
なにやら怪しげな物体がにょきにょき生えているような。
これは、給湯器のための配管です。建物の構造体ができ始めると設備の業者が入り、各々必要な配管をしていきます。ここでは、水道設備とガス設備の配管です。やや太目の白いのがガス管です。今やガスはフレキ管といって、ホースのような(もっと硬いですけど)もので配管していきます。黒いパイプが何本か見えますが水道管です。あとは、給湯管と灰色の太い管が排水です。これから電気業者に配線も入ってきます。壁や床の中は、いろんなものが入っていることがお分かりでしょうか。
投稿者Toyoshima : 2007年06月30日 13:09
06月28日
床を支える束材です。黒い部分は、樹脂でできており、中央で高さを調整できるようになっています。
以前は、木製で高さをその場所場所にあわせて切っていました。それを釘で止めたり、下には束石といってコンクリート製の塊に針金で縛り付けていたりしていました。
この束材は、下の土間には、専用のボンドとコンクリートビスでしっかり留めます。上は、同じように釘やビス止めです。樹脂なので腐らず、シロアリにもやられず、施工性もよくもう一般的な束材となっています。樹脂ではなく鋼製もあります。
色は、黒ですが白もありますけど見えなくなるので意味があるのか無いのか・・・。
投稿者Toyoshima : 2007年06月28日 07:55
06月26日
某民放てぃーびーえすが取材に来ました。
残念ながら建築ではなく、年金や税金の取材です。
自分の家にテレビカメラがあるのは、ちょっと不思議な空間でした。
投稿者Toyoshima : 2007年06月26日 16:11
06月25日
よく斜めや×印になっている材をよく見ませんか?これが筋違(すじかい)です。
これは、構造上重要な材で地震や風などによって生じる建物のゆがみや倒壊を防止するざいで、その位置や入れる方向も考えていれなくてはなりません。写真のように斜めだけでもよいのですが、壁の量によってこの筋違いの数が少ない場合、×の状態にします。
この材も以前は、上と下で釘やビスで止めていましたが、今は、構造用金物を使っています。
投稿者Toyoshima : 2007年06月25日 11:57
雨が降ってきてしまい、外部の工事が進められなくなりました。お休みとしたいところですが、できるところは少しでも進めたいので、雨に関係の無いところ仕事します。そこで、土台や大引を敷き込んだり、壁に間柱を取り付けています。この間柱は、構造的にも関係はありますが、外壁側に貼る合板や内部の壁の下地材を止める骨組みとなります。
土台ですが、本来もう少し細い大引という材を取り付けます。それに根太という床の下地になる角材を止めるのですが、ここでは、根太を使用せず通常の倍の厚みのある構造用合板を使うので、受ける大引が太くなるのです。最近増えつつある方法です。
投稿者Toyoshima : 2007年06月25日 11:53
通気層の上に構造用の合板を貼り(よく野地板といいます)、屋根の剛性を高めます。
壁も屋根も床も全てが構造体となって家が一体化し、強度が高まるのです。
また、合板が貼っていないところがありますが、これが通気の出口です。外壁の下から上がってきた空気が屋根を通り、最後に屋根の高い部分から空気を逃がします。
断熱材も十分効果がありますが、この通気層を取ることによってよりその断熱効果をあげると共に外部から来る湿気も逃がす効果があります。
投稿者Toyoshima : 2007年06月25日 11:46
06月23日
建ちあがったらまずは屋根からです。屋根や外壁の下地ができれば、多少の雨でも中の工事が進められるからです。
屋根の骨組みも出来てしまえば見えなくなるので、このときに状態を確認しましょう。
屋根の勾配にあわせて屋根垂木(ここでは、SPFという輸入材で2×4材の種類である2×8です)を取り付けます。この垂木が長くなってしまう場合、中ほどに触れ止めの材を入れます。その上に屋根材がくるわけですが、当社では通気を取るために二重屋根になります。見えているのは、薄い合板でその上に透湿シートを敷きます。本来の屋根下地の合板は、構造用の厚いものですが、それは、この通気層の上になります。
投稿者Toyoshima : 2007年06月23日 08:29
