09月28日
土台が据え終わると本体の木材を搬入します。基本的に当社では、プレカットといって工場で加工して持ってくるという事をせず、昔ながらの手加工としています。コストや工程を考えるとプレカットのほうが得だったりもしますが、やはり現場で大工さんが墨付けをして加工していく姿を残したいものです。そうすれば大工さんも現場や建物のことが頭に入るし愛着も湧きます。お客さんもいきなり出来上がった材料が搬入されるより、大工さんが加工しているところを見られたほうが良いと思います。金物付けというタイトルなのに違う内容でいっぱいになってしまいました。金物付けについては、過去のブログや他のページに載せてあります(いい加減)。
投稿者Toyoshima : 2006年09月28日 15:32
たびたび紹介させていただいていますが、都内では、今回のように縦長に細く狭い敷地が多くなっています。また、廻りの状況からレッカー等の機械を据え付けることも難しいところが多いです。道路に据え付けることが多く、警察に行き道路使用許可を取ります。それでもバス通りなど大きな道路では、いろんな制限があります。また、逆に車の量は少なくても狭い道路だと通行止めになったり、機械が据え付け不可能だったりまします。そうすると今回のように足場を先行して組立し、人力での上棟になります。近隣の迷惑も考えるとなかなか難しいのが現状です。
投稿者Toyoshima : 2006年09月28日 15:29
09月23日
土台を敷く前にレベルを見ると同時にスポンジ状のシールを貼ります。これが気密パッキンです。これによって、土台と基礎との間のすき間を埋めます。より建物の気密性を上げるためです。今回は、土台よりも床が下がっているためより一層この作業が重要になります。
投稿者Toyoshima : 2006年09月23日 12:09
基礎工事が完了し、次に木造工事に入ります。まず、肝心な土台が先行します。土台を現場へ搬入し、基礎の据え付けるわけですが、ただ、据え付けるだけでなくレベルを見て水平に設置されているかどうかを確認します。基礎も多少は高さに違いが出ます。それを調整して水平にします。そうしないと、立ち上がっていくものが斜めになったり、上にいって床が水平で無かったりとまた直さなくてはならないので苦労します。だから重要な作業となります。
投稿者Toyoshima : 2006年09月23日 12:07
09月20日
仕上材として、ガルバニウム鋼鈑材を使用しています。縦にストライプ状になったデザインでメタリックなブルーの色を選びました。ただ、これは、道路から見える一面のみでコストの都合で他の壁は、カラー鋼鈑の波板を貼ります。外壁のデザインや使用する材料は、もはや出尽くしたところまできているのではと思います。何年か前までは、鋼鈑を外壁に使用するのは、古いと考えていましたから。モルタル、吹き付け、タイル、サイディング、場所によっては木製の板、漆喰等の塗り物、今回のような金属板といまや外壁の選び方は、様々です。いずれも長所短所がありますから、コストも含めて検討してください。
投稿者Toyoshima : 2006年09月20日 10:50
床のフローリングを貼っているところです。無垢のフローリングでカバザクラという材種のフローリングです。他の無垢のフローリングに比べれば、安価です。すでにウレタン塗装されていますので、汚れの心配もありませんが、ワックスがけなど日頃のお手入れもまめにお願い致します(これは、どの無垢のフローリングでもそうですが)。施工としては、ただ並べてドンドン貼っているようにも見えますが、貼り方が曲がっていないかとか、表面の感じがムラ無く並べられているかとか、端のほうで妙に狭い巾にならないようにとか、隣の部屋と目地がそろっているかとか・・・いろいろ考えながら貼っているのです。
投稿者Toyoshima : 2006年09月20日 10:47
ユニットバスを設置組立しています。通常ユニットバスの場合、ほぼ1日で組みあがります。最初に出来る部屋といってもいいでしょう。お湯と電気さえ出れば。明日からでも使用できます(まず、無理ですけど)。賃貸なのでさほどグレードとしては、安価なものにしています。かといって、使いにくいとか、直ぐ壊れるというわけではありません。予算と要望が近いものを選ぶのが良いでしょう。ユニットバスだからといってもこだわれば、かなり高価なものになります。衛星器具のメーカーは、ほぼ商品として持っていますから、ショールームへ行って、目で見て体感してください。