06月22日
木造とはいえ、その構造強度については、法の上でも厳しきなってきています。その中でも基礎はもちろん、基礎と土台(建物本体)とのつながりは重視されています。木造自体の強度が金物や構造用合板を貼ることで強くなってきますと、家は基礎とのつながりが悪いと地震や強風で家が基礎から外れてしまいます。そこをこのホールダウンという金物でしっかりつなぐのです。この金物は、基礎の中にも深く入っており、土台を通して柱(強度上必要な柱のみ)に取り付きます。横にも頭だけ見える金物がありますが、これは、土台と基礎をつなぐアンカーボルトです。これも必要な金物で二つを併用しなければいけません。また、適当に入れるのではなく構造計算上必要な場所に取り付けます。金物の大きさも強度によって変わってきます。見えなくなってしまうところですが、そこに地震対策が隠されているのです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月22日 15:09
06月20日
建物が立ち上がると、建物の四隅に酒、米、塩をまきます。
お清めですが、必ずしも必要ではなく、でも、簡略されたとはいえ、伝統的な慣わしとして残しておきたいものです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月20日 17:14
既製品ではありますが、上棟後、御飾りを棟に南向きに取り付けます。
正式な儀式をやらなくなりましたが、伝統を残す意味でもこのお飾りはやりたいものです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月20日 17:11
建物が立ち上がってくると、直ぐにまっすぐに立っているか調べます。そして、写真のように工具を使用して、倒れている方向とは逆に引っ張って調整します。
この作業をしないと、建物のゆがみがわからないまま作業が進み、後で直せなくなるのです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月20日 11:04
ものすごく天気がよく、建前日よりとなりました。
道路が使用できず、手作業の建前になりました。今は、都内にゆとりのある敷地も無くこのように手作業にせざる終えない現場が多くなりました。
材木には、番付といってどの場所に立つ柱か、どこに掛かる梁かわかるように符号が書いてあります。
それを元に立ち上げて行きます。この符号の法則があれば、大工や鳶は、図面を見なくても指定の場所に材木を運ぶことができるのです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月20日 11:02
06月19日
足場に養生ネットを張っているところです。このネットやシートが張ってある現場はよく見られると思います。これは、作業中のごみやほこり、物を落としたときなど近隣に行かないようにすること、これは人が落ちそうになっても同じことです。
なにやら物を隠してこそこそやっているように見えてしまいますが、安全と迷惑防止のためなのです。
このネットも台風のようなときは、帆のようになってしまい、足場ごと倒してしまうこともあります。その時は、事前にネットをたたみます。また、しっかり結んでおかないと風で音がうるさく近隣にご迷惑をおかけしてしまうこともあります。
また、この写真では足場で作業していますが、本来ヘルメットをかぶらなくてはいけません。よくない一例の写真にもなってしまいました。
投稿者Toyoshima : 2007年06月19日 13:49
06月18日
材木を搬入。すでに材木屋さんの作業場で、材木を必要な寸法に加工し、構造用の金物や取付用の穴ができているので、搬入しいつでも建てられるように整理し、間違いがないか確認します。
構造用金物の発達で今までのようなほぞ穴や継ぎ手などの加工がありません。その方法は今でも残っていますし、大工の技術として残していかなければいけないことですが、合理化、耐震性を考えていくと構造用金物を使用していく方向になりそうです。
ただ、大工さんも伝統的な技術を知っているからこそ、新しい工法に対応できるのです。
工法の革新と資材の発達、伝統的な技術これらがバランスよくできるようにしたいと思っています。