投稿者Toyoshima : 2006年09月20日 10:45
09月19日
基礎の型枠をはずし、廻りの水道関係の配管工事に入ります。どうしても敷地が狭い上になるべく建物もめいっぱい建てたいので、廻りのスペースが非常に狭くなります。そうなると、これから足場が出来ると工事完了まで配管工事が出来ません。また、建物が出来ると後の配管工事がやりにくくなります。そういった状況から先行して配管することが多くなりました。
投稿者Toyoshima : 2006年09月19日 15:09
09月15日
先に塗ったプライマ-の上から仕上の塗料を塗ります。色は、標準色として何色ありその中から好みの色を選びますが、特注も可能です。但し、単価が高くなり納期にすごく時間がかかります。これは、塗装だけではありませんが、色や柄を選択できる材料の中には、受注生産にはなりますが、特注扱いで好みの色柄にすることができます。ただ、住宅ぐらいの規模だとその掛かるコストは、とてつもなく高くなることがありますし、すごく時間がかかります。なんでも自由というわけにはいかないところが、問題ではありますが、状況に応じた選択をお願い致します。
投稿者Toyoshima : 2006年09月15日 16:26
09月14日
1階の土間が荷物置き場や車庫になるので、汚れ、湿気を防ぐためにコンクリートの土間の上から塗装します。塗装は、滑り止めや防塵などその用途で種類があります。まず、プライマ−という塗装の接着がよくなるよう下地を塗っています。このプライマ−が乾いたあとに下塗りをしてその後指定した色で上塗りします。
投稿者Toyoshima : 2006年09月14日 10:03
基礎工事を進める一方、大工さんは、墨付けをします。材木に墨で接合する位置とか、柱の立つ場所とか取付の加工の線などいろいろな情報を書き込みます。元来は、名の通り墨ですが、最近は、ボールペンを使うこともあるようでちょっと拍子抜けします。写真は、そうした作業の中、大工さんがわからないところなどを打合せしているところです。それから加工を始めます。当社は、あまり大きな工場を持っていないので、材木屋さんに場所を借りています。
投稿者Toyoshima : 2006年09月14日 10:01
今回、O邸で使用する材木の品質表示シートです。柱、梁、土台など構造材は、集成材を使用しています。集成材の場合、集成する際に使用する接着剤のホルムアルデヒドの有無。材質、寸法、強度が記されています。集成材は、無垢の材木よりも強度があり、乾燥していること、くるいが少なく寸法がきちっとあっています。金物接合をメインとする当社としては、材木自体の寸法が不正確で、まがりやねじれがあると接合が大変になってしまうため集成材を使います。
投稿者Toyoshima : 2006年09月14日 10:00
09月13日
屋根が仕上がった状態です。先にも紹介したように屋根はなかなか見ることが出来ません。足場のあるうちに記録しておくようにしています。右側が棟といって、屋根の一番高いところです。ここから外壁と屋根を通った空気が抜けていきます。棟は、屋根業者がカラー鋼鈑を加工して雨が入らないようにしつつ空気が抜けるように加工しています。手前に整然と並んでいる部品は、雪止めです。積もった雪が一気に下に落ちないようにするためです。たまった雪は、徐々に溶けて間から水となり樋へ流れます。
投稿者Toyoshima : 2006年09月13日 16:52
壁の内側に断熱材を入れたところです。グラスウール製の断熱材で屋根の断熱材とは変えています。グラスウールの断熱材もいろいろなメーカーが出しており、性能も様々です。適材適所にコストを考えて入れていきます。通常外断熱を取り入れているのですが、今回は、コスト面から内側に断熱材を入れています。多くの住宅では今でも内側でしょう。外断熱のほうが建物の性能としては、高くなるのですがどうしてもコスト高になりやすいです。内側でも出来るだけ密度の高い優れた性能の断熱材を選ぶようにしています。
投稿者Toyoshima : 2006年09月13日 16:48
09月12日
鉄筋を組み終わったあと、コンクリートを打つ前に、アンカーボルトを据え付けます。アンカーボルトは、先が傘の柄のようにフック状になっています。もう一方は、ネジ式になっており、座金という板をはさんでナットで土台を締め付けます。写真のように大小2種類ありますが、左は、土台を基礎に定着させるためのアンカーボルトで、太さが12?で長さが40センチです。これは、建物の角々や土台のジョイント、端端につけます。そのため結構な数量になります。右の太くて長いアンカーボルトは、ホールダウン用で基礎と柱をつなぐものです。太さが16?で長さも90センチあります。これは、基礎の深さや建物の構造上のバランスによって変わってきます。
投稿者Toyoshima : 2006年09月12日 10:18
基礎土間のコンクリート打ちです。ポンプ車を使って建物奥のほうから順次道路側へ向ってコンクリートを流していきます。基礎業者がコンクリート打ちをしながらそのコンクリートを均していきます。今回土間の仕上が、直接現れるので左官業者も同時に入って、水平に均していきます。また、ポンプ車は、専門の業者が基礎業者の指示に従ってリモコンでアームとホースを操作し、指定の位置にコンクリートを流します。道路側には、コンクリートを運ぶミキサー車の運転手がいて打ち込みの状況を見ながら、ポンプ車にコンクリートを流します。
投稿者Toyoshima : 2006年09月12日 10:16
09月08日
S邸でも採用した、カラー鋼鈑の瓦棒葺きです。今回は、緑色。ほとんど屋根というのは、見ることが出来ません。この家もあらゆる角度から見ましたが、ほとんど見えませんでした。結構、色では悩んだのですが、ちょっと悲しいです。写真は、張り始めの状態です。木の部分には、同色の鋼鈑をかぶせます(良くカッパという言い方をします)。屋根の形状もシンプルでトップライトもありません。屋根の勾配も4寸で丁度良く材料も含めて経済的な屋根です。ただ、鋼鈑ですから、長い間にはメンテナンスを何度か必要とします。屋根は、一番天候に左右されますので、永久的な材料というのはほとんどありません。先にも述べたようにほとんど見ることが出来ない場所ですから、定期的に調べたほうが良いでしょう。
投稿者Toyoshima : 2006年09月08日 16:39
09月07日
1階が、倉庫兼車庫になるため、開口間口が約4.2mあります。出入りが簡単になるように電動シャッターを取り付けます(トステム製)。シャッターの色もアルミサッシに合わせて白にしました。4mもシャッタ−がありますと取り付けも大変で、隣地まで材料を飛び出させながら取り付けています。開口の高さや間口の長さでシャッターの巻き込みの大きさが変わるため、シャッターボックスの大きさも変わります。ボックス付近に何か取り付ける場合は、その取り合いを考えておきましょう。
投稿者Toyoshima : 2006年09月07日 11:31
吹付け型断熱材施工の続きです。ブローされた断熱材は、掃除機のホースのようなものから噴出されます。先行して貼ったシートの一部を切り欠き、そこからホースを差し込んで吹き付けます。穴はあとでシールで埋めます。決してこのシートが破れてきたり、後で落ちてきたりはしません。通常のグラスウールの断熱材の施工と比べれば早くて、あまり散らからないのが良いかもしれません。また、吹き込みますから、施工の精度による隙間が生じたりすることも無く、屋根材の厚み分だけ断熱材が入りますから、性能も通常より上がるでしょう。
投稿者Toyoshima : 2006年09月07日 11:29
屋根断熱の施工写真です。古新聞などの再生紙を利用したものですが、撹拌機のような機械に断熱材を入れます。粉のようですが、粉ほど飛び散りません。この機械が掃除機の逆のシステムで断熱材をホースからブローします。ちょっとアスベスト材のように見えますが、まったく人体にも環境にも問題はありません。
投稿者Toyoshima : 2006年09月07日 11:27
09月06日
2階の床下、つまり1階の天井裏です。天井のボードを貼るための下地の木を打ちつけているところで、その上に断熱材を入れています。この断熱材は、グラスウールというタイプです。厚さ100ミリの断熱材を二重にしています。今回1階が倉庫になるため、下の冷気が上に上がらないようにするのと、下の音を少しでも聞こえなくするためです。
投稿者Toyoshima : 2006年09月06日 15:35