投稿者Toyoshima : 2007年06月18日 10:55
06月17日
先行足場の状態です。建物を建てる前に足場を組むのは、以前にも紹介しましたが、敷地が狭い場合によく行います。また、上棟時に重機が使用できず、手作業で立ち上げる場合も先行します。
ただ、足場があるほうが作業の進行ももちろん安全面でもよいので、先行して足場をやることが多くなりました。
投稿者Toyoshima : 2007年06月17日 06:28
06月15日
ガラス交換の工事です。ガラスを扱う専門業者によって割れたりひびの入ったガラスを交換します。
基本的には、工場で加工することが多いそうですが、小さいものだと写真のように現場で加工します。
そのガラスも網が入っていると細かな寸法にしにくいそうです。その場合、測量した寸法のサイズにしてガラスメーカーより送ってもらうようです。
ガラスの種類も透明や型、昔のすりガラスのようなものからデザインされたガラス、ペアガラス、防犯ガラスなどかなり種類が多いです。割れる原因も泥棒から自然現象まで様々。
ほとんどが緊急を要する場合が多いので、近くのガラス屋さんを知っておくと便利でしょう。
投稿者Toyoshima : 2007年06月15日 16:19
基準の墨を基礎の出したら、土台を据え付けます。
基礎から出ているアンカーボルトの位置を土台に写し、穴あけをします。また、据え付ける前には、気密性を高めるためスポンジのようなシートを土台の下に敷きます。
次に土台に防蟻材を塗布します。防蟻材には、クリアな色のものがあるので、土台が見えそうな場合は有効です。
さらに建物全体を包み込む透湿シートを土台下に先に絡ませておきます。それからやっと土台の据付です。据え付けたら再度レベルを測り、水平を確認します。
投稿者Toyoshima : 2007年06月15日 10:15
06月14日
基礎の上に土台を据え付けるわけですが、そのまま載せる訳には行きません。多少なりとも基礎の精度には誤差があります。やり方という基準から糸やレベルを使って土台が水平にまたまっすぎになるよう位置だしをします。
この作業があやふやだと上に建つ建物が曲がってしまうといってもよいでしょう。
投稿者Toyoshima : 2007年06月14日 18:46
型枠も外れて、基礎のお出ましです。6月など暑くなってきますと、コンクリートの固まるのも早いので、枠をはずしても、写真のようにしっかりしています。だからといって、直ぐに建物を載せる訳には行きません。木造の本体の準備もありますが、その前にコンクリートには一定の養生期間が必要です。強度やコンクリートの種類、天候・気温によって養生期間があります。
暑くてもコンクリートが割れたり、寒いと固まらなかったり凍結したりとコンクリートは生ものなのです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月14日 13:08
06月09日
ちょっとさびしい風景ですが、久々にバザーを開催しました。
普段使用している材木の端材を無料でお出ししています。また、建築材を使ってベンチやプランター、腰掛け、CDラックなどを作って格安で提供しています。
当日は、町内会の朝市もあり大盛況でした。その合間を縫って写真をとったのでちょっと人のいないときの写真になってしまいました。
なるべく地域に貢献し、材木の良さを広めようと思ってやっています。売上は、まったく赤字状態になりますが、これもある意味宣伝だと思っています。
HPに告知していますので、お近くの型で時間があれば見に来てください。
投稿者Toyoshima : 2007年06月09日 11:45
06月08日
土間のコンクリート打ちが終わり、養生を経て立ち上がりの基礎の準備です。鉄筋は、すでに配筋し終わっています。型枠がまっすぐに据えられるように水糸を張ります。それにあわせて型枠を建てます。規定の基礎巾になるように固定金具を使用します。
型枠が動かないように固定し、あとはコンクリートを打ち込むだけです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月08日 16:27
地鎮祭の式典中です。施主(今回は、基礎工事業者さんが施主です)が祭壇に礼拝しているところです。