外壁の下地と同時にアルミサッシも取り付けます。アルミサッシもメーカーによってですが5色ぐらい色があるので外壁とのバランスを考えて決めます。ガラスは、ペアガラス。アルミの枠も断熱性能の高い製品になっています。価格的には、単板ガラスで、枠も標準的なものが安いのですが、結露を考えるとなるべく性能の良いサッシを選びたいです。また、ガラスも隣地を考えて透明かくもり(型)ガラスか検討しないといけません。浴室に透明ガラスというわけにはいきませんよね(お互いに)。他にガラスは、火災の際の破損を防ぐために網(写真のもの)入りにしないといけません。廻りが広くあいていれば必要ないのですが、都内では・・・。ガラスは他にも防犯ガラスもあります。性能、デザイン、防火、防犯など多様な要素があるのでアルミサッシの選択は、良く検討してください。窓の周りにスライムみたいなものが見えます。これが、窓の気密性を高めるための発泡材です。これによって内部結露を防ぎます。
投稿者Toyoshima : 2006年09月06日 15:30
屋根を下から見上げたところです。屋根の断熱方法として、セルロースファイバーという吹付型の断熱材を使用します。この断熱材は、他にも各メーカーが出していますが、新聞紙など再生紙を利用した断熱材で、断熱性能も高い製品です。火災にも強いといわれています。屋根垂木の下側に白いシートを貼ります。これは、吹付けた断熱材が落ちてこないためのものです。壁の中や床の中にも使用しますが、今回は屋根だけです。
投稿者Toyoshima : 2006年09月06日 15:27
外壁の仕上前の状態です。屋根の時も紹介した透湿シートを外壁にも貼ります。シートとシートが重なるようにして専用のテープで留めます。その後、横木を打っています。本来この木の厚み分が空気層となり、屋根に抜けていくように縦に木を打ちますが、今回の外壁は、カラー鋼鈑で縦貼りになるため、横に木を打たなければなりません。そうすると空気が流れないので、所々木の間を空けて空気がとおるようにしています。
投稿者Toyoshima : 2006年09月06日 15:26
基礎工事は、鉄筋の組立に入りました。設計図により指定された太さの鉄筋を加工し、現場にて組み立てていきます。建物が細長くなるので、基礎も深めになっています。また、1本の鉄筋の長さも限度があるためどうしても途中で継ぐことになります。その際は、鉄筋の継ぎ手の重なりの長さも規定があって、ただ、継いでいけば良いわけではありません。溶接する場合もありますが、その時は、その溶接部分に引っ張り強度の試験を受けて安全か確認しないといけません。
投稿者Toyoshima : 2006年09月06日 15:24
09月04日
基礎の根切りが終わり、捨てコンクリートを打ち、気密シートを敷き込んだ状態です。もう何度となく紹介掲載しているので、また載せてる!と思われているかもしれませんが、しつこく載せます。今回は特に土間のコンクリートがほぼ内部の床仕上に近い状態になります。そのことから、基礎下の湿気を上げないためにもこのシートはより必要になります。ただ、基礎のベースとなる(廻りの深いところ)までは、敷いていません。それは、これから打つコンクリートと下の捨てコンクリートがすべてシートで仕切られてしまうと基礎がシートの上に乗っているような状態になるからです。ベースのコンクリートは土間よりも厚くなりますから、そこまで敷き込まなくてもよいのではと考えています。
投稿者Toyoshima : 2006年09月04日 10:50
09月01日
ちょっと閑話休題。こういうものもたまには作っていますという写真です。近所の懐石料理店様より依頼があり、メニューやお知らせを乗せるテーブルのようなものが欲しいということで、製作しました。材木は、ケヤキを使っています。なかなか手に入る材料ではないし、高価な材木です。丁度解体した現場から手に入れることが出来ました。かといって、なかなかその木のよさを活用できるところが無かったところにこの依頼がありました。この店のご主人も本物を好み、その考えは扱う材料が違うとはいえ、職人の意気を感じられる方です。私たちもそういう方に提供したいと思っていたところでした。作るのにちょっと苦労しましたが、うまく出来ました。またそれをじょうずに活用していただきました。これでこそ木も喜んでいるのではと思います。店内には、他にも当社で作った小物や、腰掛などがあります。
お店の雰囲気もよく、料理もおいしい。それにうまく調和しています。是非、一度お立ち寄りください。
『懐石 満る川』 当社直ぐそばです。ランチもやってますよ(期間限定)!
東京都世田谷区奥沢4−26−10 03−5499−0111
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投稿者Toyoshima : 2006年09月01日 18:28