ほとんど神式で行うのが一般的です。祭壇に神様へお供えするものを飾り(飾りは神主さんが行います)、祭壇の周りに竹を4本立てそれを注連縄で結びます。
神主の進行で式は進めます。
式の内容は、多少違いがありますので一般的な流れを述べます。まず全てが神様に対して、行われます。施主が誰で、建てるのが誰で、どこの建つかを言います。敷地を塩や米で清め、それから祝詞などを経て、鎌入れ、鍬入れ、漉き取りといった儀式を行い、その後施主や施工業者が祭壇へ玉串という榊を献上し、礼拝します。
ある種独特の雰囲気があります。工事の安全の意味もありますが、家のために行われているものです。
信仰するとかしないとかではなく、伝統的な儀式としてみていただいてもいいのではないでしょうか。
投稿者Toyoshima : 2007年06月08日 16:26
地鎮祭も建てる側するといつものことと考えがちです。しかし、施主側からすれば二度も三度も経験するものではありません(中にはいっぱい建てられている方もいらっしゃるとは思いますが)。結婚と同じです(結婚も何度もしている方がいらっしゃるとは思いますが)。
ある意味貴重な体験ですから是非、行っていただきたい。祭壇に飾るもの、施主が用意するもの、施工者が用意するものなど準備についてや段取りなど施工会社か最寄の神社にお聞き下さい。
日取りもありますので、工程との兼ね合いがあるので施工会社に相談するのが一番よいでしょう。
投稿者Toyoshima : 2007年06月08日 09:54
06月05日
外周の方枠を立てたら、基礎の鉄筋を配筋します。鉄筋の太さ、間隔、形状、組み方は当然家の状態によって変わってきます。この写真どおりが全て当てはまるわけではありません。3階建てにもなれば、もっと頑丈な鉄筋になります。平屋でも2階建てでも基礎を強くすることには、問題はありませんが、それ相当の基礎にしないとコストに影響します。構造上問題が無くかつコストも安ければいいのですが、やはり一度作るとやり直しのできない部分ですから、基礎及び建築躯体には、安価な方法ではなく、しっかり作っていただきたいです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月05日 11:51
06月04日
鉄筋やコンクリートの前に型枠を入れます。基礎の方式によっては、このあたりの順序は違うかもしれません。廻りの型枠を先に立てるのですが、ここでは、鉄板の規格の型枠を使います。この型枠は、スライドするようにできていて基礎の長さや形状に合わせて伸び縮みさせます。高さも数種類あるようで基礎の高さに応じたものを使います。鉄板以外の型枠では、コンパネと桟で作るものもあります。
投稿者Toyoshima : 2007年06月04日 11:49
06月02日
コンクリートを打っていますが、これは、底盤下の捨てコンクリートというものです。なぜ捨てかというと躯体のコンクリートではないからです。底盤の基礎の鉄筋配筋や型枠の墨出しをするためにも必要ですが、鉄筋がなるべく土に近くならないよう下のコンクリートに厚みを持たせる意味合いもあります。
投稿者Toyoshima : 2007年06月02日 09:15
06月01日
基礎の底盤にコンクリートを打つ前にもう一つ。気密シートというビニルシートを敷き込みます。これは、湿気止めが目的です。コンクリート自体で湿気も防ぎますが、やはり土からあがってくる湿気は、コンクリートにも浸透し、床下の湿度を上げてしまいます。そこでこのシートを敷き、湿気を止めます。このシートを敷き込んだ次の朝見てみますと、水滴がビニルの裏側についているのをよく見ます。ビニルの効果があると同時にいかに乾いた土でも湿気はあるということです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月01日 18:25
基礎の底盤の下にグリ石(砕石)を敷き詰めます。ただ敷き詰めるだけでなく機械を使って突き固めます。地表面を硬くし、基礎との接着をよくします。
土のままでやわらかい状態にコンクリートを打っても、その面が下がってしまうこともあります。基礎ってコンクリートを厚く打てばいいんじゃない?と、言うわけには行かないのです。
投稿者Toyoshima : 2007年06月01日 07:25